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「上位陣はほぼ全滅。番狂わせのパイプってのもなぁ」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by WSL

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(Photo by Brent Bielmann/WSL)

やるとなったらとことんやる。あ~疲れた。
クオーターの面々出そろいましたが、ハワイアンがんばっちゃったね。
まぁ、あれだけ波の来るヒートと波の来ないヒートがあって、英語で言うインコンシスタンスなコンディションだと、番狂わせも起こるよね。ライブで見てるとキレイな波に見えるかもしれないけど、ビーチで見てるとけっこうひどい。

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ケリー・スレーター(Photo by Tony Heff/WSL)

ケリー。なんかスピードなかったかな。昔のケリーなら、間違いなくあそこ穴掘って出たでしょ、ってバックドア出られなかったのあったもんな。まぁ、腰の手術とかもあって体調今ひとつなのかもしれないけど、やっぱね、いいコンディションで、グリグリ巻けば変態的テクでまだまだ勝てると思うけど、ああいう駆け引き含みのあまり出口がないバレルだと、厳しいかな。しっかり波を選びきったイーサン・ユーイングにラウンドオブ32でやられた。

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ジョン・ジョン・フローレンス(Photo by Brent Bielmann/WSL)

その昔のケリーを思い起こさせるようなバレルテクを見せたのが、ジョンジョンだった。超余裕。ジョンジョン見てて、あぁ、昔のケリーみたいだなぁ、と何度も思った。
まぁ、物心ついた時からこの波が家の前にずっとあるわけだから、どんなコンディションでも対応できるわな。

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コナー・オレアリー(Photo by Tony Heff/WSL)

日本勢としては、コナー・オレアリーがQFへ。R32もR16も波のないヒートにあたり、苦労した末のバックドアでのバックハンドリップで逆転。まぁ、パイプでリップってどうなの? ではあるけど、1本はいいバレルがあってバックアップを取るためなので、波が来ない場合の発想の転換としては正解。あれベルズだったらエクセレント、みたいなクオリティの高いリップだったし、ジャッジも思ったより高い点付けたし。

五十嵐カノア。らしくなかったなぁ。乗ってみなければわからないようなコンディションだったけどあまり手を出さず、待ちすぎたかな、と思う。今までのカノアなら、こういう不安定なコンディションの時は前半からちょいちょい乗ってスコア作って、後半にはいい波を待つという組み立てだったろうけど、今日はなんか終始じっくりハイポイントの波を待つという感じが裏目に出て、R32でイアン・ジェンティルにやられた。

ディフェンディングチャンピオンのジャック・ロビンソン。余裕な感じだったんだけど、ラムジー・ブーキアムの脅威の突っ込みが功を奏して、僅差でラウンド32負け。ガブもいい波を見つけられずに、クロスビー・コラピントにやられた。
こういうのが嫌なんだよな、やっぱいい波で、バレルがどのヒートにも十分にあるってコンディションこそ、パイプの醍醐味なのよ。波運とか戦略とかそういうことで番狂わせってホント、つまんない。

さて、上位陣全滅のクオーターから先、昨年のファイナルファイブの中で唯一の生き残りのイーサンは、淡々と勝ってる感じでコナーと対戦する。ジョーディ・スミスも今回は結構波が見えてていい感じだ。
ジョン様は盤石だと思う。こんなコンディションでも、どこにその波ありました? みたいなバレル抜けてるし(笑)。
明日はサイズダウンが見込まれるので、やれれば女子。で、そのあと休んで男女とも土曜日終了という意見が多いけど、どうなることやら。
とにかく、絶好のコンディション、ってやつには今回は恵まれそうもない。

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