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サーフランチで開催された『Cuervo Surf Ranch Classic』を制したのは?

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PHOTO:© WSL/Grant Ellis

現地時間9月29日、カリフォルニアのサーフランチを舞台とした『Cuervo Surf Ranch Classic』が終了。
メンズはエドゥアルド・デルペーロ(FRA)、ウィメンズはホノルア・ブロムフィルド(HAW)が優勝。
メキシコのテキーラ製造会社「Cuervo」のロゴ入りでフィンをモチーフにした木製のトロフィーと10,000ポイントを手に入れました。



パーフェクト10を出したホノルア

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(ホノルア・ブロムフィルド)
PHOTO:© WSL/Thomas Lodin

ファイナルデイは初日に強かった風がおさまり、クリーンなグッドコンディション。

SFの8名から4名に絞られたファイナルに進出したのはホノルア・ブロムフィルド(HAW)、ソレイユ・エリコ(USA)、アリス・レモーン(FRA)、アヴァロン・ガル(USA)
田岡なつみはSFで敗退して8位でフィニッシュしています。

ホノルアはレフトの一本目でスイッチスタンスでの長いノーズライドからノーマルスタンスでハング5からハング10。更にもう一度スイッチスタンスに切り替え、バレルをメイクしていました。
ロングボードでのスイッチスタントは珍しくありませんが、今回のホノルアほど自然に切り替えて完璧に演技をしたのはサーフランチ初。
まさに優勝に値する素晴らしいライディングでした。

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(ソレイユ・エリコ)
PHOTO:© WSL/Thomas Lodin

「今回の優勝はとても意味がある。これまでのキャリアの中で最も気に入っている優勝の一つよ。ソレイユに感謝したい。彼女のおかげで勝つために必要なことを全てやり遂げようと後押しされたの。今回のイベントで優勝出来たことはとても嬉しいし、楽しかったわ。もう一度ワールドタイトルを獲得したい。みんなが狙っているので大変だと思うけど、全力を尽くわ」

2017年、2019年にワールドタイトルを獲得しているホノルア。
特に2019年はデヴォン・ハワードがツアーディレクターに就任して4イベントで開催されることになった改革の年で、4戦中2勝。残りの2戦もファイナルに残っているため、完全制覇に近い形でした。

今シーズンのワールドタイトルはサーフランチ、マリブでの2戦、2020年2月のヌーサイベントの3イベントの獲得ポイントで決定。
ヌーサでは5位と彼女にしては結果を残せなかったものの、次のマリブでは優勝候補の筆頭であり、3度目のタイトル獲得も現実的になってきました。

フランスのエドゥアルド・デルペーロが強豪を抑えて優勝

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(エドゥアルド・デルペーロ)
PHOTO:© WSL/Thomas Lodin

機械トラブルの影響で予選ラウンドがファイナルデイにずれ込んでしまったメンズサイド。
ウェーブプールが舞台とはいえ、体力勝負、集中力の維持も重要なイベントになっていました。

全18名からSFの8名に残ったのは2019年のワールドチャンピオン、ジャスティン・クインタル(USA)を始め、2020年のヌーサで優勝したジョエル・チューダー(USA)、3xのテイラー・ジェンセン(USA)、カイ・サラス(HAW)など。

2018年のワールドチャンピオン、スティーブン・ソーヤー(ZAF)、トニー・シルヴァニ(USA、ケヴィン・スカヴァーナ(USA)、カニエラ・スチュワート(HAW)、井上鷹などは予選ラウンドで敗退。

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(ハリソン・ローチ)
PHOTO:© WSL/Thomas Lodin

ファイナルの4名に残ったのはジャスティン、カイに加え、エドゥアルド・デルペーロ(FRA)、 ハリソン・ローチ(AUS)

最後はエドゥアルドとハリソンの勝負となり、ライト、レフト共に1本目にハイスコアを出したエドゥアルドが2017年の台湾以来の優勝。
レフトでは今イベントで最も深いバレルをメイク。長いノーズからバレルセクションでのプルインは完璧なタイミングでした。

「ここまで凄い努力をしてきたよ。この勝利を心から喜んでいる。私を後押ししてくれた全てのサーファーに感謝する。みんなのおかげで自分のベストを出せたよ。テントでアドバイスとサポートをしてくれたコーチには感謝の気持ちで一杯さ。次のマリブでもこの勢いを維持出来ればまた大きな勝利を手にすることが出来るだろう。楽しみだよ」

ハリソン・ローチはワールドチャンピオンになれるか?

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(ハリソン・ローチ)
PHOTO:© WSL/Grant Ellis

モダンスタイルのエドゥアルドに対してクラシックスタイルのハリソン。
ヌーサがホームだけにライトの波が特に上手く、SFではライトの波で2本の9ポイント台、メンズのハイエストスコアとなる9.53を出していました。

今回の2位でランキングも2位に浮上。
マリブはヌーサに似ているライトのロングショルダーの波。
ハリソンのようなクラシックスタイルが有利なので、初のワールドタイトル獲得の可能性も十分にあります。

「ここまで来て、上位のポイントを得ることが出来て本当に嬉しいよ。ワールドタイトルを獲得するためにこのようなビッグイベントは重要。タイトルも欲しいね。優勝したかったけど、ピークが少し早かった。マリブは夢のような波さ。パーフェクトなロングライト。この勢いでイベントに挑みたい。嬉しいことばかりだよ」

マリブ戦『Jeep Malibu Classic presented by Havainas』は10月3日〜13日のウェイティングピリオドで開催され、ここでワールドタイトルが決定します。

『Cuervo Surf Ranch Classic』結果
メンズ
1位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
2位 ハリソン・ローチ(AUS)
3位 カイ・サラス(HAW)、ジャスティン・クインタル(USA)

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
2位 ソレイユ・エリコ(USA)
3位 アリス・レモーン(FRA)、アヴァロン・ガル(USA)

2021年ロングボードツアー:トップ5
メンズ
1位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA) 11,475pt
2位 ハリソン・ローチ(AUS) 10,225pt
3位 ジョエル・チューダー(USA) 10,000pt
4位 カイ・サラス(HAW) 9,750pt
5位 テイラー・ジェンセン(USA) 7,500pt

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW) 12,500pt
2位 ケリス・カレオパア(HAW) 10,000pt
3位 ソレイユ・エリコ(USA) 9,000pt
4位 アヴァロン・ガル(USA) 8,725pt
5位 クロエ・カルモン(BRA) 8,250pt

WSL公式サイト

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