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女性だけの暑い夏の戦いを制したのは?



真夏の祭典、カリフォルニア・ハンティントンビーチの『Vans US Open of Surfing』の前哨戦、ウィメンズQS6,000『Paul Mitchell Supergirl Pro』がハンティントンビーチから約60マイル(車で約2時間)南下したオーシャンサイド・ピアで開催され、現地時間7月26日に終了。
トータルビューティー「Paul Mitchell」がスポンサーだけあり、ビーチに集まったギャラリーも女性が多く、会場は華やかな雰囲気でした。

舞台のオーシャンサイド・ピアはカリフォルニアに多数点在する桟橋(ピア)の中でも最長の約600m(ハンティントンビーチ・ピアよりも少し長い)を誇り、その長い桟橋がサンドバーを形成。
ファイナルデイにかけて南南東ウネリが強まり、十分なサイズに恵まれていましたが、風の影響が強まる傾向。
難しいコンディションを勝ち上がってきたのは、やはりトップ17の選手。

QFを戦う8名に絞られた時にはQSランキング上位のチェルシー・タッチ(BRB)を除くと全てツアーの選手。
ファイナリストに選ばれたのは、ディフェンディングチャンピオンのセージ・エリクソン(USA・写真下)をSFで下したコートニー・コンローグ(USA)とタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)でした。

ファイナルは互いに7ポイント台をベースとしたクロスゲーム。タティアナが僅かにリードした形でヒートは進行。コートニーはニード6.98のシチュエーションで最後まで逆転に繋がる波を見つけられず、タティアナ(写真最上部)が逃げ切る形で昨年のブラジルでのQS以来の優勝!
6,000ポイントを加算し、QSのカレントリーダーの座も手に入れました。



「ストークしているわ。沢山の素晴らしいガールズ達が優勝した名誉あるこのイベントに名を連ねたことがとても嬉しい。パニックになったり、焦らないため、最初に波を沢山乗って、後半は落ち着いて攻める戦略だった」

ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)とのSFでは次の舞台であるハンティントンビーチに良く似たトリッキーなブレイクにベストタイミングで合わせたパワフルなレイバックで9.33のハイエストスコアをマーク。
ファイナルでもツアーで今シーズン2勝を上げてランキング2位のコートニーに競り勝ち、ウィメンズでは2015年唯一のルーキーとして最高の仕事をこなしていました。

「ライトの波(グーフィーフッターの彼女にはバックハンド)が中心のイベントは難しいわ。ジャッジはアウトで割れる波に対しての大きなターンにスコアを出すと気付き、ヒートではそれに集中したの。すぐに始まる’Vans US Open of Surfing’を楽しみにしている。波も上がると聞いているし、良い結果が残せるように願っているわ」

日本のサーフボードブランド「ジャスティス」を駆る美しいブロンドヘアーが印象的な19歳のハワイアンガール。
フィジーのようなビッグウェーブからカリフォルニアのビーチブレイクまでオールラウンドな才能を持つカウアイ島出身のタティアナに今後も注目しましょう!



今シーズンはマーガレットリバー、ブラジルと2連勝を上げて初のワールドタイトルを狙えるシチュエーションで前半を折り返したコートニー(写真上)
QSには参加しなくてもリクオリファイは確実。今回はあくまで『Vans US Open of Surfing』のウォーミングアップだったようです。

「ファイナルに残り、優勝まで狙えるところまできて本当に嬉しかった。ウィメンズサーフィンをサポートしてくれている’Supergirl’にはいつも本当に感謝している。’US Open’の準備にもなるしね。ここはハンティントンに良く似ているし、トレーニングには最高なのよ」

「今回はQSだし、今年の私にとって直接的な影響は無いけど、’US Open’の前に結果を残せたことはエキサイトしている。確かに優勝はしたかった。でも、負けから学ぶこともあるから、あながち悪いとも言えないの。そう、とても良い経験になったわ。親友のセージとのセミファイナルも素晴らしかった」

昨年の『Vans US Open of Surfing』ではあと一歩で優勝を逃したコートニー。
地元カリフォルニアでの優勝は彼女が最も望んでいることでしょう。

なお、今イベントには野呂玲花、大村奈央、武知美波、須田那月、北澤麗奈、田代凪沙、庵原美穂と多くの日本人選手がエントリーしていましたが、R5進出の大村奈央の17位が最高位。
また、中国・海南島でのQS6,000で優勝した前田マヒナも17位でフィニッシュしてランキング7位をキープしています。



『Vans US Open of Surfing』はすでにジュニアから開幕しており、QF進出、ベスト16には五十嵐カノア(USA・写真上)、セス・モニーツ(HAW)、カラニ・デイヴィッド(HAW)などの強豪の中に仲村拓久未、新井洋人の名前も残っています。

メンズのQS10,000にはローワー・トラッセルズでのCT第8戦『Hurley Pro at Trestles』のワイルドカードを手に入れた大原洋人がR1のH10、シード権を持つ安井拓海はH17にクレジット。

ウィメンズCT第6戦はマーガレットリバーでの膝の怪我が長引いているステファニー・ギルモア(AUS)が今回も欠場。
代理としてブラジル、フィジーに続き、キーリー・アンドリュー(AUS)が参加します。

『Paul Mitchell Supergirl Pro』結果
1位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)
2位 コートニー・コンローグ(USA)
3位 セージ・エリクソン(USA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)

『Vans US Open of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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