JPSAショートボード第5戦『I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』終了! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

JPSAショートボード第5戦『I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』終了!



大野修聖がカレントリーダーで折り返したJSPAショートボードシリーズ。
残り4戦、まだ上位陣は混戦でタイトル争いの行方はまだまだ分かりません。

バリ島、伊豆、伊良湖、新島と続き、次の第5戦の舞台は茨城の大洗。
9月1日〜4日に21回目を迎える『I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』が開催されました。

今年も水族館前は地形が悪いため、南側のリーフがある磯場で進行。
期間中は前半こそ台風10号が残したウネリで十分なサイズがあったものの、連日風の影響が入った難しいコンディション。
後半は高気圧からの吹き出しによる東よりのウネリがベースとなり、サイズダウン傾向。
ファイナルデイは予定されていたエクスプレッション・セッションがキャンセルになるほどでした。

大野修聖は今回欠場。新島で優勝した2位の村上舜はスペインのQS6,000出場のためにスキップ。
タイトル争いに絡んでいる選手にとっては二人との差を縮めるチャンス。
3位だった加藤嵐がQF進出でポイントを稼ぎ、一気にカレントリーダーの座を手に入れました。



上位2名が不在の中、注目を集めていたのはバリ島の開幕戦でプロトライアルから優勝と20年以上前の千葉一幸以来の快挙を成し遂げた小林桂(写真上)
カリフォルニア在住でJPSAはスポット参戦。日本の波には慣れていない彼ですが、試合運びの上手さを武器にファイナル進出。
もう一人のファイナリストはベテランの善家尚史(写真最上部・下)
第4戦を終了した時点で40位。ダークホース中のダークホースが勝ち上がり、クロスゲームの末に小林桂の追い上げをかわして、JPSA初優勝を決めました。



ちなみに善家尚史の父、善家誠はJPSAの初代チャンピオン。
息子の善家尚史自身は10年のプロ生活で初めて獲得した優勝に喜びもひとしお。感情があふれていました。



なお、茨城を代表するプロサーファー、小野嘉夫(写真上)が今イベント限りで19年間の長い選手生活にピリオドを打つことに...。
トレードマークの縦方向への鋭角なリップとローカルナレッジを武器に大洗で2度の優勝と数々の上位入賞を果たし、コンテストを離れると地元にサーフショップを営む兄貴的存在。
今後は以前から力を注いできた後進の育成、父を継いだシェイパーの道など裏方として茨城のサーファーを支えてくれることでしょう。
最後のヒートとなったR3終了後は仲間に担がれてビーチ凱旋、記念撮影を行っていました。



女子はコンスタントな成績でカレントリーダーの座に就いている川合美乃里、バリ島の開幕戦で2位に入ったハワイ在住の西元萌エミリ。共に10代のフレッシュなファイナリストが揃い、男子同様にクロスゲーム。
0.74ポイント差で川合美乃里(写真上)が昨年の鴨川戦以来、3度目のJPSA優勝を成し遂げ、タイトル争いにも優位に立ちました。

QFでは10ポイントを出して他を圧倒していた川合美乃里。
まだ15歳ながらライディングには安定感があり、冷静な試合運びで強さを感じさせた一戦でした。

次のJPSAは9月7日〜11日に湘南の鵠沼で開催される『サンマリエ ALL JAPAN PRO』
ショートボード第6戦、ロングボード第4戦が併催されます。
ショートボードでは2戦続けて出場する小林桂が台風の目となりそう。

JSPAショートボード第5戦
『I.S.U茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』結果
1位 善家尚史
2位 小林桂
3位 田中樹、西修司

女子
1位 川合美乃里
2位 西元萌エミリ
3位 橋本恋、武知実波

JPSA公式サイト

photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。