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「ジョン・シモオカ逝去、シムーの周りに相次ぐ訃報」- F+(エフプラス)

Text by つのだゆき、Photo by snowy

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昨日終え伝えしたように、ジョン・シモオカというサーファーがなくなった。
SHIMOOKAなので、ニックネームはシムーカ、シムー。
元CTサーファーであり、その後はクイックシルバー、そして現在はMCとしてオーストラリアで活躍していた。
せっかくなので、現役時代の写真を掘り出してみた。

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1995年、フランスのラカナウで行われたガチャ・ラカナウプロでの雄姿。

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MCは2003年、日本の新島で行われたCT、クイックシルバープロの時のもの。

シムーは日系ハワイアンで、下岡さんなので、日本人のことはとても好きで、日本も大好き、現役時代は日本のウエットスーツブランド、ウエイブ・ウォリアーズを着ていた。先日そのブランドをやっていたみっちゃんの訃報ののちに同じウエイブ・ウォリアーズのライダーだったデレク・ホー、そして今度はジョン、まぁそのだいぶ前にサニー・ガルシアも自殺未遂をしていて、ウエイブ・ウォリアーズつながりというか、近くの人が連鎖的に自分の回りからいなくなる、という現実がシムーを攻めたのかもしれない。
離婚した奥さんとの間に子供もいたが、その元奥さんも離婚後に自殺、それがサニーの自殺未遂の時期と同じような頃だったようで、2重のショック、そしてみっちゃん、デレクと続き、コロナでコンテストMCという自分の仕事もままならず、先の見えない状況になれば、シムーならずともうつ状態になってしまうことは容易に想像できる。

世界中どこであってもユキ、ユキ、ととてもかわいがってくれたし、トム・カレン、ケリー・スレーター、大野兄弟というこれ以上ないサーファーにカメラマンがドン・キング、ジェフ・ホーンベイカーというこれまた世界最高峰のコンビで行われたボートトリップ、クロッシングの同行取材にF+を選んでくれたのもシムーとロッド・ブルックスだった。
またひとり、ツアーで見知った人が亡くなった。シムー、そのうちまたあっちで会おうね。

芸能人の自殺とかけっこうふえているけど、エンターテインメントというのは、平和な世の中で人々の生活に余裕がある、という条件のもとに成立する。それはプロスポーツ、つまり、スポーツをすることでお金を得るという世界でも同じことだ。生活と時間に余裕がなければ、チケット買ってスポーツ観戦とかは成立しにくいだろう。それができなければ、営利目的のプロスポーツは衰退する。

ツアー再開とか、オリンピックとか、周囲はわさわさしているけれど、冷静に考えてそんな状況なのかなぁ? と思う。コロナが本当に恐ろしいのかどうなのかは置いといても、現実問題として生活に困っている人がたくさんいる。まぁ、その分うるおってる人もいるので、バランス的にはあってるのかもしれないけど、庶民の感覚としては、そんな場合? ってのが正しいんじゃないだろうか? 少なくとも私はそれどころじゃないし、この先はそんなに明るくは見えない。私は性格的にうつになることはないけど、アフターコロナがビフォーコロナと同じ世界に戻るとは思えないので、ちょっと人生考えよう、とは思う。

でもなぁ、みんな選手たちハワイとか行くの怖くないのかな? パイプのあとサンセット、サンタクルーズまでアメリカ、今、3か月アメリカにいるって、私だったらだいぶいやだけど……

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