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『Hurley Australian Open』R5は若手が活躍!



オーストラリアレッグの本格的な幕開けを告げる『Hurley Australian Open』は現地時間2月14日も着々とスケジュールが進行。
メンズ、ウィメンズ共にR5の8ヒートを消化してファイナルデイを戦うベスト8が決定。
前日と同じような公式3-4ftレンジ、風の影響が入った難しいコンディションで今イベント初のマンオンマン。
オープニングヒートにはオーストラリアのヒーロー的存在であるミック・ファニングが登場。朝日が眩しくまだギャラリーもまばらの状況の中、トリッキーな波に苦戦したミックはスコアを伸ばせず、逆に対戦相手のマテイア・ヒクイリー(PYF・写真最上部・下)は序盤からリズムが良く、ワールドチャンピオンを相手にプレッシャーを感じさせず、ライト・レフト共にのびのびとライディング。7.67を含むトータル14.60。大差をつけてQF一番乗りを決めました。

「ミックと一緒に海に入れる素晴らしい機会。だから、楽しんでサーフィンしようと思ったんだ。なんと言って良いか分からないね。彼は世界一のサーファーさ。このヒートのことはずっと忘れないよ」とマテイア。

マテイアはR2の3人ヒートでミックを押し退けてトップ通過。この瞬間から無名の19歳のタヒチアンが一躍有名人となり、R3、R4でも強豪を相手にトップで躍進を続け、この日の勝利。
ガブリエル・メディナと同じ『Pukas Surfboards』に乗るマテイアにファイナルデイも注目です。





マテイアの快進撃に若手が刺激を受けたのか、それともミックの敗退がベテランに伝染したのか、H3のビード・ダービッジ(AUS)vsライアン・カリナン(AUS・写真上)のカードも番狂わせとなり、ライアンがラウンドアップ。
ミックと同郷のビードは今イベントで一緒に行動することが多かったのですが、最後は共に敗退してWCTの開幕戦が控えているホームのゴールドコーストに帰ることに...。

「こんな大きなイベントでQFに進むのは久々だね。ビッグスコアを出して勝つのはとても気持ちが良いよ。今年の目標はクオリファイさ。本気で狙っているんだ。最近はそんなにエアーにはこだわっていないけど、スピードに乗った時に理想的なエアーセクションがあったから飛んでみたよ」と話していたライアン。

ニューキャッスル出身の22歳。昨年まではフリーサーフィンの方で注目されることが多かったのですが、コメントにある通り今年はクオリファイに集中するとのこと。ビードとの対戦でも勝負の決め手となったエアーリバースは完成度が高く、ビーチブレイクでのイベントが多いQSでは大きな武器になることでしょう。



R5、いやイベントを通して見ても最もエキサイティングなヒートとなったのはコロヘ・アンディーノ(USA・写真上)vsジャック・フリーストーン(AUS)のカード。
カリフォルニアとオーストラリアを代表するイケメン対決は一本目で9.00をスコアしたコロヘが主導権を握ると予想されましたが、ジャックは8ポイント台を2本まとめてリードを奪います。最後はコロヘが僅かな差で逆転してQFに進出。世界トップレベルのエアリアル合戦にギャラリーは釘付けになっていました。

「ジャック(フリーストーン)は素晴らしいサーファーだし、いつも気にしているよ。このゲームには勝たなければいけなかった。彼にとっては不運だったのかも。良いサーフィンをしても負けることはあるからね。ファイナルデイに残れて本当に嬉しい。願わくば明日はオレの日になって欲しいよ」とコロヘ。

ビーチから上がった後は沢山のファンに囲まれ、一人一人に丁寧な対応をしていたのが印象的。本場カリフォルニア・ハンティントンビーチでの『US Open』に匹敵するほどの集客力となっている『Hurley Australian Open』は選手だけではなく、ファンのための舞台でもあるのです。

その他にQF進出を決めたのは、カナリア諸島出身のジョナサン・ゴンザレス、ジェシー・メンデス(BRA)、フレッド・パターチア(HAW)、スチュアート・ケネディー(AUS)、マイケル・ロドリゴス(BRA)



ウィメンズはトップ17の内15名がイベントに参加して12名がR5に残ったため、QSながらワールドツアーと同じレベルのカードが続いていました。
メンズの時よりも更に風の影響が強まった難しい波に番狂わせも多く、昨年6Xを決めたステファニー・ギルモア(AUS)がローラ・エネヴァー(AUS・写真上)に敗退。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)もここで姿を消し、2014年のトップ5で残ったのはタイラー・ライト(AUS)とマリア・マニュエル(HAW)の2名に...。

「2度も綺麗なターンが入る波を後半に見つけられたことはラッキーだったわ。ステフ(ギルモア)が逆転するには9ポイントが必要だったけど、彼女なら十分に可能だったから終了のホーンが鳴るまで安心は出来なかったわね。今日は一番リラックししてイベントを楽しんでいる。今はQFに進めて満足よ」とステファニーを敗った後のインタビューでローラはコメント。

マンリーから少し北上したナラビーン出身のローラ。駆けつけた応援団も彼女の勝利に喜んでいましたが、負けたステファニーに押し寄せたファンの方が遥かに上回り、人気対決ではステファニーに軍配が上がったようです。



姉のローラと共にR5に進出していたブロンテ・マコーレー(AUS・写真上)は、トップ17のメンバーであるジョアン・ディファイ(FRA)を倒してQFへ。

「とても嬉しいわ!今までで最もハードなQSだから、QFに進めて最高の気分よ。今のところ心から楽しんでサーフィンしている。こういう時には結果もついてくるものよね」とブロンテ。

今シーズンはすでに終了した2戦で5位、2位と好成績を収め、現在のQSランキングは5位。
元CT選手のデイブ・マコーレーの娘と言われるより、デイブの方がブロンテ・マコーレーの父と呼ばれるようになる日も近いかもしれません。

ウィメンズは他にタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ジョージア・フィッシュ(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、セージ・エリクソン(USA)がQFへ。

オフィシャルフォーキャストの「COASTAL WATCH」によるとファイナルデイもウネリは続くものの、風の影響が入ったコンディションになる見込み。

『Hurley Australian Open』公式サイト



photo: WSL Covered Images

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