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ASPウィメンズワールドツアー第5戦『Fiji Women’s Pro』終了!

 

アメリカ資本の新体制&新しいスポンサーと共に大幅にリニューアルされたサーフィン最高峰のレース、ASPワールドツアー。
特にウィメンズはフィジー、トラッセルズ、マウイ島と3イベントも増加し、トップ17にとって大きな変化の年になっています。

オーストラリアレッグ、南米レッグを経て美しく逞しい女性達は7年振りの開催となったフィジーへ。
2001年から2006年にかけて6年連続で行なわれ、ソフィア・ムラノヴィッチなどがタイトルを獲っていた南太平洋に浮かぶこの国での戦いはレベルアップが著しいトップ17でさえ「チャレンジング」でした。

イベントは現地時間5月27日にタバルア島「Cloudbreak」で開幕し、大きな南西〜南南西ウネリがヒットした翌日は「Restaurants」へ移動。
29日のファイナルデイは再び「Cloudbreak」に舞台を変えてR4、QF、SF、ファイナルへ。
公式6-8ftレンジの「Cloudbreak」はトリッキーでロースコア勝負が多く、QFではカレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW)がルーキーのディミティ・ストイル(AUS)に敗退する場面も...。

今イベントではディミティを始め、ジョアン・ディファイ(FRA)などのルーキーや、カウアイ島のマリア・マニュエル(HAW)の活躍が目立ち、マリアはR4で右手を骨折しながらもSFまで進む大健闘を見せていましたが、最後は試合巧者な二人が勝ち上がる展開。
R1からコンスタントにハイスコアをマークして全て1位通過で駆け上がってきたステファニー・ギルモア(AUS)とブラジル戦で優勝したばかりのサリー・フィッツギボンズ(AUS)がファイナリストに選ばれていました。

 

35分のファイナルは相変わらずのトリッキーなコンディションに翻弄され、スロースタート。両者共にスコアを伸ばせず、時間だけが過ぎていきます。
中盤、ようやくダブルアップ後のセクションにカービングを入れることが出来たステファニーでも3.50止まり。
後半は比較的フェイスがあるミドルサイズを選び、サリーが6.00、ステファニーが5.23をスコアしてようやく試合が動いてきます。
ラスト5分、3.00をスコアしたサリーが逆転し、ステファニーはニード3.78。ジェットスキーのアシスタントが必要な状況を考えるとチャンスは一度。プライリティはステファニーというシチュエーションでセットが入りますが、ポジションが悪く、テイクオフ出来ず...。
サリー(写真最上部・上下)がブラジル戦に続く2連勝を決めてイベントがフィニッシュしました!

「今日は本当に疲れたわ。圧倒的な波で、まさに戦いの日だった。何度もリーフに身体をこすり、それでもアウトに戻って戦わなければいけない。報われることを心から望んだわ。ウィメンズサーフィンにとって素晴らしい一日になったと思う」とサリー。

R4から数え、4ヒートのマラソンデイをこなしたサリー。メンズでもハードと言えるこの日のコンディションでヒートを勝ち進むのには精神的な強さも必要だったでしょう。

 

「Cloudbreak」「Restaurants」共にメンズのようなバレル合戦にはならず、ターン勝負となった今イベント。
そんな中、SFでは見事なアプローチでバレルをメイクしていたサリー。
タイトル争いではカレントリーダーのカリッサと並ぶ2勝目を上げ、まだ2位ながら僅かなポイント差まで迫っています。

「私のもとにやってきた波が勝利を導いてくれたんだと思う。先週はリオのビーチブレイクで優勝し、今週はフィジーのリーフブレイクで勝てた。これは大きな自信になるわ。今年は調子が良いって自覚しているけど、優勝の前に挫折も必要だと思っていた。カリッサは素晴らしいシーズンの幕開けだったわよね。でも、全てが終わるまでシーズンは長いの。次の’US Open’が楽しみよ」とタイトルレースについて話していました。

過去に何度もタイトル争いをしながらも2位止まりのサリー。
前半戦を終了した時点のポイントから判断すると2勝同士のカリッサ、サリーを中心に1勝のステファニー、2位が2回のタイラーの4名がワールドタイトルの有力候補と言えそうです。

 

ブラジル戦では最下位の13位に終わったステファニーでしたが、フィジーではビッグウェーブを楽しみ、パワフルなターンを重ねてファイナルまで勝ち上がってきたステファニー(写真上)
優勝こそ逃したものの、今回の結果は6回目のワールドチャンピオンに向けて大きな助けになることは間違いありません。

「最後はかなりトリッキーな波だったわ。一日を通して見ると良い波だったけど、チャレンジングなランナップだったし、ポジションを維持するのが難しかった。ファイナルはスローで、いくつかのチャンスも逃したわね。総括すると素晴らしい一日だった。トップ17がフィジーに戻り、みんなチャージしていた。これだけで十分に価値があったわ」と話していました。

なお、タバルア島にはトップ17と入れ替わる形でトップ34のメンバーが入港。
6月1日〜13日に第5戦『Fiji Pro』が開催されます。
昨年はケリー・スレーター(USA)が4つのパーフェクト10をスコアし、文句無しの優勝。
ブラジル戦でカレントリーダーの座を手に入れたケリー。12回目のワールドタイトル獲得に向けて一番得意とするイベントで今年も勝利を重ねたいところでしょう。

ウィメンズワールドツアー第6戦は7月27日〜8月3日にハンティントンビーチで開催される『Vans US Open of Surfing』です。

 

ASPウィメンズワールドツアー第5戦
『Fiji Women’s Pro』結果
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
2位 ステファニー・ギルモア(AUS)
3位 ディミティ・ストイル(AUS)、マリア・マニュエル(HAW)
5位 ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、カリッサ・ムーア(HAW)、ローラ・エネヴァー(AUS)、ジョアン・ディファイ(FRA)

2014年ASPウィメンズワールドツアー
『Fiji Women’s Pro』終了後のランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 39,700pt
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 38,200pt
3位 ステファニー・ギルモア(AUS) 32,750pt
4位 タイラー・ライト(AUS) 31,000pt
5位 マリア・マニュエル(HAW) 25,400pt

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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