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WCT第5戦「ビラボンプロ」がスタート!

南アフリカのJ-BAYで開催中のWCT第5戦「ビラボンプロ」は、現地時間の7月11日にスタート。翌12日にかけてRound2のH6までのスケジュールを消化しました。

まず、コンテスト初日となった11日の波は、3-4ftからsetで5ftオーバーのオフショア。午後からは波数が少なく、風が悪くなってしまったものの、午前はJ-BAYらしいロングショルダーのグッドウェーブでした。

Round1で勝ち上がった主な選手は、今年のレイティングトップを突っ走り、間違いなくグランドチャンプ候補ナンバー1のミック・ファニング(AUS)、前大会で優勝してレイティング3位にジャンプアップしたアンディ・アイアンズ(HAW)、ここJ-BAYが得意で優勝経験もあるパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)など。

特にミック・ファニングは、チリまでの好調さをここでもキープしており、ジェレミー・フローレス(FRA)、地元のワイルドカードであるショーン・ペイン(ZAF)を相手に余裕の勝利。
ミックは昨年のJ-BAYも制しており、ここでの戦い方を熟視している。今年も優勝を狙っているのは間違いないでしょう。

翌日12日のファーストヒートは、Round1のH10、ケリー・スレーター、クリス・ワードのUSA勢と、ワイルドカードのワーウィック・ライト(ZAF)の戦い。
波は前日よりサイズアップの4-6ft。強いオフショア&ショートブレイクのJ-BAYにしてはバッドコンディションの中、ケリーが良い波を全て乗ってしまった感じで、余裕の1位抜け。
今年はまだ良い成績を残してないケリーだが、やっとエンジンが掛かってきたのか、一人別格のサーフィンをしていたのが印象的でした。
その他、チリでパーフェクト10を出したディンゴことディーン・モリソン(AUS)や、同じくチリで頭に15針を縫う大怪我をしたブラジルのアドリアーノ ・デ・ ソウザ(すでに南アフリカのダーバンで開催されたWQS6スターMr Price Proで復活して5位入賞を決めている)、ブルース・アイアンズ(HAW)などがRound3へコマを進めています。

この日のコンディションは後半にかけて上向く傾向となり、波も6ftオーバーまでサイズアップ!
敗者復活戦となるRound2のH2ではタジ・バロウ(AUS)が、ダミアン・ファレンフォート(ZAF)を相手に見事なライディングを披露し、このイベント初のパーフェクト10を叩き出す。
ダミアンも7ptの高得点をスコアして健闘したが、タジが格の違いを見せつけてラウンドアップを果たした。

「ここ最近は10ptを出すのが難しいんだよね。だから、あの波をゲットして良いスコアが出た時はストークしたよ。」とタジ。
「ワールドタイトルを獲得するためには残りの全てのイベントを頑張らないとね。オレは勝ちたいだけだよ!」
今シーズンは第2戦のベルズで優勝してレイティングは2位だったが、チリで早々と敗退してしまい、4位にランクダウン。このイベントは後半戦に向けての重要な鍵となるだけに、気合いは十分に入っているでしょう。

また、このイベントでは地元南アフリカのワイルドカードの活躍が目立っています。Round2のH1ではショーン・ペイン(ZAF)が、ダミアン・ホブグッド(USA)を相手に。H3ではワーウィック・ライトが、トム・ウィティカー(AUS)を相手にそれぞれ勝利。
次のRound3ではショーン・ペインが、ミック・ファニングと。ワーウィック・ライトはアンディ・アイアンズと対戦します。
彼らはローカルノーレッジを活かし、現在WCTレイティング1位と3位の彼らを脅かしそうです。

なお、日本と南アフリカの時差はマイナス7時間。日本時間の夕方〜夜にかけてコンテストが行なわれるので、ライブ観戦を楽しみたい方は、是非ビラボンプロ・オフィシャルサイトにアクセスしてみて下さい。

http://www.billabongpro.com/

photo: ASP Covered Images

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