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『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』スタート!



ジャック・オニール率いる老舗ウェットスーツブランド「O’Neill」があえて冷たい海水の場所を選ぶというコンセプトでスタートした『O’Neill Coldwater Classic』が今年はワールドツアーの1イベントにグレードアップして現地時間11月1日に開幕!
公式2-4ftレンジのサンタクルーズ・スティーマーレーンでR1の全てのヒートが行なわれました。

スティーマーレーンは崖の下にあるライトのポイントブレイクで、カリフォルニア特有のケルプ(海藻)、岩場にはあざらし、ランナップには強豪ローカルが占拠するハードコアなスポット。
初日はトリッキーな波質で、タイトル争いに絡んでいるメンバーの中ではカレントリーダーのパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)のみが1位通過でR3へ。
一方、ケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)は揃ってR2の敗者復活戦行きに...。

H4でミックを抑えたダスティ・ペイン(HAW・写真最上部)は、「今年はシードに恵まれず、強敵に最初に当たることが多い。今日はミック、キーレンが相手。勝ち上がるのは容易ではないと思っていたから、ヒートを通過出来て本当にハッピーさ。彼らはベテランだし、心から尊敬している偉大なサーファーだよ。ヒートではベストの2本を掴めてラッキーだったね」とコメント。

マウイ島出身のダスティ。今シーズンは怪我のために前半4戦を欠場し、復帰後もR3止まりで現在のランキングは33位とクオリファイには厳しい位置にいます。
得意のハワイの前に、この対照的な寒い場所で少しでもポイントを重ねたいところでしょう。



ミックが敗れた後のヒートに登場したケリー(写真上)は、ワイルドカード出場のローカル、ナット・ヤングにベストウェーブを持っていかれてしまい、全く良いところ無く2位敗退。
グーフィーフッターのナットはスティーマーレンのフェイスをバックサイドで綺麗に切り刻み、崖の上に集まったローカル達を熱狂させていました。
「あのヒートは純粋にエンジョイしたかった。だって、オレの昔からのアイドルであるケリーと親友のコロヘとホームで対戦出来るスペシャルなヒートだったからね。かなりエキサイトしていたよ。波に関しては良いとは言えなかったけど、6ポイント台をメイドすることが出来た。凄いハッピー。次はもっと良い波になることを願っているよ」とナット。

すでにスターイベントでは好成績を重ね、現在ワールドランキング20位のナットはまだ21歳。
来年はツアーの一員として世界中のベストウェーブを堪能している可能性が高いでしょう。



ミック、ケリーの敗退を横目にH6に登場したパーコ(写真上)は、2000年に今イベントで優勝経験があり、まるで故郷オーストラリアのリーフブレイクのように美しいラインを描き、9.00を含むトータル16.83のハイエストヒートスコアをマーク。
ダミアン・ホブグッド(USA)、ラットボーイことローカルのジェソン・コリンズを寄せ付けずに圧勝。
「ここでサーフィンするのは優勝して以来。基本的にトリッキーな波だけど、たまに凄い良い波も入るね。ラウンド1を勝って嬉しいよ。負けたレッドジャージ(トップシード)の奴らもラウンド3には残っているんじゃないのかな」とコメント。

このイベントで優勝すればケリーとミックの結果次第で最終戦を待たずに初のワールドタイトル獲得の可能性もあるパーコ。
まだ勝負は始まったばかりですが、R1のサーフィンを見る限り、調子はかなり良さそうです。



この日一番の注目を集めていたのはパーコでもケリーでも無く、ガブリエル・メディナ(BRA・写真上)かもしれません。
基本的にライトのポイントブレイクながらガブリエルはフロントサイドとなる短いレフトにテイクオフしてノーグラブで高いローテーションをメイク。
9.43のハイエストスコアを叩き出し、ビード・ダービッジ(AUS)、アダム・メリング(AUS)を見事に抑えてラウンドアップを決めていました。
「面白かった〜。エアーしやすい波を狙ってたとはいえ、あの波はサプライズだったよ。良い場所だよね。昨年はこのイベントで上手くやれなかったけど、今年は一週間前から来て楽しみながら色々なボードを試している。ポルトガルで使用していたボードをベースにして、ここでも良い成績を残したい。あれから調子は良いし、結果を残せるように集中してトライしているよ」とヒートを振り返ったガブリエル。

前戦のポルトガルではファイナルでジュリアン・ウィルソン(AUS)に土壇場で大逆転され、表彰台では涙を流して早々と退散していたガブリエル。
雪辱を果たすため、間違いなく優勝を狙っていることでしょう。

その他にR1を1位通過した選手は、テイラー・ノックス(USA)、カイ・オットン(AUS)、パトリック・グダスカス(USA)、タジ・バロウ(AUS)、ヤディン・ニコル(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、トラビス・ロジー(ZAF)、ジョーディ・スミス(ZAF)

翌日の2日はサイズダウンしてレイデイが決定。
ネクストコールは現地時間3日の朝7時45分(日本時間の同日夜11時45分)です。



なお、11月2日はA.Iことアンディ・アイアンズの命日。
ASPでは特別ページが設けられていますので、改めて偉大なヒーローの姿を思い出してみましょう。

IN MEMORIAM:Andy Irons(1978〜2010)

『O’Neill Coldwater Classic Santa Cruz』公式サイト


Day 1 Round 1 Highlights - 2012 O’Neill Coldwater Classic


photo: ASP Covered Images

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