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プライム『Mr Price Pro Ballito』は元WCT選手が制した!



今シーズン2戦目となるWQSで最もグレードが高いプライム『Mr Price Pro Ballito』が南アフリカのBallito、「Williard Beach」で6月30日〜7月6日に開催。

参加した選手の目的は賞金の他、ワールドツアー入りの条件であるWQSランキング10位以内を目指したポイント獲得。
すでにワールドツアーにいる22位以下の選手にとっては保険的な意味を含め、非常に重要なイベント。
ワールドツアー第6戦『J Bay Open』が直後に控えていたこともあり、多くのメジャー選手が参加していました。

イベント前半で目立っていたのはFIFAワールドカップで快進撃を続けているブラジル代表に刺激されていたブラジリアン。特にフィリッペ・トレドは得意のビーチブレイクでパーフェクト10を2つもスコア。しかし、マジックボードを折ってしまった影響もあり、後半は他のブラジリアン同様に失速してQFで姿を消すことに...。
また、母国での活躍を期待されていたジョーディ・スミス、トラビス・ロギーは共にR2で敗退。



そんな中、ファイナルまで勝ち上がってきたのはティム・レイズ(USA・写真上下)&ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)の二人。
元ワールドツアー選手と現役ワールドツアー選手との戦いになりました。
会場の「Williard Beach」は公式6-8ftレンジとサイズは十分ながら風の影響が入ったトリッキーなコンディション。
基本的にワイドブレイクで、ライト方向を中心たまに入る切れた波でマニューバーを描いてスコアを伸ばすという展開。
レギュラーのティム、グーフィーのウィルコ。共に譲らずのシーソーゲームで後半は9.20をスコアしたウィルコがリードをしていましたが、冷静に波を待ったティムが8.27を返して逆転に成功し、トータル15.44で優勝!

「間違いなく、オレの人生で最高の優勝さ。マットの9ポイント台は予想していた。数日前に夢で見た通り、落ち着いて辛抱強く波を待ったよ。そして、逆転可能な波がオレに回ってきたんだ。他にも同じような展開となったヒートがあったね」とティムは興奮気味に表彰台でのインタビューに答えていました。



肩の負傷から僅か2週間前に復活したティム。カリフォルニア出身らしいスタイリッシュなサーフィンはワールドツアー時代からファンが多く、長髪をなびかせて素晴らしいパフォーマンスで観客を魅了。
優勝賞金の40,000USドルと共に6500ポイントを得たティムはWQSランキングを131位から一気に5位に上げてクオリファイ圏内に入ってきました。

「1ヒート、1コンテストを大切に勝ちに行くさ。オレにとって特別な一日になった。ローカルと宿泊させてくれた友人の大きなサポートに感謝しているよ」とティムはコメントを残し、お楽しみのシャンペンファイトへ。

ファッション系の会社「Mr Price」らしく、表彰台は粒揃いの美女が集まった華やかな雰囲気。
ティムもウィルコも少し照れ気味だったようです。

 

ティムが’長髪をなびかせて’なら、ウィルコ(写真上)は’長髪を振り回して’という表現が合う鋭いバックハンドリップでSFでは9.90。ファイナルでも9.20をスコア。優勝は逃したものの、「J-bay」での戦いの前に強烈な印象を残していました。

「素晴らしいイベント、そして波だった。とても楽しかったよ。ファイナルではティムが優先権を持っている時に9.20をスコアし、逆にオレが優先権を持っている時に彼が8.27をスコアして逆転した。2位は嬉しいけど、やっぱり優勝を逃したのは残念だったね...」とファイナルを振り返ったウィルコ。

2010年にツアー入りしてから毎年リクオリファイのギリギリライン。今年も現在33位にいる彼にとってプライムでの2位=5200ポイントは貴重。108位だったWQSランキングを11位まで押し上げています。

ティム、ウィルコのランキングの変動を見ても分かる通り、プライムで上位に入ることは非常に重要。例え他のグレードが低いイベントで成績が悪くても一発逆転のチャンスがあるとも言えます。
今イベントには大野修聖、大原洋人の2名の日本人が参加していましたが、大野修聖はR1敗退。
大原洋人はR2で敗退とまたしても良い結果は残せず...。
次のプライムは7月26日〜8月3日にカリフォルニアのハンティントンビーチで開催される『Vans US Open of Surfing』
このイベントを含め、今年は6戦のプライムが残っているため、日本人選手の活躍に期待したいところです。

なお、7月10日〜21日にはワールドツアー第6戦『J Bay Open』が世界有数のライト「J-bay」で開催されます。

 

プライム
『Mr Price Pro Ballito』結果
1位 ティム・レイズ(USA)
2位 マット・ウィルキンソン(AUS)
3位 ティアゴ・ピレス(PRT)、アダム・メリング(AUS)

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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