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『Quiksilver Pro France』R4でガブリエルが10ポイント!



現地時間10月11日、フランス南西部・ホセゴーで開催中のCT第9戦『Quiksilver Pro France』はハリケーン「joaquin」からの西ウネリが入ったホセゴー北部の「Culs Nus」でR4とR5。
同時開催のウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』はR3とR4が進行。
共にQFを戦う8名が決定し、後はファイナルデイを残すだけになりました。

朝から夕方までクリーンなフェイスをキープしたこの日。世界最高のビーチブレイクと言っても過言ではないほどパーフェクトなコンディションに恵まれ、世界トップのサーファーが素晴らしいパフォーマンスを披露。
イベント前、ジョン・ジョンが「カリフォルニアよりもフランスの波の方を期待している」と言った通り、ワールドツアーにふさわしい波が姿を現していました。

この日のダイジェストは、ガブリエル・メディナ(BRA・写真最上部)の目を疑うようなエアリアルによるパーフェクト10。
ミック・ファニング(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)によるタイトルレースの続行。
カレントリーダーのコートニー・コンローグ(USA)の敗退によって最終戦のマウイ島にもつれ込むことが決定したウィメンズのワールドタイトル。



『Quiksilver Pro France』のR4は3人ヒートで敗者無し。ノールーザーズラウンドと呼ばれ、1位はQFへ。2位と3位はR5で再びチャンスを与えられるため、選手達は通常のラウンドよりもリスクを犯してハイスコアを狙う傾向にあります。
特にH4のガブリエル、オーウェン、マット・ウィルキンソン(AUS・写真上)のカードは「Rip Curl」のチームメイト、それも全員グーフィーフッター。普段から行動を共にすることが多い仲間であり、余計な駆け引き抜きのフリーサーフィンのようなヒートに。

ヒート開始直後、前ヒートを勝ち上がったエイドリアーノのインタビューの最中にクリーンなフェイスでスピードを出したガブリエルはバックハンドのフルローテーションエアーをメイク。高さ、スピード、着地、全てが完璧に揃い、5名のジャッジ全てが10を出したパーフェクトスコア!
中盤には8.00、9.40とバックアップスコアを塗り替え、更に後半はトラディショナルなダウンザラインを描き、エアー無しで9.83。トータル19.83のハイエストヒートスコアでチームメイトを抑えてQFへ。



「オーウェン、ウィルコとフリーサーフィンを楽しんだ気分だね。彼らとはチームメイトで、長い間一緒にサーフィンして同じ滞在場所になることも多い。9ポイント、10ポイントも出たし楽しかったよ。あのエアーはクレイジーだった。今まで自分でメイクした中で最高だったと思うよ。QFにも進めたし、最高さ」

ワールドチャンピオンのプレッシャーか、シーズン序盤は悪い成績が重なった今シーズンですが、中盤は南アフリカでの5位を境にタヒチで2位、カリフォルニアで3位と調子を取り戻しています。

「今年最初に負けが続いたことで気持ち的に自由になったんだ。ただサーフィンしたい。ベストを尽くすだけだって開き直れたのさ。ハードなトレーニングを積んでいることは昨年とまるで変わらないし、やっていることは一緒だよ。今はリラックスしてサーフィン出来るようになり、ワールドタイトルのことも気にしなくて良い。それがシーズン序盤との違いで、最近のグッドパフォーマンスに繋がっているんだと思う」

10ポイントを出したエアリアルについては、「あのエアーについてオーウェンと話したんだ。彼は’次の波で9ポイントが出せなかったら、オレも同じことをやろうかな’だってさ。だから、’それだけは止めてくれ〜’って返したよ(笑)」と笑顔で話していました。

QFの対戦相手は、ガブリエルとは違うアプローチのエアリアルを武器に勝ち上がってきた今イベントのディフェンディングチャンピオン、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)
タイトルレースからは外れている両者ですが、ある意味今イベントで最も注目したいカードと言えるでしょう。



R4でガブリエルに敗れたオーウェンは次のR5でジェレミー・フローレス(FRA)に対してバックハンドで美しいマニューバーを描き、9.60を含むトータル18.50でラウンドアップ。
ミック、エイドリアーノは共にR4からQFに進んでいるため、タイトルレースに絡んでいる3名が全てファイナルデイに残り、それもQFではエイドリアーノ(写真上)とオーウェンが対決することになっています。

「今日の最初のヒートからずっとコンディションを観察していたんだ。オレ達のヒートは良くなると思っていたけど、まさにその通りだったね。対戦相手のジョン・ジョンは前のヒートから強烈だったし、ジェレミーはここで育ち、波も良く知っている。だから、全力で戦ったよ。二人をリスペクトしている。ヒートを通過出来て嬉しいね。そして、ファイナルデイを楽しみにしているよ」

派手さはないものの、コンスタントな強さではミックと似たタイプのエイドリアーノ。
サイズダウンが予想されているファイナルデイでもその強さを維持出来るのか?
初のワールドタイトル獲得に向けて重要な一日になりそうです。

その他、QF進出を決めたのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ビード・ダービッジ(AUS・写真最下部)



ウィメンズのワールドタイトルはカリッサ・ムーア(HAW・写真上)とコートニー・コンローグ(USA)の二人に絞られ、例年になく僅差の戦いに。
R3ではカリッサが1位通過でQF進出を決めた一方、コートニーは3位でR4行きを強いられ、タイラー・ライト(AUS)とのクロースゲームに敗れ、今シーズン最低の成績となる9位でフィニッシュ。
両者のポイント差からタイトル争いは最終戦のマウイ島にもつれ込むことが決定しました。

R4終了後のカリッサへのインタビュー。マイクを持ったピーター・メルは、「重要なポイントとなる今日、朝早くからウォーミングアップをしていたけど、それをどうやって次のラウンドまで維持したの?」と問い、カリッサは、「今朝はとても良い感じのエネルギー、バランス。とても楽しいウォーミングアップセッションだった。そのエネルギーのレベルを自分自身で維持しなければいけないと考えたの。あのヒートはグッドコンディションだったし、エキサイトしたわ」とコメント。

タイトル争いに関しては、「コートニーのヒート結果は知らなかった。それに今は自分自身のことだけに集中しているの。結果、ホームに近いマウイ島に戦いが持ち込まれることになり、嬉しいわ」と話していました。

カリッサ、タイラーの他、ジョアン・ディファイ(FRA)、ココ・ホー(HAW)、セージ・エリクソン(USA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がQFへ。



ネクストコールは現地時間10月12日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によるとハリケーン「joaquin」からの西ウネリは弱まる傾向。
次のウネリは14日〜15日に入る予想なので、12日に行なわれない場合はそのウネリが入るのを待つことになりそうです。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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