『J Bay Open』3日目もグーフィーフッターが活躍! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

TOPNEWS > コンテスト
NEWS / BCMサーフィンニュース

コンテスト

『J Bay Open』3日目もグーフィーフッターが活躍!

 

現地時間7月14日、南アフリカ・ジェフリーズベイで開催中のASPワールドツアー第6戦『J Bay Open』は公式4-6ftレンジの新しい南南西ウネリがヒットした「Supertubes」でR3から再開。
3人ヒートのR4(1位はQFへ。2位と3位はR5へ)までの16ヒートを消化し、残り1日でイベントがフィニッシュ可能なラウンドまで進行しました。

R3の序盤はジョエル・パーキンソン(AUS・写真下)、ジョシュ・カー(AUS)、タジ・バロウ(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)とレッドジャージを着るトップシード。更に言うとレギュラーフッターの選手が続々とR4進出を決めていきましたが、その歯車が狂ったのは意外にもケリー・スレーター(USA)とウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真最上部)のカードでした。

 

一本目でカービングをベースに8.60をスコアしたウィルコに対してケリーが選んだ波はフローターを中心に抜けていくワイドな波。ウィルコのシングルスコアを上回ることは出来ず、逆に中盤にはウィルコが9.33を重ねます。直後に波に乗ったケリーはこのヒートで一番のライディングを披露するものの、フィニッシュに失敗してしまい、スコアは伸びず...。
ウィルコリードのまま後半にはバックアップスコアを塗り替える9.03をマーク。7ポイント台に留まったケリーに対してウィルコアは9ポイント台が2本。トータル18.36vs15.37でウィルコがケリーをコンビネーションに追い込んでラウンドアップを決めたのでした。

「誰だってケリーと対戦するのは嫌だよ。でも、自分のバックハンドとサーフボードの相性がかなり良い感じで機能したんだ。オレのターンをジャッジが評価してくれるのはとても嬉しいね。ケリーはいつでもビッグスコアを得ることが出来る。2ftの波でも9ポイント台を出せるんだ。だから、オレは一番大きなセットを狙い、それが結果に結び付いたのさ」とケリーとのヒートを振り返ったウィルコ。

この大金星で自信を得たウィルコは次のR4でも好調にスコアを重ねてQFへ。
先週のプライムで掴んだ流れがどこまで続くのかに注目です。

 

今シーズンは優勝こそ無いものの、全てのイベントで5位以上とコンスタントな成績で12Xを狙っているケリー(写真上)
6戦目にして初めて捨て試合にしなければいけない結果を残すことに...。

「スコアを伸ばすためにオーバーなサーフィンになってしまい、それがおかしなラインになってしまった。全てのセットでウィルコの方がベターな波に乗っていたし、何より彼のサーフィンが凄い良かったよ。ずっと彼を追いかけていたような感じだったね」とケリー。

次のトラッセルズ戦もケリーが得意とするイベントですが、今回の敗退でよりプレッシャーがかかってくると思います。

「オレにとって好ましくないタイミングで最初の捨て試合になってしまった。ここまでの結果はコンスタントだけど素晴らしいとは言えない。まだファイナルさえメイクしていないんだからね。多分、あと3、4試合は切り落とすことを考えないといけないよ」とケリーは落胆した表情で話していました。

 

ウィルコの勝利の後、ガブリエル・メディナ(BRA)が土壇場でアリッツ・アランブルー(ESP)を逆転。
オーウェン・ライト(AUS)がジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を倒し、グーフィーフッター達の快進撃が続きます。
フレッド・パターチア(HAW・写真上)vsナット・ヤング(USA)のグーフィーフッター対決はフリーサーフィンで額を怪我したフレッドが勝ち上がり、次のミック・ファニング(AUS)、カイ・オットン(AUS)のヒートだけはレギュラーフッターのミックがラウンドアップ。

そして登場したのは、R1でパーフェクト10を含む19.80をスコアして母国での3度目の優勝を狙うジョーディ・スミス(ZAF・写真下)、対戦相手はグーフィーフッターのC.J・ホブグッド(USA)

スロースタートのこの対決で主導権を握ったのはC.J。ジョーディも8.00とシングルスコアでは上回り、ギャラリーを盛り上げていましたが、今ひとつリズムに乗れてない印象。結局、バックアップスコアが足らずに僅差で敗退。
R2ではトラビス・ロギー、ローカルワイルドカードも負けてしまい、南アフリカのファン達には悲しい結果に...。

「ジョーディが波に乗った時に会場はクレイジーなくらい盛り上がっていた。だから、ハイスコアは覚悟していたよ。こんなアウェイのシチュエーションではベストのサーフィンをするだけ。逆に失うものは何も無いんだしね」とベテランらしいコメントを残していたC.J。

前のラウンドで2ヶ月振りのヒート勝利を決め、運が回ってきたC.J。開幕戦の5位以上にはあと1勝。
出来れば更に上を目指したいところでしょう。

 

R3の最終ヒートは今シーズン2勝を上げてランキング2位のミシェル・ボウレズ(PYF)をアレホ・ムニーツ(BRA)が敗ってR4へ。アレホは次のR4も1位通過で2012年のブラジル戦以来のQFへの切符を手に入れました。

「ミシェルとの対戦は厳しかったよ。彼は本当に良い友人なんだ。ミシェルとガブリエルは今シーズンのベストサーファーだと思う。それに今日のようなコンディションだと勝つのは更に難しくなるね」とアレホ。

R2ではフィリッペ・トレド(BRA)、R3ではミシェルと同じ「Hurley」のチームメイトを倒したアレホ。
勝負の世界は時に残酷でもあるのです。

R3でのミシェル、ケリーの敗退によってカレントリーダーのガブリエル(BRA)はタイトル争いで一歩有利な展開。
ここまでのライディング内容から判断すると「J-bay」との相性は決して良くないものの、彼の武器であるマイペースでスコアを重ねる術は更なる勝ちを生み出す可能性がありそうです。

QF進出を決めたのはジョエル、ウィルコ、オーウェン、アレホ。
R5の敗者復活戦へ回ったのはジョシュ、エイドリアーノ、コロヘ、タジ、ガブリエル、C.J、ミック、フレディー。
12名中、5名がグーフィーフッター。
1984年にグーフィーフッターとして最初で最後の優勝を決めたオッキーことマーク・オクルーポ以来、30年振りにグーフィーフッターのチャンピオンが誕生するのか?

ネクストコールは現地時間7月15日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
15日はサイズダウンに加え、’デビルウィンド(サイド〜サイドオンショア)’も吹く予報。
その後はサイズダウンが進み、次のウネリは週末に入ると予想されています。

 

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

BCM の Facebook に「いいね!」をしよう

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。

関連キーワードで他のニュースを探す

J Bay Open