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「ベルズで思った…日本はペットの飼い方は後進国」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by snowy

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この写真はなんなのかというと、ベルズのある町、トーキーのメインエリアの海側にある海に続いた公園入口のゴミ箱です。
これはどこの公園や遊歩道にもあって、みんなが使うわけだけど、注目すべきは小さなゴミ袋のロール。これ、犬のウンコ入れ用の袋なんです。みんなここから袋とってウンコ拾ってゴミ箱に入れていく。この袋に入ってれば公共のごみ箱に捨てていい、というルールのようです。
日本だったらトイレットペーパーのごとくグルグルこの袋を持ち去っていくオバサンが続出して、このように袋の在庫があることなんてまれなんだろうし、フツーに家庭ごみとか捨てていくバカがたくさんいて、このゴミ箱の回りはいつもゴミの山、ってことになっちゃうんだと思う。イースターでたくさんの人がいるのにビーチにゴミも落ちてないし、ペットボトルも転がってないし、それに比べれば日本人、まだまだ民度低いな。ホントお下品(笑)。

あわせて読む:ベルズのお膝元・トーキーの街 - AUSで考えたことシリーズ2」

まぁ、公共の公園という文化はやはりヨーロッパ系のほうが先進国だと思うし、日本と比べたらペットの飼い方の民度は明らかにあちらのほうが高いかな、と思う。
自分の飼い犬の教育に手間と時間とお金をかけるとか、犬の社交性というか社会化に深い関心を寄せるとか、犬が家庭だけでなく社会の中でも自分たちと同列に、という感覚はまだまだ持てていないかな、と思う。
どちらがいい悪いは別として、トーキーの町はとにかくそこら中に犬、犬、犬だ。狭い歩道にテーブルが出ているカフェのどのテーブルのそばにも犬。その店の前の狭くなった歩道を歩く人も犬連れ。ほんと、犬が人間社会の中に溶け込んでいる感じがする。友人が行ってる整体の施術の個室も犬オッケー。待合室にはそこんちの飼い犬がウロウロ……犬嫌いにはマジで住みにくい街だ。人間はみんな犬が好き、という暗黙の了解のもとに社会生活が成り立っている感じとでもいおうか。まぁ、そういう意味での人間様の多様性尊重の民度と考えれば、日本のほうが高いのか?
ちなみにベルズはナショナルパークで、普段は犬オッケーだけど、ベルズの試合のようなイベントのある期間は犬その他の動物立ち入り禁止になる。まぁ、あっちでは海でのお散歩みんなノーリードだったりするから、あれだけ人がいたらそれも無理だからなのかね。だからライブで犬とか見ることはないと思うけど。

ペットの扱いというか愛玩動物を社会の中に受け入れるって、先進国として経済的に余裕がある暮らしぶりになってからなんだろうな。食足りて礼節を知る的な。ヨーロッパじゃだいぶ前から貴族や王室の邸宅内に犬いたし、肖像画とかにも出てきたりして、なんか高貴な感じ(笑)。それが下々の民に浸透するには時間もかかったんだろう。
日本ではつい最近まで犬は屋外につないで番犬、残飯飼育が当たり前だった。ザ・昭和の飼い方。当時家の中で飼われる愛玩犬たちは、お座敷犬とか呼ばれる特別な存在だった。うちにもいますけどね、オザシキイヌ。5歳にしていまだに社会化訓練中。そこそこいい子になりつつあるけど、ここまでにするにはだいぶ教育費がかかった。猫は完全室内飼いだし、その辺だけヨーロッパ王侯貴族並み(笑)。

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