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「パイプ直前。大吉や大凶よりもすごい引きなのは誰か?」- F+コラム

Text by つのだゆき

by surf food pictures
ケリー(2022年) Photo by surf food pictures

なんだかんだ言って1月ももう後半というか、終わっちゃうわけだね。毎年毎年同じように感じるけど、また今年も同じように感じてしまい、そうこうしているうちに2023年も終わっちゃうんだと思う……って毎年思うし、そしてまた一つ歳を取るときたもんだ。
CTの初戦、パイプまであと1週間になった。昨年はケリー・スレーターの優勝という大人のファンには大感動の試合となったわけだけど、今年はどうなんだろうね。

by surf food pictures
ケリー(2022年) Photo by surf food pictures

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ケリー(2022年) Photo by surf food pictures

昨年のファイナルデーは確か2月5日で、あと6日遅ければ2月11日、ケリーの50歳の誕生日で、50歳にしてCT優勝という偉業になったわけだけど、まぁ、49歳と360日とかでも十分偉業だわね。そして技術的には、またあのクラスの波が来れば、十分50歳と360日のCT試合連覇。みたいなことはあるだろうと思えるあたりが、ほんとモンスター。
まぁ、65歳になった私の個人的感覚から言えば、50歳なんてまだまだ全然いけてた、と思えるので、可能性はあるだろうな、と思う。
条件として、波が本気のパイプ、バックドアであることが必要、だけど。

エフプラスコラム-レオ・フィオラヴァンティ
レオ(2017年) Photo by snowy

すでにヒート表も出ていて、ヒート運のいい人悪い人はいるけど、そんなところじゃなくても……っていうぐらいお気の毒なのが12ヒートのレオナルド・フィオラヴァンティ。何も3人ヒートでガブ、ジョンジョンとそろって来られなくてもねぇ。しかもパイプで。考えうる可能性の中で最悪のケースのひとつだよね。
CTとCSを行ったり来たりしてる感のあるレオだけど、ケガの多さもあるけど、こうしたツキのなさのようなものもあるように思う。サーフィンそのものは悪くないと思うんだけどね、なんか恵まれない感じ。ラウンド1なので、次勝てばいいわけだけど、やはり少しでもリスクのあるラウンド2は避けたいしねぇ。コンディションによっちゃガブ、ジョンジョンの取りこぼしはあるだろうけど、逆にコンディションによっちゃどうにもならないケースもあると思う。2023年いきなりこれ食らうって、ある意味すごいと思う。大吉や大凶よりすごいかも。
そういえば私、お正月の一宮の玉前神社で引いたおみくじ、大吉でした~。

ここの所ハワイは波があるようで、この10年に一度言われる騒ぎの大寒波で大雪をもたらす低気圧は、そのままアリューシャン低気圧でハワイ方面に波をもたらすだろうし、なんかちょうどパイプ開幕にぴったり合うような感じかなと思う。
以前はハワイの1月末から2月というのは、波はあるけど風が悪い、というのがお決まりだったけど、ここの所世界各地で気候変動が大きく、昨年のパイプはずっと波があったし、風も悪くなかった。だから今回も期待できるかもしれない。
波が大きくなりすぎて、災害の方角に行かないことを願う。


エフプラスコラム
Photo by Tony Heff/WSL

昨年の表彰式でのケリー、2位のセス・モニーツ、そしてアンディの遺児アクセル・アイアンズ。雰囲気アンディ、目元リンディ。

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