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「コナー・オレアリーの結婚披露宴」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by snowy

この年齢になると結婚式のお呼ばれなどはほとんどなく、ブラックフォーマル的なものといえば喪服の出番が99%以上を占めるという、いよいよ自分も順番来るな、と嫌でも覚悟を決めていかざるを得ない状況になる。歳を重ねるというのは、いろんな意味でモノを捨てていく作業であり、その最たるものが過去への、モノへの、そして現世への「執着」なのかな、と思う。執着を捨てて枯れていくって、そんなに悪くないなと思う今日この頃だ(笑)。

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で、つい先日、超レアなおめでたい系のブラックフォーマルの出番があった。2024年から日本の選手として活動していくことが決まったコナー・オレアリーが、日本での結婚披露宴を催したからだ。
実際にはコロナ前にオーストラリアで結婚式もしているので、今めでたく結婚というわけではなく、日本でのお披露目、ということになる。ヨメのステファニーがどうしても日本のキモノドレスを着て、寺社仏閣の建物をバックに花嫁写真撮りたい、みたいなことで何年も前にいろいろ日本での結婚式も計画していたのだけど、コロナでお預けになり、今回ようやく夢がかなったというわけ。
日本サイドの親戚筋とか友人とかもオーストラリアの結婚式には列席できなかったので、ちょうどよかったのかなと思う。
ステフはもともとコンペティターでオーストラリアの試合に出ていて、そこでコナーと知り合った。クナラの柄沢家によく出入りしていたころは、まだティーンエイジャーだったと思う。私もステフと初めて会ったのはクナラの家で、コナーのサーフィン仲間としてだった。

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まぁ、ふたを開けてみればコナーの結婚式というよりは、母の明美の同窓会的な要素が強くて、列席者はみんな数十年ぶりにお会いした、といった感じの70-80年代のサーフシーンをにぎわせた、「おかぁオレアリー」の友人知人の面々。いやぁ、昔のサーファーってみんなパワフルだなぁ、と感心することしきりだった。とにかくただひたすら濃い。40年を経てなお、濃い(笑)。
会場が湘南鎌倉プリンスということで、湘南色が強かったけど、千葉や関西、四国などからも多くの招待客が集まった。小川直久のお別れ会よりだいぶ平均年齢高め(笑)。

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翌日は鎌倉の建長寺でステフ念願の寺社仏閣で晴れ着姿撮影。
ウエディングビジネスってこんなのもあるんですね。貸衣装からカメラマン、ヘアメイク全部込みのパッケージ。撮影場所は人気観光スポットで選択肢がいくつもあり、場所や使用時間によって価格帯が変わる。そういえば時々志田とかでもウエディングドレスで撮影とかしてるけど、あれも同じなのかな。
一般参拝者がいる中での撮影なので、カワイ~とか一緒に写真撮って~と声をかけられていた。もちろんそれはCTサーファーだからではなく、誰かは知らないけど、外人さんが和服の花嫁衣装着てる、みたいなことでのリクエスト。コナー・オレアリー、普通の人になる、の1日。
ステフはゴキゲンだったけど、着物が重くてちょっとお疲れ気味。コナーは超恥ずかしくて金輪際これはやらん、と宣言していた。

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羽織袴のCT選手って、初めて見たかも。とはいえCT選手だって普通の人の子。サーフィンではないプライベートもあるし、普通の生活の営みの中にいる。それはケリーもジョンジョンも同じ。スター視、特別視してしまうと、見えなくなるものは大きい。私はずっとそれを肝に銘じてこの仕事をしてきた。

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