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進化型ウェーブプールのコンテストを制したのは?



これがサーフィンコンテストの理想?未来?

賛否両論あると思いますが、新しい形と言えるウェーブプールでのコンテスト『Red Bull Unleashed』が9月18日〜19日にイギリスの『Surf Snowdonia』で開催されました。

日本のオーシャンドーム、フロリダのタイフーンラグーンなど過去にもウェーブプールでコンテストは行なわれたことがありますが、それが世界レベルの舞台として認められることは無く、フェイドアウト....。
しかし、数年前から話題になっていたスペインのウェーブプール『Wavegarden』のクオリティは高く、CT選手もヨーロッパレッグの合間にこぞって訪れ、ハイレベルなフリーサーフィンが動画サイトやSNSなどで広まっていきました。

その進化型とも言える『Wavegarden』をベースにイギリスの山間部に造られた『Surf Snowdonia』で「Red Bull」が主催した招待制のコンテスト。
ジャック・フリーストーン(AUS)、カラニ・デイヴィッド(HAW)、ミッチ・クルーズ(AUS)、『Hurley Pro at Trestles』にワイルドカードで出場していたイアン・クレーン(USA)など元CT選手やQSで活躍している世界各国の選手、日本からは新井洋人も選ばれて会場は国際色豊か。
経験豊富な彼らが口々に「面白い!素晴らしい!」と叫んでいたのを見ると今回のコンテストはひとまず成功だったようです。

『Surf Snowdonia』の公式の波の距離は150m。ライト・レフト共にあり、通常は料金を払えば誰でも使用可能。更にプールの目の前には清潔な宿泊施設も完備。
茶色い淡水で水温は低く、フルスーツに波待ちの時間を考慮するとブーツも必要だそうです。



20カ国から20名の招待選手と4名のイギリスの選手、合計24名で予選が行なわれ、メインラウンドは10名。
全てマンオンマンで進行し、セットの間隔も3分に一本とウェーブプールならではの正確さ。
もちろん、波は全て同じ。プライオリティも無し。30分でベスト2ウェーブという従来のヒートとは違い、1ヒート5本。完璧な波の上で選手達はパフォーマンスをすることだけに集中すれば良く、ストレスなく戦うことが可能。
ギャラリーはライト&レフトの波を分ける中央の桟橋から選手達の演技を目の前で観戦、会場にはまるでサッカー場や野球場のように巨大スクリーンが設置されるなど大自然を舞台とした通常のコンテストとは明らかに違う雰囲気でした。

公式2千人のギャラリーが興奮しながら観戦する中、ハイスコアを連発して勝ち上がってきたのは普段コンテストに参加しないマウイ島のビッグウェーバー、エアリアルのスペシャリストでも知られるアルビー・レイヤー(写真上)
ファイナルでは昨年のブラジルのプライム(今年のQS10,000に値するグレード)で3位に入り、今年もQSランキング25位と実力があるビリー・ステアマンド(NZL)を倒して見事に優勝!





「実際にここに来るまで予想も出来なかったよ。でも、素晴らしい波だった。会場に音楽が流れる中、目の前で見ている多くの人のエネルギーを感じながらサーフィンが出来る。優勝出来て最高さ。もし、同じようなイベントがまた開催されたら、再び戦いたいね」

優勝後のアルビーのこのコメントが今イベントの全てを表していると思います。



ちなみに新井洋人(写真上)はR1でイギリスのジェイス・ロビンソンを相手に敗退。
自身のブログでは会場の雰囲気、ウェーブプール感想などをリアルに伝えているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

新井洋人公式ブログ



『Red Bull Unleashed』結果
1位 アルビー・レイヤー(HAW)
2位 ビリー・ステアマンド(NZL)
3位 ジャック・フリーストーン(AUS)、ミッチ・クルーズ(AUS)

『Red Bull Unleashed』公式サイト

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