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ガブリエルが2度目のワールドタイトルを獲得!『Billabong Pipe Masters』ファイナルデイ

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PHOTO:© WSL/Cestari

2018年はWSL改革の年。
ケリー・スレーターのウェーブプール「サーフランチ」がトラッセルズの代替会場となり、バリ島・クラマスが加わり、ウィメンズサイドにもジェフリーズベイがプラス。フォーマットもR5(ウィメンズはR4)が廃止され、以前から提唱していたコンパクトなツアーを実現。
来シーズンからはウィメンズの賞金がメンズと同額になると発表されたことも選手のモチベーションに繋がり、プロスポーツとしてのサーフィンがより魅力的な夢に。

選手側では2年連続ワールドタイトルを獲得したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、来年一杯での引退を宣言しているケリー・スレーター(USA)、二人のトップスターが怪我でシーズンを棒に振った一方、異例の数のワイルドカードを与えられ、一気にクオリファイまで達成したマイキー・ライト(AUS)の活躍が際立っていました。

また、ケリーと共に一時代を築いた3xワールドチャンピオンのミック・ファニングがベルズ戦限りで引退。
ミックと同郷のジョエル・パーキンソンも今シーズン限りで引退と二人のワールドチャンピオンがツアーから去ることに...。

ウィメンズサイドのタイトルはステファニー・ギルモア(AUS)がホノルアベイでの最終戦でレイン・ビーチェリーに並ぶ7度目のワールドタイトルを獲得。
メンズサイドは全11戦の大半を制したブラジリアンが強く、シーズン前半はフィリッペ・トレド(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)が主導権を握り、後半はガブリエル・メディナ(BRA)が一気に追い上げる展開。
そこに唯一のオージー、ジュリアン・ウィルソンが絡み、ヨーロッパレッグ、ハワイでの最終戦へと繋がってきました。

そして、ガブリエルが有利なポジションで突入した最終戦『Billabong Pipe Masters』が現地時間12月17日に終了。
前日に入った巨大な北北西ウネリが落ち着いてウェイティングピリオドの中では最も良いコンディション。
R3でフィリッペのタイトルのチャンスを奪ったケリーが全盛期に戻ったような素晴らしいパフォーマンスでギャラリーを盛り上げた一方、一騎打ちとなったガブリエル、ジュリアンも勝ち上がり、いよいよ運命のSFへ。

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(ガブリエルの母を中心としたサポーター)
PHOTO:© WSL/Sloane

ガブリエルはSFを勝ち上がった時点でジュリアンの結果に関わらずにタイトルが決定するシナリオ。対戦相手はトリプルクラウンのタイトルがかかっているジョーディ・スミス(ZAF)
先行していたジョーディをガブリエルが逆転。ヒート後半はポテンシャルがあるセットが入らず、2014年以来2度目のワールドチャンピオンに輝きました!
次のヒートのためにすでにラインナップにいたライバルのジュリアン、ケリー、ジョーディとハグを交わし、多くのサポーターが待つビーチへ。
ブラジル国旗が舞う中、ビーチ凱旋を満喫。弟、母親などと喜びを分かち合った後、2度目のタイトル獲得の気持ちを話していました。

「このタイトルは自分にとって多くの意味がある。とても緊迫していたし、一年を通しての努力が全て報われて本当に嬉しいよ。家族や友人が自分のことを誇りに思ってくれているのも支えになった。全てが神様の計画通りだったと信じている。全てのヒートで神様のことを信頼していたんだ。そして、最後までベストを尽くした。ヒートの最初に良いスコアを出されても落ち着いて祈ったんだ。もう一度獲れて本当に嬉しいよ」

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PHOTO:© WSL/Sloane

2014年にブラジリアンとして初のワールドタイトルを獲得した時と違い、開幕戦13位。序盤はくすぶっていたものの、第7戦のタヒチでの優勝から火が付き、サーフランチで2勝目。更にヨーロッパレッグの2戦で3位が続き、遂にカレントリーダーの座を手に入れて最終戦のパイプラインではライバルのジュリアン、フィリッペよりも圧倒的に有利なポジションを得ていました。

なにより、この最終戦では追い込まれた時の強さや波の見極め、バレルのスキルは全盛期のケリーに並ぶよう(現地のF+ つのだゆき編集長によるとケリーを超えているのかもとのこと)な怪物ぶり。
QFで唯一のパーフェクト10を出したのに加え、3つの9ポイントと誰よりもグッドスコアを並べてファイナル進出。

2014年の時はファイナルで集中力が切れてしまいジュリアンに敗れていましたが、今回は全くリズムを崩さず、チャンピオンにふさわしい強さで初のパイプマスターの称号を得て2度目のタイトルに花を添えていました。

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PHOTO:© WSL/Heff

「みんなが限界を引き上げ、ツアー全体のレベルはとても高い。みんな本当にサーフィンが上手いんだ。特に仲間のおかげでトレーニングやサーフィンをもっとやるようになったし、それがモチベーションになったのさ。このパイプでタイトルを争ったフィリッペ、ジュリアンは素晴らしいサーファーで尊敬している。とても長い一年だったよ。本当に緊迫していたね」

来年は最大のライバルであるジョン・ジョンが怪我から復帰する予定。
最終戦で全盛期のような素晴らしいパフォーマンスを披露したケリーも残り1年での引退を掲げながら全力で12度目のタイトルを狙いにくるでしょうし、まだ成長段階にあるフィリッペやジュリアンが再びレースに絡んでくれば、今年よりも確実に面白いシーズンになるでしょう。

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PHOTO:© WSL/Cestari

ハレイワ、サンセットビーチ、パイプラインの3イベントで構成されるトリプルクラウンのタイトルは、ハレイワで優勝して一時はカレントリーダーになったパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)が18年間のキャリアの最後を飾るか?と期待されていましたが、R4で敗退した時点でジェシー・メンデス(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジョアン・ドゥルー(FRA)の三人の争いになり、SFでジョーディがガブリエルに敗退した時点でジェシーに決定。
つまり、ガブリエルのワールドタイトル獲得と同時にブラジリアンのトリプルクラウン獲得が決まったのです。

「私達ブラジリアンがサーフィン界で最も大きな二つのタイトル、ワールドタイトルとトリプルクラウンを乗っ取ったよ。このパイプマスターズは一年で最も大きなイベント。全てなんだ。若い頃から互いに競争して団結していたこと、以前からやっていた全てのことが実ったのさ。今はこの大きな舞台に上がり、花開いた。本当にうまくいったね」

ジェシーと言えば2017年の『Ichinomiya Chiba Open』での優勝が日本人として記憶に新しく、圧倒的な強さでQSからクオリファイを決めたものの、CTでは思うような結果を残せずに僅か一年で脱落する危機に...。
しかし、トリプルクラウンでの活躍でQSからのリクオリファイを果たし、誰もが予想をしていなかったトリプルクラウンまで獲得。
13年間通ったハワイで憧れの選手が獲得してきたタイトル獲得という夢の実現。
これには本人が一番驚いているようでしたが、自分はこのタイトルにふさわしいサーファーに向かっているんだと話していました。

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PHOTO:© WSL/Cestari

惜しくも4度目のトリプルクラウン獲得で引退の花道を飾ることは出来なかったものの、怪我から復帰したケリーと共に大いにイベントを盛り上げてくれたパーコ。
最後のヒートになったR4終了後はミックとオッキー(最初はディーン・モリソンが担いでいたが、すぐにオッキーに変わった)に担がれ、現役最後のビーチ凱旋。

「みんなに熱烈な歓迎をされたよ。自分が達成したことを誇りに思う。素晴らしいライフスタイルと多くの良い瞬間を与えてくれた。ツアーには沢山の浮き沈みがあり、感情の起伏も激しくなる。他のプロスポーツと同じようにね。最後もうまくいったし、安定していた。ケリーは私達の世代で残った最後の一人。まだ彼が続けることに凄い感動するし、何も心配することなく世代交代が進んでいると確信している」

18年間のキャリアでワールドタイトルとパイプマスター、3度のトリプルクラウンを獲得したパーコは37歳。
来年2月で47歳のケリーがまだ残ることを考えると引退は少し早い気がしますが、サーフィンの技術よりもモチベーションの面が限界なのでしょう。
現役最後の試合を家族や友人の前で終えた後、スッキリした表情でインタビューに答えていました。

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PHOTO:© WSL/Cestari

これで2018年の全てのWSLイベントが終了。
2019年のトップ34も怪我人によるワイルドカード以外は決定。

CTは22位までがリクオリファイのライン。
最終戦でQFまで進んでランキングを上げたヤゴ・ドラ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)はギリギリで残留。
五十嵐カノア(JPN)は2017年の17位から大きくランキングを上げて10位でフィニッシュ。
第一の目標であるトップ10入りを果たしています。
一方、フレデリコ・モライス(PRT)、マット・ウィルキンソン(AUS)、コナー・オレアリー(AUS)、トーマス・ヘルメス(BRA)、パドリック・グダスカス(USA)、マイケル・フェブラリー(ZAF)、イアン・ゴウベイア(BRA)、キアヌ・アシング(HAW)は脱落。

2019年のルーキーはセス・モニーツ(HAW)、ピーターソン・クリサント(BRA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ソリ・ベイリー(AUS)の4名。

返り咲き組はライアン・カリナン(AUS)、リカルド・クリスティ(NZL)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ジャック・フリーストーン(AUS)の5名。
ケリーとジョン・ジョンは怪我人によるワイルドカードが与えられる予定です。

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PHOTO:© WSL/Heff

『Billabong Pipe Masters』結果
1位 ガブリエル・メディナ(BRA)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 ジョーディ・スミス(ZAF)、ケリー・スレーター(USA)
5位 セバスチャン・ズィーツ(HAW)、コナー・コフィン(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)

2018 Men’s Championship Tour
最終ランキング
1位 ガブリエル・メディナ(BRA) 62,490pt
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 57,585pt
2位 フィリッペ・トレド(BRA) 51,450pt
4位 イタロ・フェレイラ(BRA) 43,070pt
5位 ジョーディ・スミス(ZAF) 36,440pt

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト



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