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CT第5戦『Corona Bali Protected』 QFを戦うベスト8が決定!

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PHOTO: © WSL/Cestari

不安定だった早いラウンドから一転して世界最高峰のサーフィンレースにふさわしい完璧なコンディションが続いているCT第5戦『Corona Bali Protected』
現地時間6月1日にはメンズ・ウィメンズ共にQFを戦うベスト8が決定。
残り1日でファイナルまで進めるところまでイベントは進行。

新しい南西ウネリが入り、公式4-6ftレンジと十分なサイズがあったバリ島「クラマス」はバレルあり、ビッグターンありでトピックスも満載。
このニュースにも収まりきれないほどの濃い内容だったので、ライブ中継をチェック出来なかった方はぜひ「Heat Analyzer」で全てのヒートを振り返って世界トップのサーフィンがどれだけハイレベルになっているか、ご覧ください。

もし、これがオリンピックで世界中に配信されたとしたら、自然で行う特別で素晴らしいサーフィンの魅力を十分に伝えられたのかもと想像してしまうような一日でした。

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PHOTO: © WSL/Sloane

この日はウィメンズのR3から再開され、タイラー・ライト(AUS)、シルヴァナ・リマ(BRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、レイキー・ピーターソン(USA)、マリア・マニュエル(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、キャロライン・マークス(USA)がラウンドアップ。
一方、カリッサ・ムーア(HAW)は僅かな差で敗れて姿を消しています。

ハイライトはサリーのバレルライド(写真最上部)による9.93。
まるでバックドアのようなフォローな波にレイトテイクオフからプルイン、完璧に姿を消してからのスピットアウト。
5名のジャッジの内、3名が10ポイントを出したライディングはメンズを含めてのハイエスト。
クラマスのクオリファイの高さに驚かせられた方も多かったのでは?

「自分がプライオリティを持っている時にあんな波が入ったら興奮し過ぎちゃうわよね。インサイドで2つのセクションを抜ける時、’私なら出来る!’って考えながらバレルに入り、抜けた時はストークしたわ。カリッサとマリア。二人との対戦は厳しかった。QFに進めて少しプレッシャーが無くなったわ」

トップ17のメンバーで最もストイックな選手と言われているサリー。
現在ランキング10位と低迷していますが、後半戦は巻き返しが期待出来そう。
次のQFの相手はキャロライン、タティアナと二人残ったグーフィーフッター、ルーキーながら侮れない相手です。

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PHOTO: © WSL/Cestari

ウィメンズに刺激されたのか、メンズのR4もファーストヒートから白熱した戦いが繰り広げられていました。
H1でウィリアン・カルドソ、ジェシー・メンデス、二人のブラジリアンと対戦したミシェル・ボウレズ(PYF・写真上)はバレルにカービングとやりたい放題。
彼のイメージ通り、野獣のように完璧なクラマスの波で暴れまくり、9.00を含むトータル17.00で圧勝。
ウィリアンと共にQF進出。

「今日のような完璧なコンディションになったらコンテストということを忘れてしまう。良い波を沢山乗ることだけに集中するのさ。バレルに入り、ビッグターンをするのが大好きなんだ。この波は自分のサーフィンにピッタリだよ。逆にスモール・ビーチブレイクは苦手。身体が大きな自分にとって思う存分力をかけられる波が好きなのさ。前にここで戦った時は良い結果だったけど、今はツアーのメンバーも違うし、深く考えていないよ」

2013年の初開催の時はジョエル・パーキンソン(AUS)と共にファイナルを戦ったミシェル。
この波が彼のスタイルにジャストフィットしているのはその結果を見ても分かります。
QFではゴールデンルーキーのグリフィン・コラピント(USA)と対戦。
彼もまたこのイベントで活躍している一人なので、面白い勝負になりそう。

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PHOTO: © WSL/Cestari

トータルスコア的にはR4の4ヒートで最も低かったものの、最も僅差で激しかったのはジョーディ・スミス(ZAF)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ガブリエリ・メディナ(BRA)のH3。
特にジョーディとガブリエルのプライオリティをかけての肩がぶつかりそうな距離での激しいパドルバトル(写真上)にはMCのポッツも興奮。
これは1ヒートの差でワールドタイトルが決まってしまうCTならではの光景。
ジョーディのサーフィンも力が入り過ぎてしまったのかワイプアウトが目立っていましたが、クリーンなフルローテーションエアー(写真下)のメイクでスコアを稼ぎ、ジェレミーと共に今シーズン初のQFへ。

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PHOTO: © WSL/Cestari

「彼らが激しく張り合ってくることは承知の上だったよ。あのプライオリティをかけての戦いも望むところだったさ。凄い良い波だったから限界を越えないように落ち着いて興奮を抑えていたね。あのパドルパトルはクレイジーだった。彼の足がぶつかってきた時、最初はアクシデントだと思ったけど、もう一度ぶつかってきて、こう思ったんだ。’よし!やってやろう!’ってね。明日のために一休みして準備するよ」

WSL初のリージョナル対抗のチーム戦『Founders’Cup of Surfing』ではワールドチームのキャプテンとして優勝に大きく貢献していたジョーディでしたが、CTの方は全て13位(ウルワツで開催されるマーガレットリバー戦には残っている)、ランキング25位と彼らしくないシーズンを送っています。
フィリッペ・トレド(BRA)とのQFは正念場と言えるでしょう。

その他にQF進出を決めたのはワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)、唯一のグーフィーフッター、イタロ・フェレイラ(BRA)
連日イベントを盛り上げているこの二人もR4で素晴らしいサーフィンを披露していました。

ネクストコールは現地時間6月2日朝6時15分(日本時間の同日7時15分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリが続く予報。
サイド〜サイドオンショアとなる北東〜東風が朝から吹く見込み。
しばらくは風が悪く、来週火曜に新しい南西〜南南西ウネリが入ったタイミングでオフショアに変わる予報なので、それまで待つ可能性もありそうです。

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