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巨大なプエルト・エスコンディードを制したのは?



現地時間6月25日、メキシコのパイプラインの異名を持つプエルト・エスコンディードで2日間に渡った開催されたBWT(ビッグウェーブツアー)の1イベント『Puerto Escondido Challenge』が終了。

初日に選手、ギャラリー、ライブ中継を楽しんだ多くのファンをストークさせた巨大な南南西ウネリが続き、ライト・レフト共に車が何台も入るようなバレル。BWT独自のルールで抜けられなくてもスコアが出るため、リスクとの天秤をかけてチャージを繰り返す姿は圧巻...。

BWTのイベントでは最もバレルが勝負の鍵となった今回の戦いを制したのは、2013年のBWTチャンピオン、ツイギーことグラント・ベーカー(ZAF・写真最上部・下)でした。

「昨日は難しい波で、自分にとって良いヒートではなかったけど、勝ち上がることが出来た。今朝は波を見てすぐに特別な日になると思ったよ。自分にとって最高に好きなサイズと波。そして、みんながこの波を求めていたんだ」



前日のR1は10ポイントを出したジェイミー・ミッチェル(AUS)などの影に隠れて目立たない存在でしたが、SFでは2本の大きなライトのバレルで9ポイント台、8ポイント台をマークして圧勝。
更にファイナルではライトのバレルを完璧にメイクしてジェイミーに続く2本目の10ポイントを叩き出し、後半に追い上げてきたグレッグ・ロング(USA)、ペドロ・カラド(BRA)をかわして2013年の『Mavericks Invitational』以来の優勝を決めていました。

「素晴らしい波だった。快く迎えてくれた全てのローカルに感謝したい。この勝利は家にいる妻と赤ちゃんに捧げるよ」

昨シーズンのランキング、14位だったツイギーはワイルドカードで今回出場。
BWTは波のサイズでグレードが決まり、今回は35-40ftで2番目のシルバー。
12,500ポイントを得てカレントリーダーの座を手に入れています。



昨シーズンのBWTチャンピオン、グレッグ(写真上)
ファイナルデイもワイプアウトを恐れない勇敢なチャージを披露していましたが、レフト、ライト共にディープに入り過ぎてメイクは出来ず、8ポイント台止まり。
それでも2シーズン続けてのグランドチャンピオン獲得に向けて初戦の2位はまずまずの結果と言えるでしょう。

「プエルト・エスコンディードでこの結果は嬉しい。良い波も乗れたしね。この結果を得るためにトレーニングしてきた甲斐があったよ。プエルト・エスコンディードは自分にとって特別な場所さ。17歳で初めて訪れ、今は33歳。ビッグスウェルを逃したことはない。今回のイベントは壮観だった。ここでサーフィンしてきた中でも上位に入る日だったよ」

今イベントに参加していた兄のラスティと共に夏の大半をここプエルト・エスコンディードで過ごすというグレッグ。
優勝したツイギーも約20年、ここに通っているそうです。



なお、ビーチブレイクとはいえ、リスキーな戦いとなった今イベントで2014年のBWTチャンピオン、マクアカイ・ロスマン(HAW・写真上)が負傷して途中棄権する場面も...。

「ハワイを代表してベストを尽くしたんだけど、残念なことにショーを見せられなくて、それだけはお詫びしたい。テイクオフの後、バレルに飲まれてしまい、10ftもある自分のボードが肋骨に当たったんだ。この場所でコンテストをしたいという夢が実現したのはファンのおかげさ。感謝したいね」

ファイナルの最中、ビーチに上がってすぐに治療を受け、左腕を吊ってカメラの前に登場してコメントを残したマクア。
次の機会にはきっとリベンジを果たしてくれることでしょう。

BWTの南半球レッグは8月31日まで。
チリの『Quiksilver Punta De Lobos』、ペルーの『Billabong Pico Alto』が次のアラートを待っています。

『Puerto Escondido Challenge』結果
1位 グラント・ベーカー(ZAF)
2位 グレッグ・ロング(USA)
3位 ペドロ・カラド(BRA)
4位 カルロス・ブール(BRA)
5位 ウィル・スクディン(USA)
6位 マクアカイ・ロスマン(HAW)

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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