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『Reef Hawaiian Pro』はトップシードが登場!



ハレイワ、サンセット、パイプラインの3つのイベントの結果によって争われるトリプルクラウンの初戦『Reef Hawaiian Pro』が現地時間11月14日にスタート。
前日に入った今冬最大の30ftクラスの北ウネリはワイメアベイでセッションが行なわれ、遭難者が出たほど...。
そのウネリが落ち着くタイミングで行なわれたアーリーラウンドはノースショアらしい見応えある戦いでしたが、トップシードが登場した16日のRound of 64は、あの大きなウネリがどこに消えたのか?と不思議になるほどサイズダウン。
ヒートによってはかなり波数が少なく、僅かなミスも許されないシビアな展開。自然に波取り合戦も熾烈となり、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真下)がインターフェアを犯して早々と敗退する場面も...。



それでもMC席にロブ・マチャド、シェーン・ドリアン、ロス・ウィリアムスなどを迎え、世界のトップ34のメンバーが続々と登場する豪華な舞台を見学するために普段はメローなビーチには沢山のギャラリーが集まっていました。

この日の一番の注目は、パイプラインでのケリーとの最終決戦を前に登場したミック・ファニング(AUS・写真下)とツアーを引退してからも人気が衰えないデーン・レイノルズ(USA)に今後ツアーの仲間入りを果たす可能性が十分にある若手のコナー・コフィン(USA)、マキシム・ハシーノ(FRA)のH8でした。

序盤は1本目で6.83をスコアしたマキシムが主導権を握り、2位にデーン。ミックはスコアを伸ばせずに後半まで4位に甘んじていましたが、良い波さえ掴めれば確実に決めてしまうミックは8.67をスコアして2位に浮上。6ポイント台を2本まとめたデーンと共にラウンドアップ!

「実際にヒートでサーフィンするのが一番良い練習方法なんだ。ハワイに来て良い波でサーフィン出来ることにストークしている。残念ながら今日はスモールだけど、サーフィン出来るだけでもハッピーさ」とミック。

今年は3度目のワールドタイトルと共にまだ手に入れたことがないトリプルクラウンの栄冠も狙い、次のサンセットにもエントリー。頭の中をコンペティションモード一色にすることで、パイプラインでのケリーとの勝負を乗り切ろうという作戦のようです。

「今年はリラックスしてやっているよ。最初からワールドタイトル狙いだけど、楽しみながら色々試しているんだ。それが自然と良い方向に向かっているみたい」とミック。今回対戦した若い選手については、「今、自分が人生の中でどの位置にいるか分かっているつもりだし、可能なこと、不可能なことも理解している。若い奴らと戦うのはとてもエキサイティングなんだ。彼らは違うスタイルのサーフィンだし、対戦するだけで興奮するよ」と話していました。



バレルライドよりもアクションに定評があるデーンにとってスモールコンディションでのハレイワのヒートは有利だったのかもしれません。まるでデーンのホーム、カリフォルニアのビーチブレイクのようだったこの日の波でリラックスしたライディングを披露していました。

「ここでワイルドカードが生き残るのは厳しいよ。WCTほどでは無いけど、トップシードとファーストラウンドから当たってしまうから、とても大変さ。最初の数本を乗ってから、考え直したんだ。このままだとWQSの方法にやられてしまう。つまり、4人ヒートで重要なポジショニングとパドル争いを全然考慮してなかったんだ」とデーン。

ワールドツアーではない4人ヒートのフォーマットに戸惑いながらも、1位通過で次のRound of 34に進みました。



モロッコ出身の20歳。ラムジ・バークヒアム(MAR・写真上)は、前日のRound of 96で素晴らしいバックハンドでのターンを連発し、今イベント初のパーフェクト10をスコア。Round of 64でも調子をキープして序盤に8.93、後半には9.33を共にフロントサイドとなるレフトの波で叩き出し、C.Jなどを相手に1位通過でラウンドアップ!

ヒート終了後のインタビューでは、「スモールコンディション用のサーフボードを使ったんだ。ここ数日間はこのボードでサーフィンしていなかったから、序盤はしっくりこなかった。でも、ラッキーなことに良いレフトを手に入れたのさ。あの波がポイントだった。メイク出来て本当に嬉しいよ。ヒートでは自分を上手く表現することを学んでいる。以前はそれが出来なかったんだ」とコメント。

前日のビッグウェーブでのバックハンド、そしてこの日のスモールコンディションでのフロントハンドと条件が違ってもスコアを出せる実力を持っているラムジ。
ガブリエル・メディナ(BRA)が優勝して大原洋人が3位に入ったブラジルのワールドジュニアで2位に入り、ワールドツアーでもすでにワイルドカードで出場。
注目のヨーロピアンであることは間違い無さそうです。



昨年、今イベントを制してトリプルクラウンの栄冠まで手にしてしまったシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW・写真上)は、ワールドツアーのムードメーカーとしてすでに定着しています。
Round of 64では、パワー不足の波を上手く料理して1位通過。

「昨年の優勝以来、ハレイワで入るのは初めてなんだ。あの優勝は鳥肌が立ったし、大きな自信になった。ハワイの波は全て大好きさ。だから、頑張って昨年と同じ結果を残せれば良いね」と話していました。

その他にRound of 32行きを決めた主な選手は、ナット・ヤング(USA)、フレッド・パターチア(HAW)、ジェレミー・フローレス(FRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、トラビス・ロギー(ZAF)、ミゲル・プーポ(BRA)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、アダム・メリング(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)など。
トップ34以外では、ジャドソン・アンドレ(BRA・写真最上部)、ミッチ・コールボーン(AUS)、先日の『HIC Pro』を制したメイソン・ホー(HAW)などが勝ち上がっています。

今イベントはファイナルまで全て4人ヒートのため、ファイナルまで残り15ヒート。
次のウネリを待って残り一日で終了する可能性が高いので、ライブ中継をお見逃しなく!



『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト



photo: ASP Covered Images

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