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「オレアリー家と行く上総十二社祭り」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by snowy

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9月13日は志田のお祭り。裸祭りの名前で親しまれている上総十二社祭り(無形民俗文化財)の例大祭の日だ。西暦807年から続くと言われている由緒正しきお祭りなのだ。だからあの志田の駐車場は釣ヶ崎祭典場と呼ばれ、神聖な場所。気軽に鳥居とかくぐるとバチ当たるから。
玉前神社の玉依姫さまの一族の神々が年に一度集まるという神事で、毎年9月8日から14日にかけて行われ、13日がメインイベント。詳細は下記。

上総十二社祭り|一宮町公式サイト

で、東浪見に引っ越してきてから25年というもの、毎年9月はカリフォルニアだった。USオープンとかロウワーとか。だから私はこのお祭りを一度も見たことがなくて、9月に初めてずっと東浪見にいたときはコロナ禍でお祭りもナシ、今年久しぶりの開催ということで、初めて見に行くことができた。

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ちょうどオーストラリアからオレアリー家が来ていたので、一緒に連れて行った。どういう由緒でどういうことで、あの鳥居がどういうものかも説明して、ゆめゆめこの神聖な場所をけがすでないぞ、と伝えた。CTの皆の者にも伝えよ(コナー選手会長なんで)、と。 サーファーの皆さん、志田というのはいろいろな意味で特別な場所なのだということを再認識しましょう。

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そのコナー・カラサワ・オレアリーは2024年から日本の選手として活躍することになり、その記者会見のために来日した。競技サーファーとしての国籍移動は、五十嵐カノアのアメリカから日本という前例がすでにあるので、賛否を論ずる余地はない。東京2020以降、サーフィンでも国の移籍あり、ということだ。この先にもまだあるのかもしれない。まぁ、ハーフなのか純血なのか、みたいな議論をしたい人もいるだろうけど、そこはもうオリンピックに関しては不毛な論争というか、移籍を認めて純血を問うというのは、差別問題につながってしまうので、センシティブだ。日本のサーフシーンとしては、もう世界中からちょっとでも縁と才能のある人はバンバン来てね、ってことになっちゃってるのが現実。黒船を1隻入港させてしまえば、開国、維新へと続いていく。あぁ、サーフィン維新、見てみたい(笑)。

まぁ、カノアとコナー以上にタヒチで滑れる黒船以外の日本人(笑)がいるとは思えないので、攘夷派は実力を持ってこれを征するしかないのかな、と思う。
コナーに関してはまだオリンピック出場は確定していないので、2024年のWSG出場を全力で目指すという所だろう。

それよりやっぱりファイナルズ以来、イーサン・ユーイングがずっと気になっている。あのイーサンの波の裏側に向けて押し出す感じのカービングって、なんか新しいかな、と思う。だからもっと評価されるべきだよな~、ってのがずっと頭にある。
でも、今年後半のジャッジはフィリッペのスピード、スプレー、エアーを評価した。
ただ、近年のジャッジはついていくのが大変なぐらい評価するところがコロコロ変わっているので、2024はどうなるのか見当もつかない。選手もアジャストが大変だ。
でも見ているほうはもっと大変だ。

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