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CS開幕戦『Boost Mobile Gold Coast Pro』キング・ケリーとクイーン・ステファニーが魅せた!

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(キング・ケリー)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

2021年からCT入りのステップとして導入されたCS(チャレンジャー・シリーズ)が2022年は本格始動。

CTのミッドシーズンカットによってカットされたCT選手が各リージョナルのQSから選抜された選手と全8戦争い、2023年のCTクオリファイを目指します。
更にカットされなかったCT選手もCT歴10年未満のサーファーは少なくとも2つのCSイベント、CT歴10年以上のサーファーは最低1つのCSイベント出場という罰金付きの義務があるため、CTに近いハイレベルな戦いが楽しめ、それも日本人選手が絡むというWSLファンにとって面白いシリーズでもあります。

CS開幕戦はスナッパーロックス

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(スナッパーロックスは夢のようなライトのポイントブレイク)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

CTはハワイからの開幕に変わっていますが、CSはオーストラリアから開幕して2戦が行われます。
開幕戦はCTの舞台にも使用されていた世界有数のライトのポイントブレイク、スナッパーロックス 。
第2戦はシドニー近郊のオーソドックスなビーチブレイク、マンリーです。

すでに現地時間5月7日にCS開幕戦『Boost Mobile Gold Coast Pro』はスタートしており、8日にはメンズはファーストラウンドとなるRound of 96が全て終了。ウィメンズはファーストラウンドとなるRound of 64の3ヒートを残して終了しています。

ここ数週間のスナッパーロックスはコンスタントにウネリが入り、風も合う日が多く、参加選手は十分なトレーニングを重ねてからのヒートになったため、非常に見応えある序盤。
週末で観客も多く、CT時代にお馴染みだった名物のディジュリドゥおじさんも早速登場してスナッパーロックスらしい華やかな雰囲気でした。

日本人選手の勝敗

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(大原洋人)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes

気になる日本人選手の勝敗を最初にお伝えするとメンズはファーストラウンドのRound of 96で大原洋人、稲葉玲王が勝ち上がった一方、脇田泰地、上山キアヌが敗退。

ウィメンズはファーストラウンドとなるRound of 64は都筑有夢路が勝ち上がった一方、松永莉奈、前田マヒナが敗退。
明日以降行われるH15には脇田紗良、野中美波が登場。ミッドシーズンカットでCS落ちしたベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)、ザーレ・ケリー(AUS)と対戦します。

その他、インドネシアの和井田理央が勝ち上がった一方、北米リージョナルの小林桂が敗退。
CTのワイルドカードを得たこともある和井田はこのイベントでも注目されており、インタビューでは「自信を持ち、ヒートでは正しい波を得ることに集中したよ。この手の波が大好きなんだ。だから、もっと勝ちあがれると信じている。自分にとって重要なイベントなので、良い成績を残したいね。オーストラリアで多くの素晴らしい選手と一緒に戦えることは、本当に素晴らしいことさ」と話していました。

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(都筑有夢路)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar
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(脇田泰地)
PHOTO: © WSL/ Aaron Hughes
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(和井田理央)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

ケリーに始まり、ステファニーに終わった2日目

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(朝の主役になったケリー)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

コンテスト2日目となった5月8日は朝方のヒートに登場したケリー・スレーター(USA)が快勝。
スナッパーロックスではミック、パーコ、タジとオージーのスター達を倒して6度の最多優勝記録を持つケリー。ここでは波が良ければ良いほど冴えてくるので、明日以降も期待出来そう。

夕方の最終ヒートにはケリーと同じくスナッパーロックスで6度の最多優勝記録を持っているステファニー・ギルモア(AUS)がバレルにカービング、エアーとやりたい放題で9.77、9.00。トータル18.77のハイエストスコアで圧勝しています。
CT序盤は不調でカットライン上にいたステファニーですが、マーガレットリバー戦でクリアしてホームに戻ってのこのパフォーマンス。
普段のスナッパーロックスは世界一混んでいるピークと言われており、その中でもメンズに混じって堂々と波を奪っていく実力者であり、CSのポイントは関係ないとはいえ、優勝候補の筆頭と言えます。

「長い間、誰もいないスナッパーでサーフィンをしていなかったので、本当に楽しかったわ。今日は一日最高の波だったので、早く自分のヒートが来ないかと待ち遠しかったわ。今日は少しバレルもあった。明日はもっと良くなりそうね。CTではカットを免れたので、ここに来てリラックスしてライディングを楽しむことができるのは嬉しい。自信を持つことが大事なのよね。ギリギリでカットを免れれた自分にはそれが必要なのよ。一つの良いヒート、一つの勝利が自分にとって大きな力になるの」

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(ステファニー・ギルモア)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

その他、久々にコンテストに復帰したジュリアン・ウィルソン(AUS)を始め、コナー・オレアリー(AUS)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、タイラー・ライト(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)などが次のラウンドへ。

マーガレットリバー戦で優勝したジャック・ロビンソンはファーストラウンドで敗退を喫しています。

ミッドシーズンカットされた選手の勝敗

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(オーウェン・ライト)
PHOTO: © WSL/Matt Dunbar

ファンにとっては面白くなったCTですが、選手にとって特にフォーマットの切り替えとなった今年のミッドシーズンカットは酷な面もあります。
カットが決まったWAのマーガレットリバー戦から1週間も経たない内にゴールドコーストに飛んできた選手は気持ちを切り替えて次の勝負に挑むことになります。

メンズはモーガン・シビリック(AUS)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)、コナー・コフィン(USA)、ルッカ・メシナス(PER)、オーウェン・ライト(AUS)、ジョアン・チアンカ(BRA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が次のRound of 48に進んだ一方、フレデリコ・モライス(PRT)、ライアン・カリナン(AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)が敗退しています。

H9で脇田泰地などを倒し、ウィリアン・カルドソ(BRA)とラウンドアップを果たしたオーウェンは、「今、自分は本当に良いサーフィンをしていると感じている。最近はヒートでアンラッキーだったり、悪い判断をしてしまったりしているので、それを覆し、全体的に成績を伸ばしたいと思っている。波も良いし、CSシリーズを始めるには良い場所さ。この1週間は本当にジェットコースターのような日々だったので、良いスタートが切れて嬉しいよ」と勝利後のインタビューで話していました。

ウィメンズはマリア・マニュエル(HAW)が18.60という驚異的なトータルスコアで圧勝した他、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ルアーナ・シルヴァ(HAW)、モリー・ピックラム(AUS)が次のRound of 32に通過。
残りヒートにはブロンテ・マコーレー(AUS)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)

Surflineの長期予想によると大会4日目の5月10日(火)までは風が合うものの、5月11日〜13日はオンショアが強く、ストーミーコンディションが続く模様。
ウェイティングピリオド後半の5月14日〜15日は風がおさまる傾向です。

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/



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