QS10,000『SATA Airlines Azores Pro』終了! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

QS10,000『SATA Airlines Azores Pro』終了!



2つのQS10,000とCTによって構成されるポルトガルレッグの初戦、『SATA Airlines Azores Pro』がアゾレス諸島のサンミゲル島で開催され、現地時間9月25日に終了。
ポルトガルの西海上、北大西洋に位置する小さな火山島にクオリファイを目指す世界有数のコンペティターが集まり、約1週間に渡って繰り広げられた戦いを制したのは、ファイナルでディオン・アトキンソン(AUS)とのクロスゲームを制したジャック・フリーストーン(AUS)でした!

「とても嬉しいよ!最後の12分はディオンが乗る全ての波を見ながら逆転の心配をしていたね。このイベント、QS10,000で優勝出来るなんて信じられない。ランキングもクオリファイの安全圏まで上がったし、これで肩の荷が下りた。ここまで辿り着くまで大変だったよ。アゾレスでは素晴らしい時間を過ごせた。美しいマリーナに滞在して、楽しい波を満喫。最高だったよ」

ファイナルはレフトの波で8.67をスコアしたディオンが主導権を握り、7.17をマークしたジャックがそれを追う形で進行。
ラスト15分、ジャックは2回のビッグターンで8.33を返して逆転。残り10分余りはセットが止み、ジャック(写真下)が逃げ切る形で優勝を決めたのでした。



世界で最もコンペティティブな土地、オーストラリアのクーランガッタで育ったジャック。
ジュニア時代から活躍が目立っていましたが、意外にもQSでの優勝は初。
今回の結果で一気に11位もランキングを上げてQS2位。クオリファイの条件である10位以内もこれでほぼ確実になり、来年はトップ34のメンバーとして戦うことになりそうです。

ちなみにジャックは直前にイギリスのウェーブプール『Surf Snowdonia』で開催された『Red Bull Unleashed』にも参加しており、3位に入賞。
ここでの規則正しい波がトレーニングになったかは不明ですが、いつもと違う環境に身を置いたことがポジティブな方向に向かったのでは?



2014年にトップ34のメンバーとしてワールドツアーの舞台で戦っていたディオン(写真上)でしたが、残念ながら結果を残せずに1年で脱落。
今年は再度QSからのクオリファイを目指しています。

「今日はとても楽しかった。ポジションが良く、沢山に波も乗ったし、気分は良いね。残念ながら優勝は逃したけど、ポジティブな気持ちになれたよ。目標はツアーに戻ること。シーズン序盤は出遅れた。でも、最終的に目標を達成出来るようにこのまま良いサーフィンをキープしたいね。数年前、アダム・メリングが’ポルトガル・ウェーブシリーズ’で勝つのを興味深く見ていたんだ。だから、自分も次のカスカイスで良いショーを見せられるように願っている。まあ、見ていてよ」

QS10,000は2位でもポイントが高く、今シーズン最高の8,000ポイントを手に入れたディオンは39位も上昇してQS19位へ。



ディオンのコメントにもある通り、2つのQS10,000とCT、全3戦の総合ポイントによって争われる’ポルトガル・ウェーブシリーズ’はポルトガルのトリプルクラウンとも呼ばれ、2013年はアダム・メリング(AUS)、2014年はジョーディ・スミス(ZAF)が獲得。
25,000ドルの特別ボーナスやトロフィーが用意されているために選手達は通常のイベントより更に気合が入っているようです。

なお、今イベントには大原洋人、新井洋人、五十嵐カノアが参加していましたが、全てR1敗退。
この結果によってQSランキングに変動があり、大原洋人は14位から20位、新井洋人は84位から90位、五十嵐カノアは3位から6位にランクダウンしています。

ポルトガルレッグのセカンドイベント『Allianz Billabong Pro Cascais』の舞台は現在ウィメンズCT第8戦『Cascais Women’s Pro』が開催中の首都リスボン近郊、カスカイス。
ウィメンズ終了後、9月28日〜10月4日に行なわれます。
引続き大原洋人、新井洋人、五十嵐カノアもエントリーしているので、活躍を期待しましょう!



『Cascais Women’s Pro』は『SATA Azores Pro』のファイナルデイに開幕し、バックアップ会場の「Guincho」でR2まで進行。
カレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW・写真上)、2位のコートニー・コンローグ(USA)を始め、マリア・マニュエル(HAW)、アレッサ・クイゾン(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ディミティ・ストイル(AUS)がR1からR3へ。
敗者復活戦のR2ではルーキーのタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、.ジョアン・ディファイ(FRA)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、レイキー・ピーターソン(USA)、タイラー・ライト(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)が勝ち上がっています。

ネクストコールは現地時間9月26日の午前8時00分(日本時間の同日午後3時)です。

『SATA Azores Pro』結果
1位 ジャック・フリーストーン(AUS)
2位 ディオン・アトキンソン(AUS)
3位 セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ミゲル・プーポ(BRA)
5位 ヒズノメ・ベッテロ(BRA)、ペドロ・ヘンリケ(PRT)、ビノ・ロペス(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。