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プライム『O’Neill SP Prime』終了!エアリアル合戦を制したのは?



10月に続いたポルトガルでのビッグイベントからサーフィン界の注目はすでにシーズンに入っているハワイのノースショアに移っていますが、その前にブラジル・サンパウロの東「Maresias」で今年から新たなプライムの1戦として加わった『O’Neill SP Prime』が開催。クオリファイを目指すQS上位の選手や、トップ34からもブラジリアン、リクオリファイの瀬戸際にいる選手を中心に多数出場。

現地時間11月8日に終了したファイナル。アベレージなビーチブレイクでの戦いを制したのは、ファイナルでマット・バンティング(AUS)を倒したヤングブラジリアンのフィリッペ・トレド(写真最上部・下)でした。

「ストークしている。大観衆の前で優勝を決めることが出来て満足さ。この1週間、みんなのサポートを海からも感じることが出来たよ」と自国ブラジルでの勝利を心から喜んでいたフィリッペ。

彼の得意とするエアリアルにスコアが伸びた今イベント。R1からハイスコアを重ねてパーフェクト10を含むベスト3スコアを独占。QFを除くと全てのヒートで9ポイント台をスコアして合計8本。まさに驚異的な強さで他を圧倒し、QSでの6,500ポイントと賞金の40,000USドルを手に入れていました。



「この1週間に起きた全てのことに感謝したい。全てのヒートが上手く運び、ハイスコアを出すことが出来た。それに家族と過ごせたことが特別なボーナスだったね。カリフォルニアでのプライムの優勝も素晴らしかったけど、今回のコンテストの方が自分の中ではベストさ。ジャッジはエアーにスコアを出していたから、全てのヒートでトライしていた。すでにリクオリファイは達成しているので、リラックスしてハワイへ向かうよ。このリズムをキープして良い成績を残せれば嬉しい。ブラジルのみんなに感謝しているよ!」と笑顔でコメントを残していました。

ワールドツアーの方ではポルトガル戦での5位が今シーズンのベストリザルト。最終戦を前にしたランキングは16位と決して良くはありませんが、QSの方では『Vans US Open of Surfing』に加えてプライムで2勝目を決めてトップに立ち、ハワイでの結果に左右されずリクオリファイを確定させています。

まだ18歳ながら、大黒柱としてカリフォルニアに家族と共に移住したフィリッペ。ライブ中継で頻繁にカメラを向けられていた母親もアメリカンドリームを手にした息子を大いに誇りに思っていることでしょう。



今シーズンは6スターで2勝を決めてQSランキング2位。来年からはトップ34のメンバーとしてワールドツアーの舞台に上がることが確実になったマット(写真上) まるでワールドツアーの一戦のようにビーチに集まった大観衆の大半はもちろんブラジリアン。完全にアウェイの立場での2位は彼にとってボーナスのような結果と言えます。

「今日のようなコンディションでフィリッペと対戦するのはハードだよ。どんな波でもエアーして9ポイント台を出してしまうんだからね」とフィリッペとのファイナルを振り返ったマット。

「ここでファイナルまで進めたことはとても嬉しい。プライムでの2位は初めてだし、ビッグネーム揃いの今回のイベントでは素晴らしい結果と言えるさ。今日の波はターンには不向きだったけど、エアーには理想的。誰もフィリッペを越えることは出来なかったし、彼が飛ぶ度にギャラリーは夢中になっていた。ビーチでは信じられないほど多くの人が応援していたよ。これからハワイへ向かい、そして来年のWCTの準備もしないとね」と話していました。



ガブリエル・メディナ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)などのビッグネームを抑えてSFに進出したのは、カリフォルニア、ローワー・トラッセルズでの『Hurley Pro at Trestles』でビデオトライアルからワイルドカード出場権を得たカルロス・ムニョス(CRI)と10月初めのポルトガルでのプライムでも上位に入っていたイタロ・フェレイラ(BRA・写真上)でした。

特にイタロは今回の結果でQSランキングを8位から5位まで上げて来年はブラジリアンの新しい顔としてワールドツアーの仲間入りを果たしそうです。

「セミファイナルでは良い波を見つけることが出来なかった。でも、エキサイトしている。だってハワイでの最後のイベントを前に目標であるWCT入りが保証される位置にいるんだからね。ファイナルではレフトにこだわった自分に対してマットはライトを狙い、彼の掴んだ波はフェイスがあって多くのターンを重ねていた。作戦を変えた頃にはもう遅過ぎたんだ。3位には満足している。今年のベストリザルトだからね」とイタロ。

ガブリエル、ジュリアンを倒した20歳のブラジリアン。先日のワールドジュニアでは2位に入り、同世代の選手ではトップクラスの実力を持っています。サーフィンはまだ荒削りですが、来年ツアーで揉まれれば進化の可能性は十分にあると言えるでしょう。



今シーズン8戦用意されているプライムイベントはクオリファイを目指す選手にとって非常に重要。
例え6スター以下で結果を残せなくてもプライムで上位を重ねればクオリファイ圏内のトップ10入りも夢ではありません。

SF進出の3位に入ったカルロス(写真上)は6スターの優勝よりも高い4,225ポイントを加算し、42位から一気に20位までランキングアップ。残り2つのハワイのプライム次第でクオリファイの可能性が出てきました。

ヒート終了後のインタビューでは、「ここでの自分のパフォーマンスにはとても満足しているよ。この1週間の様々なコンディションの中、上手くサーフィンしてきたつもりだけど、フィリッペとの対戦ではそれが発揮出来なかった。彼はヒート中に入った全ての良い波に乗り、ショーを披露したのさ。WCTへのチャンスが広がり、自信を持ってハワイに向かうよ。QSのトップ10入りを目指して良い結果を残したいね」と話していました。

2014年の残るプライムはトリプルクラウンの2戦。11月12日〜23日にハレイワで開催される『Reef Hawaiian Pro』と11月24日〜12月6日にサンセットビーチで開催される『Van’s World Cup』です。

なお、今イベントには大原洋人と新井洋人が出場していましたが、共にR1敗退に終わっています。



プライム『O’Neill SP Prime』結果
1位 フィリッペ・トレド(BRA)
2位 マット・バンティング(AUS)
3位 イタロ・フェレイラ(BRA)、カルロス・ムニョス(CRI)
5位 ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ネイザン・ヘッジ(AUS)、ジャック・フリーストーン(AUS)

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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