シェーン・ドリアンが2年連続でビッグウェーブの世界一に！

ビッグウェーブの世界で最もインパクトがある映像を残したサーファーに贈られる『Big Wave Awards』が現地時間4月23日にカリフォルニアのアナハイムで開催され、シェーン・ドリアンが最も権威のある「Ride of the Year」を2年連続で獲得。

元は「Billabong」が主催していた通称XXLがWSLに引き継がれ、より華やかになったこのタイトル。
昨シーズンはメキシコのプエルト・エスコンディードでの映像、今シーズンはマウイ島のJAWSでの巨大なバレル(写真下)での映像でビッグウェーブの世界一に輝き、賞金の60,000USドルを手に入れていました。



特に今シーズンは史上最強のエルニーニョ現象によってJAWS、トドス・サントス、マーヴェリックスと世界を代表するビッグウェーブスポットでのコンテストが続き、ワイメアでは『The Quiksilver In Memory of Eddie Aikau』が6シーズンぶりに開催。
特別なシーズンでのこのタイトル獲得は彼のキャリアで最高のものと言えるでしょう。

「海から離れてもこの舞台に上がることだけは最高の時間さ。まだ及ばないけど、グレッグ・ノールに少しだけ近づいたかも．．．。自分はビッグウェーブを本当に楽しんでいるよ」



「Ride of the Year」ではシェーン(シェーンはJAWSで2本の映像)の他にジョン・ジョンの弟、ネイザン・フローレンスのタヒチ・チョープー、アルビー・レイヤーのJAWS(写真上)、タイラー・ラーロンドのマーヴェリックスでの映像がノミネートされ、スピーチではそのことも言及。

「10年経ってもあのアーロン・ゴールドの波は記憶に残るだろう。今年は本当に凄い波が沢山あった。アルビーの波は異常だったし、ペドロのレフトは素晴らしかった。それはパドルでのビッグウェーブサーフィンの上限や可能性を越えたものだったよ」

世界中に数多くあるビッグウェーブ・スポットの中でも、以前からシェーンはJAWSでのサーフィンにフォーカスし、特に今シーズンは数々の素晴らしい映像を動画サイトやSNSで配信。
今回のエルニーニョ現象に並ぶ、もしくは上回るシーズンが彼の全盛期に再び訪れるかは保証出来ず、更に1月下旬にガンのために48歳の若さでこの世を去ったブロック・リトルのことも人生で最もビッグウェーブに情熱を注いだシーズンの理由と話していました。

「ブロック・リトルは、ビッグウェーブ・サーファーの結末を話してくれたよ。15-18ftのワイメアベイでサーフィンするのが突然嫌になった。それで自分のビッグウェーブ人生が終わったと感じたそうさ。いつか自分にもその日がやってくるし、逆らわずに受け入れるつもり。自分にとってサーフィンは本当に素晴らしいものなんだ」

『Big Wave Awards』では他にも数多くの賞があり、その中でも「Pure Scot Barrel of the Year」ではカウアイ島のカーラ・ケネリーがチョープーで驚くようなバレル(写真下)での映像を残し、女性のカテゴリー以外で初となるタイトルを獲得。
壇上でのスピーチでは、「’女だから無理’と言われ続けてきた人生。奴らの言葉が間違っていたことが証明され、本当に嬉しいわ」と話していました。



『Big Wave Awards』の全ての映像はWSL公式サイトで公開しています。

■「Ride of the Year」
Shane Dorian

■「Big Wave World Tour Time Champion」
Greg Long

■「Pure Scot Barrel of the Year」
Keala Kennelly

■「TAG Heuer Wipeout of the Year」
Niccolo Porcello

■「Surfline Performance of the Year」
Shane Dorian

■「Womans Performance Award」
Andrea Moller

■「TAG Heuer XXL Biggest Wave of Year Award」
Yuri Soldade

■「Big Wave Awards Biggest Paddle Award」
Aaron Gold

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images