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「2022年JPSAグランドチャンピオン決定」- F+コラム

Text by つのだゆき、photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)

コナーの置き土産プレセント、訳ありにもかかわらず本当に多数のご応募ありがとうございます。なんかものすごくびっくりしてます。そんなにみんなこのコラム読んでるのかい、みたいな。そういえば先週コナーに続いて五十嵐カノアが志田に登場してたっけ。なんでも松岡修造にサーフィン教えるっていう趣旨のテレビ番組の収録だったようです。結構波大きくて、カノアにはよかっただろうけど、修造さんにはきつかったかも。
まぁ、今のCTのシステムの唯一いいところは9月から1月まで、5か月のオフが取れるということ。コナーやカノアのように、プロモーションにもたっぷり時間がさけるというわけだ。

お待たせしているカレンダーももうすぐできると思います。
2023年版は超シンプルにライディング写真のみ。格言ナシのコラム無し。格言はオヤジギャグ方向に曲がりすぎた感あるし、コラムはけっこう面倒だったし(笑)、一度全クリア。そのかわりにセンター見開きの写真はちょっと工夫して、いろんな選手の写真をアーカイブから引っ張ってみました。「あの時キミは若かった」シリーズ。乞うご期待。

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国内ツアーのJPSAも終了。2022年のグランドチャンピオンは男子、金沢呂偉、女子、中塩佳那。JPSAとはいえ、タイトル連覇って難しいんだなぁ、と改めて思った。西慶司郎、行くと思ってたんだけどね。思いっきり予想外しました。まぁでも考えてみれば最終戦のひとつ前、鴨川での金沢呂偉とのセミファイナルの直接対決。あそこを押さえておけなかった時点でアウトだったんだろうね。逆に呂偉のほうはその直接対決を制したからこそ、最終戦イチコケでも初タイトル奪取行けたってわけだ。第4戦のセミが今シーズンのタイトルの行方を決めたヒートといえるな。結果が逆なら最終戦の立場は全く逆になってたわけだから。

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慶司郎は最終戦ファイナル進出マストという高いハードルではあったけど、あの安定感なら行けるかもな、とは思っていた。でも、クオーターでかっちりハマって、キレのあるパフォーマンスを見せた平原颯馬にやられた。あれは交通事故みたいなもの。その前のラウンドで慶司郎は板を折る、というアクシデントに見舞われたけど、たぶんどの板で行こうがあの平原には太刀打ちできなかったかな、ってぐらい平原の出来が良かった。で、燃え尽きたのか、平原は次のセミでは別人。何もできずに、安井拓海にあっさり敗れた。
優勝はその安井拓海。ブザービーターの1本での気迫の逆転劇だった
まぁ2022のシーズン総評としては、最近のJPSAジャッジお気に入りのキラキラネームコンビ、呂偉と李安琉が今シーズンのJPSAをかきまぜた、という感じだろうか。

エフプラスコラム

女子は中塩佳那全戦全勝、今年1ヒートも負けなし。
最終戦に関しては、最後5分間、リードの川合美乃里がプライオリティ使って押さえまくる、という展開もあったのかな、とは思う。なにしろ全勝してるという相手なわけだから。でも、川合はそうはしなかった。
中塩は、パッと見そんなにひとりだけ超絶うまいという感じではないんだけど、ほかの女子選手との差はただひとつ、みんなができていないレールの切り替えができている、ということだけだと思う。あ、あと2本以上波に乗る、か。まぁ、そのレールの切り替えにそんなに配点するのもどうなのかなぁ、とは思うものの、そこが違えばラインの滑らかさやスピードが変わってくるので、しょうがないのかな、と思う。まぁ、ある意味全体のラインのキモのところのレールの切り替えなんでね。
ジャッジのメッセージとしては、ほかの女子選手の皆さん、勝ちたけりゃ中塩さんのやってるあの切り替えを覚えてください、ってことなんだろうと思う。わからない人はレッスン料握って私のところにいらっしゃい、教えてあげるから(笑)。
まぁ国内全勝とはいってもこのまま世界へ、ってわけにもいかないだろうな、と思う。世界ではみんなができていることなので、もうひとつ上の技術か、またその上の技術での争いになるから。でもまだ18歳ということなので時間はあるし、この先女性としての身体ができあがってからの勝負かな、と思う。まだ体型変わっていく年齢だし、今ガツガツやって怪我したら終わりだし。

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