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「ポストケリーに悩むアメリカにヒーロー誕生」 - F+コラム

Text by つのだゆき

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ファイナリスト(Photo by Damien Poullenot/WSL)

波不足のポルトガルもようやく終わり、グリフィン・コラピントとジョアンヌ・デファイが優勝。フランス(リユニオン)のジョアンヌは、ヨーロッパでヨーロピアンが優勝というめでたしめでたしな結果。個人的にはガブちゃん推しだったんだけど、まぁ、グリフィンも勝てそうで勝ててないからそれでもいいか、みたいな。あんなに典型的できれいなエクボ出る男子って、そんなにいないかな、と思う。特にエクボ好きではないし、まるでサーフィンには関係ないけど(笑)。

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コラピント兄弟。左はエクボ男子グフィリン(Photo by Thiago Diz/WSL)

弟のクロスビーもセミまで勝ち上がって、あわや兄弟ファイナルか、みたいな感じだったけど、それは次の機会にお預け。
これでイエローはグリフィンになった。ジョンジョンあっという間のイエロー返上。

ランキングを眺めてみると、トップテンにブラジリアンがひとりもいない。これってここ10年とかなかったことじゃないのかね。
ブラジルトップは12位のイタロ、そしてその下が15位のガブ。ブラジリアンストームもいよいよ端境期きたのかな。あるいはストップブラジリアンパワー働いてるのか?
まぁ、今まであまりにもストーム吹き荒れすぎた感あったし、グリフィンみたいな若手のアメリカンヒーローってWSLにとっては大歓迎だろうし、ケリーに頼りすぎてきたこの30年余り、アメリカは常にポストケリーに悩んできたので、グリフィン、ジョンジョンのツートップはうれしい限りに違いない。

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グフィリン・コラピント(Photo by Damien Poullenot/WSL)

しかし、グリフィンもジョンジョンも、コンスタンシーという部分でちょいと不安がある。いきなりやらかしてイチコケとかあるもんな。実力的には十分といえるんだけど、ランキング的に過小評価されてしまう選手たちのひとりだと思う。
これねぇ、やらかすか感じとしてはジャックロボとかイーサンも同じで、なんか、昔のケリーやアンディ、ミック・ファニングのように出ればクオーター以上、みたいな、あまり負けない安定した強者って最近いないかもな。
まぁ、そうはいっても今や結局最後のロウワーで決まるので、トップ5にいればいいわけで、そのためのミッドシーズンカットもグリフィン、イーサン、ジョンジョン、ジャックロボはすでにメイク。ベルズ、マーガが悪くてもカットは免れる。
女子のほうはモーリー・ピックラム盤石。こちらもミッドシーズンカットをメイクした。そして次のベルズは得意中の得意といえる会場。昨年はタイラー・ライトに次ぐ準優勝をあげている。その辺を考えると前半の女子はピックラム独走維持濃厚かなぁと思う。
男子は混戦。

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