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『Maui Women’s Pro』&『Vans World Cup』開幕!


PHOTO:© WSL/Cestari

現地時間11月29日、ハワイのノースショアに新しい北〜北西ウネリが到達。
マウイ島・ホノルアベイではウィメンズCT最終戦『Maui Women’s Pro』、オアフ島・サンセットビーチではトリプルクラウン第2戦『Vans World Cup』が同時に開幕!

ワールドタイトルがかかっている『Maui Women’s Pro』は一気にR3まで進行してカレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)がまさかのR2敗退の最下位に終わり、自力でのタイトル獲得は消滅することに...。

サリーをR2で敗ったのは、昨年のホノルアベイに続き、2年連続のワイルドカード出場(CTは3度目)となったブリッサ・ヘネシー(HAW・写真最上部)

サリーの6.67から始まった二人の戦い、セット間がかなり長く、2本目のセットはプライオリティ通りにブリッサが美しいオープニングマニューバーからパワフルなターンを重ねて8.50。
残り10分を切ってプライオリティを持っていたサリーのインサイドで波を待っていたブリッサは小さめの波に乗り、ワイプアウトして3.33。
しかし、その後もサリーが待っていたセットは入らず、逆転のチャンスを与えられないままブリッサが逃げ切ることに。

「正直、言葉で言い表せないわ。サリーに勝つなんて夢にも思わなかった。長い間、憧れてきた相手だし、彼女と対戦するだけで光栄だったの。勝因は波が全てだったと思う。でも、最高の気分だった。今まで以上にCTに入りたいと思ったわ。全力を尽くし、ヒーローとこの舞台に立てることに興奮している。本当にストークしているわ」

メンズでも言えることですが、ワイルドカードはCT選手にとって常に怖い存在。
昨年はR2でジョアン・ディファイ(FRA)をクロスゲームで下した経験があるブリッサ。
驚くことにまだジュニア枠の18歳です。


PHOTO:© WSL/Poullenot

2010年のルーキーイヤーから2012年にかけて3年連続で2位の他、8年のキャリアで2016年以外は常にタイトルに絡んでいるサリー。
特に今年は最低が5位と誰よりもコンスタントな結果を重ねてようやく念願のワールドタイトルが手の届く位置まで来たものの、最後の最後に最下位という結果。

「もう崖っぷちに立たされているような心境よ。頭の中で描いていたような波が来ると思っていたのに...。でも、今年はベストシーズンと胸を張って言えるわ。ハードにトレーニングをして入念に準備をして与えられた状況で全てを出し切った。本当に何が必要なのかを分かるようになったと思う。自分とチームを誇りに思う。最後は波に見離されてしまったけど、今日は’私の日’ではなかっただけよ。自分がオージーだったのを誇りに思う。今日は他のオージーが大活躍しているわ。誰もが勝てるチャンスがあり、それに値する。このイベントに参加している全員が僅差よ。勝ちたかった。でも、来年までお預けね。そして次は勝つわよ」

このインタビューの時点では、タイラー・ライト(AUS)の結果次第でまだチャンスがあったサリーでしたが、タイラーがQF進出を決めたために可能性は消滅。
ファイナルデーでタイトルレースに残っているのは、タイラーの他、コートニー・コンローグ(USA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)

一番有利なタイラーはコートニーと同率で2連連続のタイトルが決定。
コートニーはSF進出が最低条件。
ステファニーとカリッサの条件は厳しく、タイラーがQFを勝ち上がった時点で脱落。
タイラーがQFで敗退しても両者共に優勝、そしてコートニーがSF前に敗退すること条件。

ネクストコールは現地時間11月30日の早朝7時30分(日本時間の12月1日午前2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい北西ウネリが入る見込み。
風を考慮してもファイナルデーになる可能性が高そうです。




PHOTO:© WSL/Saguibo

オアフ島・サンセットビーチの『Vans World Cup』はR2のH2まで進行。
R1では新井洋人が4位敗退となった一方、同ヒートの喜納海人は長いバレルをメイク。
9.37のハイスコアをマークして余裕のラウンドアップ。

その他、ビリー・ケンパー、トリー・マイスター、マカイ・マクナマラ、コディ・ヤング、コア・スミス、カイマナ・ハキアス、ダスティ・ペイン(写真上)、フィン・マクギルなど初戦のハレイワとは対照的にノースショアらしいビッグウェーブでの戦いにハワイアンが強かった一日でした。

「スコアが必要な時はクレーム(アピール)しないとね(笑) ラッキーだったよ。あのヒートはメイソンとの1・2フィニッシュを願っていたんだ。でも、コンペティションでのサーフィンは違うよね。友人とのヒートは時に辛い場面がある。自分は幸運にも良い波に乗れただけなんだ。時に幸運を祈ることよりも良いことがある。本当に運が良かった。それしかないよ」

2014年にはハレイワで優勝、サンセットビーチで2位。
僅か2戦の結果だけで、97位から一気に10位までQSランキングを上げてクオリファイを決めてしまい大きな話題になったダスティ。
今年はハレイワで良い結果を残せず現在69位ともし今イベントで優勝してもクオリファイは絶望的です。

ネクストコールは現地時間11月30日の早朝7時30分(日本時間の12月1日午前2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい北西ウネリが入る見込み。
風を考慮してもコンテストは引き続き行われそう。

R2のH16には大原洋人がクレジットされています。

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト

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