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「ヨーロピアンストームが現実化となってくるか」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by WSL

エフプラスコラム

ブラジル。メンズ優勝ヤゴ・ドラ、ウイメンズ優勝ソウヤー・リンドブラッド。この優勝でヤゴもソウヤーもランキングを3位に上げた。この試合2位になったレオナルド・フィオラヴァンティはイタロを抜いてランキングトップのイエロージャージー。まぁイタリアのCT選手って彼だけなので、何をやってもイタリア人初の、ってことになるんだけど、イタリア人初のイエロー。女子のほうで2位だったティヤ・ゼブロウスキーと共にヨーロッピアンストームを巻き起こしている。
裏行けばヨーロピアンストーム、天才少女CT初優勝というセンセーションだったかもなんだけど、まぁ、男女ともに順当なほうに転んだといえるかもしれない。ヤゴうまいもんな。

エフプラスコラム - ヤゴ・ドラ
ヤゴ・ドラ

ファイナルデーの波は今ひとつだったけど、ああいうときに飛べるって強いかなぁ、と思う。とはいえCT選手みんな飛べるわけだけど。ただエクセレントが取れるハイクオリティな飛びとなると、スピード、高さ、フロー、コミットメント、安定感、ドライブ感、完成度……様々な要素でヤゴちゃんトップだと思う。

エフプラスコラム - レオ・フィオラヴァンティ
レオナルド・フィオラヴァンティ

レオは何となくバックハンドがコナー・オレアリーに似てきたなぁ、と思った。同じリチャード・マーシュコーチの下、ともに旅したり意見交換したりしているのだろうから、おのずと似てくるのかもしれない。
そのコナーのスタイルはオウエン・ライトに似ていると思う。コナーはオウエンから多くを学んだと言っていたので、オウエン・ライトのスタイルは脈々と受け継がれているんだろう。長身の長い手足を足手まといにしない、パワフルなスタイルとでもいおうか。

ランキング上位は相変わらずプラジルの国旗だらけで、1位のレオの下は6位までブラジル勢。昔ケリー全盛のころ、ブラジリアンストーム以前のランキング表の下位陣のような感じ。時代は変わったなぁ。ずっと7人ぐらいの枠の中で入れ替わっていた過去のブラジル勢と現在を比べると、今のブラジリアンたちはこの先のタヒチ、フィジー、パイプといったビッグバレル勝負でも活躍が期待できることか。エアーの完成度はそのままに、しっかりしたレールワークも身に着けたのが進化型ブラジリアンたちだ。究極のオールラウンダー。この流れは当分変わりそうもないかなぁ。
そのさきがけはもちろんガブリエル・メディーナ。もともとジュニア時代から究極のオールラウンダーだったガブが、2014年にワールドタイトルをとったことでブラジル勢が覚醒した。スーザ、イタロ、フィリッペ、ヤゴと次々にブラジリアンたちが世界の頂点に立った大きな理由はオールラウンド化にあると思う。

エフプラスコラム - レオ・フィオラヴァンティ
レオナルド・フィオラヴァンティ

レオがようやく世界のトップに立ったことでヨーロッパ勢が覚醒するのであれば、ブラジル勢が台頭してきた流れに似ている感じがする。今回のヨーロッパ勢の活躍は単発には終わらないはずだ。レオがイエローなら俺だって、という現実感のようなものはヨーロッパの選手全体にとって強い支えになると思う。
お次のタヒチ、ヨーロピアンストーム現実化問題を考えると、カウリ・ヴァアスト、ワヒネ・フィエロあたり要注意か。

エフプラスコラム - ソウヤー・リンドブラッド
ソウヤー・リンドブラッド

女子のソウヤー・リンドブラッド。CT初優勝。サンクレメンテの女子なわけだけど、2024年のルーキーオブザイヤーから昨年、今年と徐々に結果をあげている選手で、昨年と今年だとどの試合も平均的に1ラウンド多く勝っている感じだ。これってすごいことだ。毎年少しずつではあるけど前進しているって、高く評価できると思う。

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