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『Fiji Pro』3日目はケリー&デーンが魅せた!



現地時間6月14日、フィジー・タバルア島で開催中の『Fiji Pro』は僅か5ヒートのみの消化に留まった前日と一転して夕方までグッドコンディションが持続。
週明けに入ると予想されている大きな南西スウェルを前に「Cloudbreak」で足早に進行。R2の残りヒート終了後、R3のH6まで進みました。

この日の主役はかつてのチームメイト、ケリー・スレーター(USA・写真下)とワイルドカードのデーン・レイノルズ(USA・写真最上部)
共に前日のR2でハイスコアを出し、特にケリーは他の誰も見つけられなかったディープなバレルを完璧に近い形でメイクして9.93のハイエストスコアをマークしていましたが、R3でも勢いは止まらず、中盤にダウンザラインから難しいセクションを抜けてプルイン。手始めに7.83をスコア。ジェットスキーでアウトに戻るとすぐにセットを掴み、美しいバックハンドスナップからバレルに包まれ、8.67。

後半、最初の2本よりも更に奥からテイクオフ、これ以上ないポジションから完全に姿を消してメイクすると9.90がコール。
9.93の波と同じく、5人中3人のジャッジが10をつけるパーフェクトに近いライディングでトータル18.57を叩き出し、対戦相手のフレッド・パターチア(HAW)をコンビネーションに追い込んで圧勝!

「今年は最悪のシーズンスタートだよ。色々な仕事で忙しく、それが自分のやり方に合っていなかったんだと思う。明らかに結果となって出ているよね。フィジーはとても快適な場所さ。昨日と今日の勝ち上がった2ヒートは本当に上手くいったよ」

前人未到の11度のワールドタイトルを獲得し、キングの称号を与えられながらも、CTでは2013年のパイプラインマスターズ以来優勝から遠ざかっているケリー。
現在43歳の彼にとってマニューバー勝負の前半戦は厳しい戦いを強いられていましたが、フィジーのような経験や才能が重要なイベントではアドバンテージを持ち、クライマックスに向けて良い形で勝ち上がっていると言えます。



R2ではランキング4位のジョシュ・カー(AUS)を倒し、R3ではイエロージャージをまとうカレントリーダーのエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)と対戦したデーン。
ワイルドカードの宿命であるトップシードとのカードもこれだけの波に恵まれれば大きな問題では無く、フリーサーフィンを楽しむように伸び伸びとしたライディングを披露。後半には大歓声が上がる見事なバレルライドで9.57をマーク。
フィジーではスコアが出ないマニューバーで攻めてしまったエイドリアーノを尻目にトータル18.34でR4進出を決めました。

ケリーとデーン。共にR4は違うカードに組まれているため、もし対戦する時はマンオンマン勝負になります。
2012年のフランス戦のようにファイナルで両者が当たることになれば、今イベントは一層興味深いものになるのでは?

その他にR3を勝ち上がったのは、タジ・バロウ(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ルーキーのウィゴリー・ダンタス(BRA)&イタロ・フェレイラ(BRA)も次に繋げています。

なお、1999年から17年間のキャリアに終止符を打つことを表明したC.J・ホブグッド(USA・写真下)はR2でジュリアンに敗退。
2001年、忘れもしないアメリカ同時多発テロの年に短縮されたツアーでワールドタイトルを獲得したC.J。
今年は最下位の25位が5戦続いていますが、2004年に優勝経験があるタヒチを中心に好成績を収めて有終の美を飾って欲しいと思います。



ネクストコールは現地時間6月15日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によるとイベント期間中最大の南西スウェルが入る予報。
クライマックスも真近です!

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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