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CT第8戦『Oi Rio Pro』初日はブラジリアンの強さが際立つ

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(フィリッペ・トレド)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

現地時間6月23日、ブラジル・リオデジャネイロから東へ73km離れたサクアレマを舞台としたCT第8戦『Oi Rio Pro』が開幕!
メイン会場の「Itauna」は公式4-6ftレンジで風の影響が入った難しいコンディション。
コロナ禍で3年ぶりの開催、多くのサーフィンファンが集まる中、メンズ、ウィメンズ共にOpening Roundの全てのヒートが終了しました。



ワイルドカードとリプレイスメント

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(3年ぶりのCTイベントに会場は満員)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

最初にブラジル戦のワイルドカードとリプレイスメントをお伝えしておくと、まずガブリエル・メディナ(BRA)、キャロライン・マークス(USA)がWSLのシーズンワイルドカードとして出場。

イベントワイルドカードはミッドシーズンカットで落ちたジョアン・チアンカ(BRA)とウィメンズはQS2連勝のソル・アギーレ(PER)が獲得しています。

欠場はジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、セス・モニーツ(HAW)、ケリー・スレーター(USA)、バロン・マミヤ(HAW)
ウィメンズはタイラー・ライト(AUS)

リプレイスメントはCSランキングから元CT選手のマイケル・ロドリゲス(BRA)、QSの南米リージョナルランキングからミゲル・トゥデラ(PER)、2023年WSLシーズンワイルドカードで2022年のリプレイスメントトップのヤゴ・ドラ(BRA)
その他、マテウス・ハーディ(BRA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)が入ります。

ブラジリアンの強さが際立つ

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(フィリッペ・トレド)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ミッドシーズン後の後半戦はOpening Roundの3名の内、トップだけがラウンドアップとなり、残り2名は敗者復活戦のElimination Roundに進むことになります。

メンズサイドではカレントリーダーで過去2シーズンの制覇を含め、ブラジルで3度の優勝経験があるフィリッペ・トレド(BRA)を始め、イタロ・フェレイラ(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ミゲル・プーポ(BRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)とラウンドアップした8名の内、5名がブラジリアン。

「楽しいし、面白い波だね。ここでは多くの感情が入り乱れ、それをコントロールしなければならない。難しいことだけど、チームと一緒なら簡単さ。今回は家族と一緒だし、リラックスして楽しもうと思っているよ」とフィリッペ。

フィリッペを始め、多くの選手がブラジリアンらしいエアーで勝ち上がっていたこの日。
リプレイスメントのマイケルはエルサルバドルで今季2勝目を決めたばかりのグリフィン・コラピント(USA)、ジェイク・マーシャル(USA)を相手に追い込まれ、終了間際に0.06ポイント差で逆転に成功。

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(マイケル・ロドリゲス)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

この勝利には本人が一番驚いていたようで、「あのヒートについて話すのは難しいね。自分でも何が起こったのか分からないんだ。国内の大会に何度か出場している。このイベントのワイルドカードを手に入れた時は、本当に嬉しかったさ。サーフィンは熱心にやっているよ。精神的にも全てを含め、本当に良いニュースだったね。そして、この最初のヒートで勝てたことは素晴らしい。本当に嬉しいよ」と勝利後のインタビューで話していました。

なお、イタロはコンテストジャージに先日亡くなったばかりのブラジルのマノ・ジウルの生を入れて登場。
マノはASP時代にデジタルのスコアリングシステムを開発。現在は当たり前になっているライブ中継の先駆者です。
世界中のサーフィンファンに世界最高のサーフィンを届けた英雄のご冥福をお祈りします。

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(R.I.P. マノ・ジウル)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz

カノアがバレル、コナーが勝ち上がる

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(バレルをメイクしたカノア)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

ブラジリアン以外ではロボことジャック・ロビンソン(AUS)が特大エアーで8.17を出して二人のブラジリアンを下し、コナー・オレアリー(AUS)が強敵ガブリエル・メディナ(BRA)とのカードで勝利。クロスゲームを制したジャクソン・ベーカー(AUS)がRoun of 16へ。

また、Elimination Roundには回ったものの、日本の五十嵐カノアはヤゴとコロへ・アンディーノ(USA)を相手にライトのバレルをメイク。
抜けた後にエアー気味のフィニッシュまでメイクして8.00を出してシングルスコアではヤゴを上回っていました。



ウィメンズは多くのトップシードが敗者復活戦へ

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(ガブリエラ・ブライアン)
PHOTO: © WSL/Daniel Smorigo

この日の難しいコンディションにウィメンズサイドは番狂わせが続出。

カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、レイキー・ピーターソン(USA)とトップ5が全てElimination Roundに回ることに...。

一方、オープニングヒートではルーキーのガブリエラ・ブライアン(HAW)がウィメンズのハイエストヒートスコアを出して快勝。
表彰台に上がったマーガレットリバー戦以来、3戦ぶりにQF進出を決めています。

「ミッドシーズンカット以来、初めて最初のヒートから抜け出せたので、凄く嬉しいわ。敗者復活戦を通り越すのは良い気分ね。ブラジルは初めてだけど、とても気に入っている。波はホームのハレワに似ているかな。ターンをするためにクリーンな波を探し、幸運にも2本ほど見つけることが出来たわ」

母国で初勝利を目指すタティアナ

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(キッズに囲まれるタティアナ)
PHOTO: © WSL/Thiago Diz


東京五輪前に国籍をハワイからブラジルに変えたタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)はカリッサとワイルドカードのソル・アギーレ(PER)を抑えてQFへ。

「ブラジルに来れて本当に嬉しい。ここの雰囲気はいつも素晴らしく、まるでホームにいるような気分よ。最初に良いレフトに乗れたのが良かったわ。大まかな作戦は左のレフト狙いだった。それが功を奏した形ね。スコアを出してからはヒートを組み立てることに集中した。難しかったけど、勝てて良かったわ」

その他、キャロライン・マークス(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がQF進出を決めています。

ネクストコールは現地時間6月24日朝7時15分(日本時間の同日夜7時15分)で、20分後にスタート予定。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/

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