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ASPワールドツアー第4戦『Billabong Rio Pro』終了!

 

来月にFIFAワールドカップの開催を控えているブラジル。サッカーの次に人気があるスポーツ、サーフィンの世界最高峰のレース、ASPワールドツアー第4戦『Billabong Rio Pro』がレイデイを除くと5日間開催され、現地時間5月12日に終了。

メイン会場の「Barra Da Tijuca」はリオデジャネイロの南西に位置するリゾート地。ホテルや高層マンション、巨大モールなどが建ち並び、何より美しく長い海岸線が魅力的で、2016年の南米初のオリンピック開催地にも選ばれている場所。
イベント期間中はコンパクト&クリーンなコンディションからスタートし、後半はストームの通過により大きくサイズアップ。極上のサンドバーの上で形成されたバレル合戦となり、ファイナルデイもオープニングヒートとなったR5のH1でケリー・スレーター(USA・写真下)が一本目でディープなバレルに包まれ、パーフェクト10をスコア!
対戦相手のエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は終了間際に僅か1本乗っただけで天地の差となった勝負でしたが、これも自然を舞台にしたサーフィンコンテストの宿命。
ファイナルデイに唯一残ったブラジリアンの優勝を願っていたギャラリーには残念な結果に終わってしまいました。

 

難しいコンディションながらバレル&エアーの応戦となった大詰めを勝ち上がってきたのはマーガレットリバーでワールドツアー初優勝を決めたミシェル・ボウレズ(PYF)とツアー3年目で初のファイナル進出となったコロヘ・アンディーノ(USA)の二人。

35分のファイナル。序盤にバックハンドでバーディカルなトップアクションで7.17をスコアしたミシェルがすぐに大きなフローターにフィニッシュまでメイクして6.67。5.00止まりのコロヘを追い込みます。
ニード8.84のコロヘ。逆転を狙って得意のエアリアルに何度もトライしますが、インコンプリート。後半にようやくローテーションをメイクするものの、5.93とスコアは伸びず、ミシェル(写真最上部・下が逃げ切る形で優勝!

「最高に嬉しい優勝だね。同じ年に、それもこんなに早く2度も優勝するなんて期待もしていなかった。コンディションの変化が激しかったこのイベントはみんなにとってハードだったと思う。4つのイベントで2回の優勝を決めてもオレ自身は何も変わらない。サーフィンを愛し、良い時間を過ごす。それだけの男さ。でも凄いハングリーにはなっているし、もっと勝ちたいね」と優勝後のインタビューに答えていたミシェル。

 

マーガレットリバーでの優勝の後、ベルズではR2敗退に終わったミシェルでしたが、それを帳消しにするように2勝目を上げてランキングでも4位にジャンプアップ!コンスタントな成績が求められるワールドタイトルレースながら、4戦中2勝は有利な位置と言えるでしょう。

ビーチが最も映える夕暮れの美しい時間帯に行なわれた表彰式。今シーズン2度目の主役となったミシェルは、「リオは美しい。大好きな場所さ。ここには色々な物があり、沢山の人がスポーツ、サーフィンに情熱的なんだ」と話してしました。

 

最近はカリフォルニア・サンクレメンテの重鎮、ディノ・アンディーノの息子というよりも、自身の名前の方が有名になってきたコロヘ(写真上) コーチのマイク・パーソンズの元、今シーズンはレールワークに重点を置いて昨年よりも確実に太いラインを描くようになっています。オーストラリアレッグで徐々に出始めたその成果が今イベントで一気に開花。ファイナルで崩れ気味だったリズムを安定させることが出来れば、初優勝も遠い話では無さそうです。

「ブラジルには沢山の良い思い出があるんだ。素晴らしい観客の前でWCTで初のファイナル進出。この結果はとても嬉しいよ」とコロヘ。

まだ20歳になったばかりのコロヘ。成長の余地も十分にあり。ブレット、ナット、コロヘの「Hurley」&カリフォルニアのトリオでは最も飛躍する可能性があると思います。

なお、ランキングでは開幕戦を制してオーストラリアレッグをトップで駆け抜けたガブリエル・メディナ(BRA)がR3敗退で5位に転落。今シーズンまだ優勝は無いものの、3位と5位を重ねているケリーが4位から一気にトップに浮上しています。

 

同時開催のウィメンズ『Rio Women’s Pro』はサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真上)がカリッサ・ムーア(HAW)を抑えて今シーズン初優勝!
2012年以来のブラジルでの優勝には9.27という今シーズンのベストスコアのおまけ付き。カリッサ&タイラーの存在に押されていたサリーにとって大きな1勝となりました。

「ハードワークの成果で得た勝利に満足しているわ。これまで激しい戦いをしてきたカリッサとの間にあるライバル関係を強く意識している。セミファイナルの後、更に強くならないと勝てないって思っていたわよ。観客から伝わる強いヴァイブが大きな助けになったの。今年は先が長いけど、もっと強いサーフィンが出来ると感じている。次のフィジーには凄いエキサイティングしているし、再び勝ちたいわ」と勝負への意気込みが伝わってくる強い表情でコメントを残していたサリー。

今回の優勝でランキングでも4位から2位に浮上。4戦中2勝を上げ、その他にも2位、3位と早くも独走態勢に入っているカリッサを追い超せるのか?
初のワールドタイトルを目指す美しいサリーの挑戦は始まったばかりです。

 

ASPワールドツアー、次の舞台はフィジーのタバルア島。
ウィメンズは5月25日〜30日、メンズは6月1日〜13日と別期間に開催。
ウィメンズはフィジーで初のイベントとなるため、サイズアップした時にどれだけチャージするかに注目!

また、5月20日〜25日には南米レッグのセカンドイベント、『Powerade apresenta Quiksilver Saquarema Prime』がリオデジャネイロの「Saquarema」で開催。
プライムイベントのため、フィジーの前に参加するトップ34のメンバーも多いと予想されます。

ASPワールドツアー第4戦
『Billabong Rio Pro』結果
1位 ミシェル・ボウレズ(PYF)
2位 コロヘ・アンディーノ(USA)
3位 ケリー・スレーター(USA)、タジ・バロウ(AUS)
5位 ナット・ヤング(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)

2014年ASPワールドツアー
『Billabong Rio Pro』終了後のランキング
1位 ケリー・スレーター(USA) 23,400pt
2位 タジ・バロウ(AUS) 22,750pt
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS) 22,400pt
4位 ミシェル・ボウレズ(PYF) 22,250pt
5位 ガブリエル・メディナ(BRA) 20,950pt

ASPウィメンズワールドツアー第4戦
『Rio Women’s Pro』結果
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
2位 カリッサ・ムーア(HAW)
3位 レイキー・ピーターソン(USA)、タイラー・ライト(AUS)
5位 ポーリン・アドゥ(FRA)、アレッサ・クイゾン(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ココ・ホー(HAW)

2014年ASPウィメンズワールドツアー
『Rio Women’s Pro』終了後のランキング
1位 カリッサ・ムーア(HAW) 34,500pt
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 28,200pt
3位 タイラー・ライト(AUS) 27,700pt
4位 ステファニー・ギルモア(AUS) 24,750pt
5位 レイキー・ピーターソン(USA) 19,950pt

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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