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『Uluwatu CT』終了!4戦連続でブラジリアン・ストームが吹き荒れた!

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PHOTO: © WSL/Cestari

パーフェクトなバリ島・クラマスでのCT第5戦『Corona Bali Protected』終了から約一週間。
サメ騒動で異例のキャンセルとなったオーストラリアレッグの最終戦マーガレットリバーの代替イベント、『Uluwatu CT』がクラマスとは反対側のウルワツで2日間に渡って行われ、現地時間6月9日に終了。

今シーズン初のレフトのポイントブレイク。ファイナルデイは公式4-6ftレンジのクリーンなコンディションで21ヒートが進行。
開幕戦を制したジュリアン・ウィルソン(AUS)以降、ベルズ、ブラジル、クラマスと全てのイベントを制しているブラジリアンがウルワツでも強く、ルーキーのパンダことウィリアン・カルドソがCT初優勝。
この「ブラジリアン・ストーム」の強い勢力はどこまで維持されるのか?
少し恐ろしさも感じた1戦でした。

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PHOTO: © WSL/Sloane

「もう、心臓が破裂しそうだよ。QFを通過したした時点で気分が高まり、このまま優勝出来るんじゃないかなと思い始めたんだ。ファイナルでは最後にジュリアンが良い波に乗った時に少し心配だったけど、彼にはビッグスコアが必要でそれには足りなかった。この瞬間のために凄い努力をしてきたんだ。長年自分を支えてくれた皆に感謝するよ」

QFではフィリッペ・トレド(BRA)、SFではマイキー・ライト(AUS)、ファイナルではジュリアン・ウィルソン(AUS)と強豪を倒して手に入れた初優勝。
今回のウルワツではトラディショナルなターンにハイスコアが出やすく、彼のパワフルなバックハンドがジャッジに高く評価された形。
SF終了後に話していた「残り2本に集中する」の言葉通り、ファイナルでは’ステイビジー’に動きまくっていたジュリアンとは対照的にじっくりと波を待ち、僅か4本の内の2本で完璧なパフォーマンスを披露。最後に8.60をスコアしたジュリアンのライディングでさえ霞んでしまうようなファイナル。
プライオリティの使い方にまだ課題が残りますが、ツアーを代表する強いパワーサーファーがまた一人誕生した一日でした。

「今日は自分にとって最高の日さ。優勝だなんて信じられないよ。今日倒したジュリアン・ウィルソン、マイキー・ライト、フィリッペ・トレド。全て素晴らしいサーファーさ。本当に人生で最高の一日。この瞬間をずっと待っていたんだ」

優勝後、海から上がった後は神にお祈りを捧げ、ブラジリアンの仲間と優勝の喜びを分かち合っていたパンダ。
インタビューでは英語の前に母国語のポルトガル語でまくし立てるように今の気持ちを喋っていました。

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PHOTO: © WSL/Cestari

ニックネーム「パンダ」の由来はQS時代にフランスで見た映画「カンフー・パンダ」の1シーン。
カンフー・パンダが夜中にキッチンでつまみ食いをした行動がそのままウィリアンと重なり、仲間から呼ばれたのがきっかけだそうです。
現在32歳、CTにはワイルドカードで何度も出場経験があり、2013年のベルズでは5位に入ったこともありますが、長いQSでの下積み時代にはスポンサーも失い夢を諦めかけたこともある苦労人。
やっと手に入れたドリームツアーの正式な椅子、クラマスで5位、今回のウルワツで優勝。
ランキングも16位から一気に5位に上昇しています。

なお、クラマスで圧勝したイタロ・フェレイラ(BRA)はR3で敗退、ジュリアンがファイナルに進んだため、イタロは僅か1戦でカレントリーダーの座を再びジュリアンに受け渡すことに。
ジュリアン以下、5位まではフィリッペ、イタロ、ガブリエル、ウィリアンと全てブラジリアンが並んでいます。

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PHOTO: © WSL/Cestari

ウィメンズではブラジル戦前に国籍をハワイから母親の母国、ブラジルに変更したタティアナ・ウェストン・ウェブがボーイフレンドのジェシー・メンデスのサポートの元、大胆なブラジリアンビキニを身に付け、フロントサイドとなるウルワツで快進撃、SFではダブルアップしてきたバレルに突っ込み、ドギードアから姿を現して8.50のハイエストスコアを出すなど「ブラジリアン・ストーム」の一角として大活躍。
ファイナルでもジョアン・ディファイ(FRA)を抑えて主導権を握っていましたが、ラスト2分に入ったセットでジョアンがバランスを崩しながらも最後まで繋ぎ、ニード6.18のシチュエーションで6.63をスコアして大逆転。
2016年の『Fiji Women’s Pro』以来、CT通算3勝目を決め、ランキングを11位から5位にアップさせました。

「本当に最高の気分!ツアーの皆が誰でも優勝出来る実力を持っているけど、今日は私の番だったわ。優勝直後、パートナーに海の中で祝ってもらったことは私にとって特別。プロのアスリートとしてアップダウンを経験し、それを共有してきた彼とこの瞬間を迎えられて最高よ」

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PHOTO: © WSL/Cestari

昨年はブラジルで2位になりながらも成績に波があり、ランキング9位とリクオリファイのギリギリライン。
今年はベルズでの5位が最高位で思うような結果を残せていませんでしたが、今回の優勝でトップ5入り。
ファイナル終了のインタビューでは涙を流す場面も...。

「今年はちょっと変わったシーズンを送っている。今まで望むような結果は得られていなかったけど、サーフィンの調子は良かったの。このパーフェクトなバリの波での優勝、夢が叶ったわ。今日のタティアナは凄いサーフィンをしていたし、全ての波で8ポイントを出す可能があると予想していた。終了間際、私が6ポイントを必要な場面で波が入ったの。これが最後のチャンスと分かっていたわ。良い波だったけど、コブがあって乗りにくく、ぐらつきながらターンを繰り返したのよ。でも、スコアは十分。ラッキーだった」

リユニオンアイランド出身のジョアン。
かつてCTの開催地にもなっていた世界有数の長いレフトが存在する場所で育った彼女にとってフィジーやウルワツのようなレフトのポイントブレイクは得意中の得意。
優勝が決まった瞬間、ボードキャリーを務めていたパートナーと歓喜して抱き合っていました。

なお、最も優れたエアリアルに贈られる『AirAsia Big Air』はフィリッペが受賞しています。

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PHOTO: © WSL/Cestari

次のCT第6戦は南アフリカ「J-Bay」を舞台とした『Corona Open J-Bay』
7月2日〜13日にメンズ、今年から加わったウィメンズは7月6日〜16日に開催されます。

『Uluwatu CT』結果
1位 ウィリアン・カルドソ(BRA)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 コロヘ・アンディーノ(USA)、マイキー・ライト(AUS)
5位 コナー・コフィン(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)

ウィメンズ
1位 ジョアン・ディファイ(FRA)
2位 タティアナ・ウェストン・ウェブ((BRA)
3位 ステファニー・ギルモア(AUS)、タイラー・ライト(AUS)
5位 カリッサ・ムーア(HAW)、ブロンテ・マコーレー(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)

2018 Men’s Championship Tour
『Uluwatu CT』終了後のランキング
1位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 27,215pt
2位 フィリッペ・トレド(BRA) 25,900pt
3位 イタロ・フェレイラ(BRA) 24,995pt
4位 ガブリエル・メディナ(BRA) 20,940pt
5位 ウィリアン・カルドソ(BRA) 19,740pt

2018 Women’s Championship Tour
『Uluwatu CT』終了後のランキング
1位 レイキー・ピーターソン(USA) 35,630pt
2位 ステファニー・ギルモア(AUS) 35,575pt
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ((BRA) 29,160pt
4位 タイラー・ライト(AUS) 24,800pt
5位 ジョアン・ディファイ(FRA) 22,305pt

WSL公式サイト



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