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「雨とオンショアのベルズファイナルデー」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by WSL

潮の引くのを待って、ネクストコール、ネクストコールだったけど、潮の引くのを待ったというよりは、結果的にオンショアになるのを待った感じになってしまった。とりあえずベルズ終了。セミのスタート時からしばらくは雨で、どよ~ん、って感じ。

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コール・ハウシュマンドにベルを持ち上げてもらうケイトリン・シマーズ(Photo by Ed Sloane/WSL)

男女ともにグリフィンとジョアンヌのポルトガルに続く2連勝なのか? と思ったけど、結果は裏に出て、コール・ハウシュマンド、ルーキー初優勝と女子はケイトリン・シマーズ。ケイトリン、思った通りベルは持ち上がらんかったな。
ハウシュマンド、どう発音するのか確認しておいて正解(笑)。ハウスにhつくのでハウシュマンド。日本のメディアは勝手にいろいろ決めるけど、私の場合はいつも日本人がカタカナ英語で発音してもこれなら通じるかな、というところを取っている。要は、英語の人たちの発音から日本語の音を拾っているわけです。ガブリエウ~ってカタカナ英語で叫んでも多分ふりむいてもらえないし、そこ大事じゃん(笑)。

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コール・ハウシュマンド(Photo by Aaron Hughes/WSL)

ま、そのガブに勝ったあたりから、コールに関しては、なんか今回持っちゃってるんじゃないの? と感じていた。ただ、この人は先に先に進んでしまうタイプのサーフィンで、バックハンドだからうまく引っかかって形になるものの、タテという視点ではグリフィンのほうが上だったと思う。でも逆にバックハンドだったからこそ、あのファットな波でたくさんのターンをものにできたともいえる。とにかくね、身体デカいのでスプレー飛ぶのよ。けっこうフラットなターンとか入ってるけど、スプレー出ちゃうわけ。ぶっといよ、太もも。巨大なハム筋。表彰式でもひとり背が高かったし。並び背の順、みたいな。
でもなぁ、私はグリフィンのラストの5点台って、すげー低く来るじゃん、と思ったよ。一度ひっくり返して、コールのラストが何点出るかでしょ、と思っていた。
まぁ、同じサンクレメンテの仲良し対決としては、実にクロスゲームで面白かったかな、とは思う。シーソーゲーム。

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コールを迎えるグフィリン(Photo by Aaron Hughes/WSL)

男女ともラストライドでのドラマは計ったように同じで、男子はひっくり返らなかったけど、女子は大逆転。どっちもヒート終了の時点ではどっちが勝ったかわからなかった。女子はガブの時と似た感じで、勝ってたディフェイがプライオリティ、ラスト数分でセットが3本入ってきて、ディフェイは2本目を押さえて自分が乗って、3本目でケイトリンが逆転。エキサイティングではあったけど、まぁねぇ、全部抑えるって難しかったと思うし、ミスなのかと言われれば、何とも言えない。2本目行かせて3本目押さえても同じだったかも、と思うし、ケイトリンにはずっと点高いかな、と思うし。まぁ、点出したくなるようなラインではあるけど、ちょっと軽いかなと思うんだけど、ジャッジはそうでもないようだ。それを言うなら、ディフェイもパリオリンピック追加点出てると感じたけど。

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リオ・ワイダ(Photo by Aaron Hughes/WSL)

リオ・ワイダ。クオリファイした時とは別人、その前に和井田理央でJPSAとかやってた頃とは異次元。年々うまくなってると思う。この先もインドネシアのサーフィンの歴史を書き換えていくんだろうと思う。なんかこのぐいぐいうまくなる感じが、日本のサーファーにも見られればね、世界は離れていかないわけだけど。CS勝った時とサーフィン全然違うもんな。

さて、お次はいよいよハーフカットメイクのラストチャンス、マーガレットリバー。イエローはグリフィンとケイトリン。ベルズを取りこぼしたジャック・ロビンソンがホームで巻き返しなるか、ジョンジョンお得意のマーガでイエロー奪還できるか……ドラマはいろいろありそうだ。ハーフカットのラインは1万点界隈だと思う。ケリーは最低セミぐらいまで行かないとハーフカットはクリアできそうもないので、ケリー現役最後の試合になるかと思う。まぁ、今後もイベントワイルドカードで出ては来るだろうけど、いつかこの日が来るわけよね、誰にでも。

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