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『Fiji Pro』はファイナルデイを戦う4名が決定!

 

パーフェクト10がトータル7本もスコアされた昨年と比べて今年のフィジー・タバルア島のイベントは波に恵まれない日が続いていますが、3日続けてスケジュールは進行して現地時間6月5日にはQFが終了。
ウェイティングピリオドまで1週間を残し、早くもファイナルデイを戦う4名の選手が決定しました。

会場の「Cloudbreak」は公式3-4ftレンジのクリーンなコンディション。波に恵まれないとは言っても通常のイベントを基準(それだけフィジーはスペシャルなのです)に考えると’極上’の一言。
バレル狙いをベースに上手くターンを組み合わせてスコアを伸ばすことが勝負の鍵になっていました。

R3ではミシェル・ボウレズ(PYF・写真最上部)が気を吐き、9.50のハイエストスコアを含むトータル18.70のハイエストヒートスコアでジェレミー・フローレス(FRA)をコンビネーションに追い込んで圧勝。
マーガレットリバーでのツアー初優勝に加え、トリッキーなビーチブレイクのブラジルでも優勝を重ね、最高のシーズンを送っているミシェル。
すでに13位と25位があるため、タイトル争いに絡むには今イベントを含み平均QF以上のコンスタントな成績を残すことが必要になりそうです。

「オレ達のヒート中にコンディションが変わったね。バレルが姿を現したことは自分にとってとてもポジティブなことだったよ。諦めるつもりも、ギブアップするつもりも無いさ。みんなに優勝のチャンスがあると思う。ポジティブな考えでゲームに集中しないとね。ジェレミーはラスト5分で10ポイントを二つ出せる選手だから、ずっとナーバスだった。それに親友との対戦はいつもハードなんだ」とミシェル。

タヒチとリユニオン島、同じフランス領の島で生まれ育ったミシェルとジェレミーは親友同士。
僅か34名(プラスワイドルカード2名)で争われるワールドツアーでは良くあることですが、たった一つのワールドタイトルを獲得するために乗り越えなければいけない壁とも言えます。

R3では他にもミック・ファニング(AUS)、ナット・ヤング(USA)、フィリッペ・トレド(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディナ(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、コロヘ・アンディーノ(USA)、タジ・バロウ(AUS)が勝ち上がった一方、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、フレッド・パターチア(HAW)などが敗退。

 

3人ヒートのR4(1位はQFへ。他2名はR5へ)はクロスゲームが多い中、若い選手の活躍が目立ち、H1ではナットがミックとミシェルを抑えて1位通過。
続くH2はフィリッペが序盤からリードを握っていましたが、2012年、2013年の2連勝の他、合計4回も今イベントを制しているケリーが後半に追い上げて貫禄の勝利。

R4で最も注目されていたガブリエル(写真上)、ジョン・ジョン、ジョエルのカードはグーフィーフッターのガブリエルが主導権を握り、二人が追う形。
ジョン・ジョンが集中力を切らし、ジョエルが波運に見離されてガブリエルの強さだけが際立った勝負でしたが、終了間際にはジョン・ジョンがガブリエルの目の前で大きなローテーションエアーを披露してすぐに笑顔で会話するなど、お互いに刺激し合いながらのヒートでした。
フィジー戦前の「ケリー・スレーターに10の質問」でケリーが名指しした通り、この才能ある若い二人の選手には大きな運命を感じます。

R4の最終ヒートはブラジル戦で初めてファイナル進出を決めたコロヘ(写真下)が7ポイント台を2本まとめてQF進出を決めていました。

 

R5の敗者復活戦はミック、ミシェル、ジョンジョン、エイドリアーノが勝利。
特にジョン・ジョンはテイクオフからディープなバレルに包まれ、リスキーなフィニッシュまでメイクして9.87をマーク。
R3でミシェルが出したハイエストスコアを塗り替え、QFへ。

QFは世代交代の波が押し寄せ、まずはナットがミックを抑えるとミシェルがケリーを敗り、現在のトップ34のワールドタイトル保持者上位2名が脱落。
「ここに来る前はQFまで進めれば素晴らしいと考えていたんだ。今年も優勝すると思っていたケリーと対戦出来てエキサイトしたね。波がもう少し大きければ良かったけど、どんなヒートでも勝つのは嬉しいよ」とケリーを倒したミシェルがコメント。

これでタイトル争いの条件であるQF以上はクリア。もし、優勝すれば5戦中3勝という圧倒的な数字を持って次の「J-bay」に乗り込むことになります。

 

H3ではガブリエルとジョン・ジョンが再対戦。波数が少ない中、ラスト10分でガブリエルが一気にスコアを重ねて圧勝。
いざという時の爆発力はジョン・ジョン(写真上)の方が勝りますが、ヒートの組み立て方ではガブリエルが一枚上。それはランキングを見ても一目瞭然です。

QFの最終ヒートはコロヘが9ポイント台を2本スコア。8.50を捨てスコアにする勢いでエイドリアーノとのクロスゲームをもぎ取り、ブラジルに続き2戦続けてのSFへ。
日没間際、選手やスタッフが集まるレストランはライブ中継を見ながら興奮する’スポーツバー’状態になっていました。

SFの組み合わせはナットvsミシェル。ガブリエルvsコロヘ。

ネクストコールは現地時間6日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)です。
今のところウェイティングピリオド後半にかけて南西ウネリはダウン傾向となる予想なので、6日がファイナルデイになりそうです。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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