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天ぷら油で日本一周するムンボバス

使用済み天ぷら油のバイオディーゼルで日本一周の旅をしているミツさんこと久米満晴氏がお届けするコラム第1弾!今回は、旅で大活躍するクルマ「ムンボバス」との出会いです。

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パタゴニアの写真で天ぷら油をクルマに注ぎ込んでるサーファーを見たのがきっかけだった。前から計画していた写真映写会と撮影の日本一周旅。燃料代かからないし、自然にもいいし、こんないいものない。そう思って飛び込んだバイオディーゼルの世界。
でも簡単なものではなかった。なにしろ装置から作成まで手探りでやるしかない。(装置は販売もされているけれど値段が高い)しかも、クルマで移動しながら作れるようにしたい。何ヶ月も資料を読みふけり、廃材から溶接したり穴あけたりして、装置を試作。いくら時間があっても足らないほど奥が深い。苦労した分うまくクルマが走ったときの感動は大きいかったけれど。

今回はそんな僕の旅に使っている、天ぷら油で走るムンボバスの紹介から書いてみます。名前は夜見える虹のことをmoonbowというところからつけたもの。僕はハワイと種子島で2回見たことあって、幻想的で素敵なもの。ムンボバスはもともとテレビ局の放送宣伝車で、テレビのブラウン管のカラーのようなラインがクルマに入っているから、ちょっと虹みたい。クルマも日野レインボーというし、夜とまっているバスは夜の虹のように見える。そんなとこからつけた名前。中古で安く買えたお気に入りのバスです。
バイオディーゼルの装置は、いつもお世話になっているクルマの修理屋さんで一緒に作らせてもらったもので、かなりの自信作?内容は燃料タンクがもともと二つあり、コックで切り替えられるようにし、ひとつのタンクAは使用済み天ぷら油を130度くらいに熱して水分をとばし、フィルターを通してきれいにしたものを入れ、もう一方はバイオディーゼル燃料を作ったもの、場合によっては軽油とも混ぜて入れるタンクB。エンジン始動時と停止直前にきれいな燃料のタンクBを使い、普段の走行時にはタンクAを使うといった方法。
でもタンクAは、そのままの油なので、ドロドロだからエンジンがふけない。そこで、ラジエーターのお湯を利用して温め、サラサラな状態にしてエンジンに流し込む工夫がされている。
ムンボの後ろは観音開きになていて、倉庫に使っている。80リッター入る油のタンクを二つ備え付け、20リッターのオイル缶も10本近く積んで、油を旅の途中でもらえるようにしてある。そして携帯用の15リッターのバイオディーゼル作成装置。その他加熱用の薪ストーブやガスのコンロでいっぱいだ。バスの居住空間には、家族4人と犬2匹が暮らせるようベットを作り生活用品と映写会用の機材でいっぱい。

いざ旅に出ると、燃料トラブル続きで大変だけれど、知り合いに紹介してもらい、佐賀でバイオディーゼルの販売に一年前から取り組んでいる西村さん宅にお邪魔して、いろいろ勉強させてもらった。ビッグウェーバーでドリーマーな西村さんはエコ実業家になりたいと目を輝かせている。彼からいい影響をうけて、まだまだ旅が始まったばかり、めげずに頑張ろうと思う。

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