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「CSレベルからのサーフィンの進化を求める」 - F+コラム

Text by つのだゆき

帰ってきてすぐは本当に暖かくて、けっこういい感じじゃんとか思ってたんだけど、最近また寒いね。侮るなかれ日本の冬。
ハワイはもうあちこちでみんなコロナ(あちらではコロナではなくコーヴィッドといいます)で、普通に冬のインフルエンザ的な感じ。マスクなんか年寄り以外誰もしてないし。寝込むことは寝込むようだけど、集団免疫獲得終了なので、そんなにひどくはならない。潜伏期間3日、自主隔離5日みたいな。ま、インフルエンザですね。熱あってのど痛くてだるい、みたいな。
それよりなにより物価も高いし、ドルも高いので、本当に何も買う気になれない。買い物とか行ってもついつい計算しちゃって、まったく手が出なかった。日本人観光客には厳しい世の中になったものです。次に行く予定のオーストラリアもオーストラリアドル100円近いからな。何もかも高くて手が出ないんだろうと思う。

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(Photo by Tony Heff/WSL)

ハワイレッグの第2戦のサンセットが終了。メンズ優勝ジャック・ロビンソン、2位五十嵐カノア。ふたりともパイプでは意外な番狂わせの17位だったのだが、しっかり帳尻を合わせてきた。ポイントリーダーになったのがジョンジョン・フローレンス。

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(Photo by Brent Bielmann/WSL)

パイプ2位、サンセット5位と、実にコンスタントな成績の2024シーズンだ。なんかジョンジョンのイエローって久しぶりな感じがするけど、ようやく定位置に来た感じ? ジョンジョン、ジャック、バロン・マミヤ、ジョーディ・スミス、コナー・オレアリーと続く。

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(Photo by Tony Heff/WSL)

ジョーディ頑張ってると思う。パイプ5位、サンセット3位、まぁ、ハワイで頑張らないとビーチブレイク厳しそうなんで、という感じなんだけど、36歳、最後のひと踏ん張りか。18歳でCT入りしたジョーディももう36歳って、時のたつのは早いものです。まぁ、ジョンジョンも31歳ですが。
試合には出ていてそこにいるんだけど、存在感がまるで希薄だったのがガブリエル・メディーナ。なんだろう、相変わらずうまいんだけど、勢いのようなものが足りない感じというか、心そこにあらずな感じというか、ピキピキな感じがまるでなかった。 

女子のほうはもうニュージェネレーションとしてWSL強力プッシュのふたり、モーリー・ピックラム21歳とケイトリン・シマーズ18歳が頭一つ抜けた感じ。特にピックラムはパイプ2位サンセット優勝と、シーズン序盤から圧倒的な強さを見せている。3位もこれまた21世紀生まれの18歳、ベティルー・サクラ・ジョンソン。カリッサ、ステファニーを欠くツアーとしては21世紀生まれが主人公ということなんだろうと思う。

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(Photo by Brent Bielmann/WSL)

モーリー・ピックラムってついこの間まで日本人女子たちとQSとかCSとかで勝ったり負けたりしてた人ですよね。なんかね、ここなんだよな。ある時点で一気に進化してくる。これね、男女ともその傾向にあるんだけど、CSレベルになってからのサーフィンそのものの進化が問題だと思う。日本人ってあそこで止まっちゃうもんな。まぁ、なんかCSあたりで満足しちゃう感もわからないではないけど。だってそれで日本ではトップオブトップなわけだからさ。でも、明らかに昨年より進化したな、と感じる日本人選手って毎年皆無だと思う。あぁ、おととしの伊東李安琉はその前年の李安琉とは違うなぁ、と感じたけど、昨年は停滞気味っていうか、結果出ると進化やめちゃう感あったかな。そこのモチベーションキープって大変なんだろうと思う。毎年大きく進化していかないと、世界は待っててくれないので、頑張りましょう。

サクラちゃんはお母さんが日本人のハーフだけどハワイの子なんで、毎年進化してるよね。特に昨年と今年は大きく違うかなと思う。スピードが上がってパワフルになった。コーチのロス君面目躍如。

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