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CT最終戦『Outerknown Tahiti Pro』を制したのは?

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(ファイナリスト)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

ツアーで最も危険ながら大迫力のバレルで多くの人を魅了するタヒチ・チョープーのイベント。
コロナ禍で3年ぶりの開催となった今年は素晴らしいコンディションに恵まれ、ローカルワイルドカードの活躍や、50歳のケリーの復活、日本の五十嵐カノアの「Rip Curl WSL Finals」確定など連日様々なニュースが生まれながら現地時間8月19日にファイナルデイを迎えました。



16年ぶりのウィメンズはコートニーが制した

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(シータイガーことコートニーが優勝)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

ファイナルデイは前日にピークを迎えた南南西ウネリがダウンした公式4-6ftレンジ。
オンとオフはありながらもチョープーらしいバレルが数多くあり、メンズ、ウィメンズ共にQFからファイナルまで進行していました。

ウィメンズはこの場所で2002年から6年間開催された後、安全上の理由からツアーから外されていた経緯がありました。
しかし、この数年のウィメンズのレベルアップは目を見張るものがあり、更に2015年のコードレッドのチョープーでケアラ・ケネリーがチャージして女性でもMAXサイズに乗れることを提示。
そして、2024年パリ五輪の舞台にも選ばれたことでまずはCTからスタンダードになったのです。
とはいえ、今年のイベントを見る限り、CT選手でも怯むような場面があったのは正直な感想です。
2年後の夏にCT選手以外のウィメンズがこの波で戦うのには、相当なトレーニングが必要ですし、厳密な選手選考をしないと命でさえ落としかねないと思います。

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(黄色いヘルメットを被ってチャージしたコートニー)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

ファイナルはコートニー・コンローグ(USA)とブリッサ・ヘネシー(CRI)が対戦。

ここまでブリッサのバレルのスキルは頭一つ抜けていた感がありましたが、ファイナルでは黄色いヘルメットを被り、思い切りストールしてバレルをメイク、7.50を出したコートニーが優勝。
CT通算13勝目、2019年のベルズ戦以来の勝利で最終戦を飾りました。

「優勝は久しぶりね。本当に嬉しいわ。今年は難しい戦いだった。この波は大好き。神秘的よね。優勝出来て幸運だと思うわ。ブリッサとファイナルを共有出来たことは素晴らしい。彼女はイベント中ずっとチャージしてたわ。理想的な形で一年を締めくくることが出来た。全ての友人、家族、スポンサーに捧げる。みんなのおかげで私はこの舞台にいるのよ。女性のイベントをタヒチに戻してくれたWSLにも感謝している」

ブリッサが最後のチケットを手に入れた

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(QFを通過してトップ5入りを決めたブリッサ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

メンズサイドの「Rip Curl WSL Finals」進出5名は前日に決まっていたものの、ウィメンズサイドはQFでブリッサとレイキー・ピーターソン(USA)が直接対決という面白い展開になっていました。
見事に5人目の枠に入ったブリッサは2位になったことで4番目のシードを獲得。5番目のシードとなるステファニー・ギルモア(AUS)が最初の対戦相手になります。

この最終戦でシーズンは終わりですが、「Rip Curl WSL Finals」進出を果たした5名にとっては、ここからが本番。
ローワートラッセルズの波はチョープーとは対照的であり、1ヶ月後の決戦に向けてすぐに調整が始まることになりそうです。

2022年「Rip Curl WSL Finals」進出5名
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 57,670pt
2位 ジョアン・ディファイ(FRA) 50,220pt
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA) 48,695pt
4位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 48,085pt
5位 ステファニー・ギルモア(AUS) 46,370pt

ミゲルが初優勝

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(完璧なシリンダーバレルに入るミゲル)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

メンズサイドは引退が囁かれているキングケリーが自身のブランドのスポンサーイベントで優勝というドラマのようなシナリオがSFまで順調に進んでいたものの、最強のワイルドカードと呼ばれたカウリ・ヴァースト(FRA)の前に降板...。
そのカウリをCT初ファイナルのミゲル・プーポ(BRA)が封じ込めて優勝。

「CTイベントで優勝するのに10年かかったよ。CSでは優勝したので、今年こそはCTで優勝したい。努力が報われるようなトロフィーが欲しいと思っていたんだ。このトロフィーは愛する家族のためだよ。みんなありがとう!」

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(家族と電話しながら号泣するミゲル)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

2011年にツアー入りしてから毎年リクオリファイのギリギリのラインを彷徨っていたミゲルでしたが、今年はエイドリアーノ・デ・スーザのコーチの元でキャリア最高のシーズンを送っていました。
開幕戦で3位、ベルズ、ブラジルで5位、そして今回の優勝。
「Rip Curl WSL Finals」進出は逃したものの、ランキング6位と初めてのトップ10入りを達成しています。

なお、メンズの「Rip Curl WSL Finals」進出5名は以下。

1位 フィリッペ・トレド(BRA) 54,690pt
2位 ジャック・ロビンソン(AUS) 51,345pt
3位 イーサン・ユーイング(AUS) 44,290pt
4位 イタロ・フェレイラ(BRA) 40,460pt
5位 五十嵐カノア(JPN) 40,270pt

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(3位のヴァヒネ・フィエロ)
PHOTO: © WSL/Beatriz Ryder

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(ワイルドカードにして2位になったカウリ)
PHOTO: © WSL/Damien Poullenot

カウリとウィメンズのワイルドカード、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)は高い確率で2024年パリ五輪の代表に選ばれると思います。
ここからの2年、チョープーの波の凄さや、この若き二人のローカルサーファーが注目されることは間違いないでしょう。
東京五輪でデビューしたサーフィンがパリ五輪で世界中を驚かせることになるのでは?

ワールドタイトルを決める「Rip Curl WSL Finals」は9月8日〜16日にローワートラッセルズで開催。
日本の五十嵐カノアも出場する一日限りの最終決戦をお見逃しなく!

『Outerknown Tahiti Pro』結果
1位 ミゲル・プーポ(BRA)
2位 カウリ・ヴァースト(FRA)
3位 ケリー・スレーター(USA)、カイオ・イベリ(BRA)
5位 マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ネイザン・ヘッジ(AUS)、五十嵐カノア(JPN)

ウィメンズ
1位 コートニー・コンローグ(USA)
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ヴァヒネ・フィエロ(FRA)
5位 キャロライン・マークス(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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