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CT第6戦『Corona Open J-Bay』 五十嵐カノアがベスト16入り!

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PHOTO: © WSL/Sloane

南アフリカの「J-bay」で開催中のCT第6戦『Corona Open J-Bay』は2日間のレイデイを経てメンズのR3(Round of 32)から再開。
新しい南西ウネリによって公式4-6ftレンジ、クセはあるものの、美しいラインナップが姿を現したこの日、マンオンマンで2つのヒートを同時進行する「オーバーラッピングヒート」を使用して16ヒートが全て終了。
ウィメンズの方はR3(Round of 16)の8ヒートの内、6ヒートのみ消化。
その他、ツインフィンを利用してのスペシャルヒート『Corona Highline』と盛り沢山の一日でした。

なお、新しいウネリが入る前に行われたR2(Elimination Round)ではワイルドカードのビューリック・デ・ヴィリス(ZAF)、ヨーガン・クウジネット(FRA)、ジェシー・メンデス、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ウィメンズはビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、セージ・エリクソン(USA)と二人のワイルドカード&リプレイスメントが敗退。
番狂わせなくイベントは進行。

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五十嵐カノア
PHOTO: © WSL/Sloane

五十嵐カノアがハイエストヒートスコア

メンズR3(Round of 32)では現在ランキング5位の五十嵐カノア(JPN)が爆発。
リプレイスメントのフレデリコ・モライス(PRT)を相手に序盤からミドルスコアを重ねていたカノアは後半にプライオリティを利用してバリエーション豊かなライディングで9.03をスコア。
更に終了間際に8.50をマークしてトータル17.53のハイエストヒートスコアを出してフレデリコをコンビネーションスコアに追い込んで圧勝。

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が怪我でタイトル争いから脱落したために一気にヒートアップしてきたカノア、コロへ・アンディーノ(USA)、フィリッペ・トレド(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、イタロ・フェレイラ(BRA)による争い。
5名全てがラウンドアップを決め、一層激しさは増すことが予想されます。
なお、ジョーディはバレルでワイプアウトした際に後頭部を3針縫う怪我を負いましたが、サーフィンには影響が無いとのことです。



ハイエストシングルスコアはシーバス

この日、カノアの9.03を上回るスコアを出したのはシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)

2018年に「J-bay」を2位でフィニッシュしたウェイド・カーマイケル(AUS)を相手にヒート開始直後のマッチアップでテイクオフからストールしてバレルイン、メイクしてからのレールワークも素晴らしく、ジャッジが出した答えは9.07。
バックアップは伸ばせなかったものの、今シーズン2度目のR4(Round of 16)進出。現在ランキング29位と追い込まれているだけにここで結果を残したいところでしょう。

「波は上がってきたね。あの波はダブルアップして少しバレルになったんだ。ヒートのベストウェーブだったと思うよ。こんな長いパーフェクトなウォールを見て興奮し過ぎないように気持ちを落ち着かせる必要がある。今朝は多くの人が興奮してサーフィンしていたよ。自分的にはトム・カレンのようにゆっくりと落ち着いてやるように心掛けたのさ」



『Corona Highline』

1996年に発売された名作『Searching for Tom Curren』でスキップフライのフィッシュを駆り、「J-bay」の象徴とも言えるトム・カレンを引き合いに出したシーバス。
20年以上経った今でも語り継がれているそのライディングは『Corona Highline』という形でリバイバルされ、昨年はシーバスも参加。

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『Corona Highline』に出場した4名
PHOTO: © WSL/AlanvanGysen

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ステファニー・ギルモア
PHOTO: © WSL/AlanvanGysen

今年はワイルドカードのマイケル・フェブラリー(ZAF)、ライアン・カリナン(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)の4名が5’11のチャネルアイランドのツインフィンに乗り、コンテストは全く違うラインを描いていました。

ステファニーとの息の合ったシェアライドも披露したマイケルがFacebookのファン投票で優勝。
残念ながら本戦の方ではフィリッペに敗れて姿を消したマイケルですが、スタイルでは世界トップクラスであることを証明。
サーフィンの奥の深さも知らしめた貴重な時間でした。

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ケリーがタイトルレースに加わる可能性も!

怪我から完全復活してバリ島では3位に入り、現在ランキング7位のケリー・スレーター(USA)
ジョン・ジョンが脱落したことで2020年東京オリンピックのアメリカ代表の枠にも入る可能性があり、更に後半戦の結果次第では12度目のワールドタイトル獲得の可能性も見えてきました。
この日は最近愛用しているトコロシェイプのサーフボードで序盤からバレルにカービング、ハイスコアこそ無かったものの、安定したライディングでリプレイスメントのカイオ・イベリ(BRA)を倒し、マーガレットリバーのリベンジを果たすことに成功。

「カムバックには長い道のりだった。再び自信を取り戻し、ヒートでどのようにサーフィンするかを学び、物事の流れに追いつくのには少し時間がかかったよ。あのヒートは少し変な感じだったね。自分は辛抱強く波を待つことはせず、カイオがベターな波に乗ってしまったのさ。でも、彼が失敗したおかげで辛うじて勝てたんだ」

「J-bay」ではミック・ファニング(AUS)に並ぶ4度の最多優勝記録を持つケリー。
次の対戦相手はイタロ。リズムに乗ると怖いこの選手を得意の心理戦で封じ込めることが出来るのか?

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ケリーに敗れたカイオ・イベリ
PHOTO: © WSL/Sloane

R3(Round of 32)では、コロへ、フィリッペ、ジョーディ、カノア、イタロ、ケリーの他、ガブリエル・メディナ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ピーターソン・クリサント(BRA)がラウンドアップ。
ベスト16に絞られてきました。

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キャロライン・マークス
PHOTO: © WSL/Tostee

ウィンメンズは大きな番狂わせなし

ウィメンズのR3(Round of 16)は大きな番狂わせがなく、ディフェンディングチャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)を始め、キャロライン・マークス(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA)、カレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)がQFへ。
キャロラインがベルズでも見せたパワフルなバックハンドで8ポイント台を2本重ね、この日のハイエストを獲得。

残りヒートにはコートニー・コンローグ(USA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、ブロンテ・マコーレー(AUS)

ネクストコールは現地時間7月14日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリが残り、午前はデビルウィンドと呼ばれる北〜北西風。午後はオフショアに改善する予報。
来週中盤には期間中最大の南西ウネリが入る予報。

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