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「アマノジャクなケリー・スレーターは東京五輪を目指す?目指さない?」- F+(エフプラス)

Text by つのだゆき、Photo by snowy

南アフリカの時差ボケは1週間以上たった今も治ることはなく、夜中にパッチリ目が覚めて、そのあと寝付けない状態が続いている。年を取るごとに調整機能が衰えていて、何をどうしても時間がかかる。行く直前に骨折した足の小指も、1か月たってもまだ違和感があり、お医者さんは、たぶんお盆明けぐらいには治るよ、と言っている。え~、全治1か月半かよ、みたいな。

そろそろ次号9月のF+の準備期間突入で、ストレスフルにパソコンに向かう日々だ。まぁ、調べものしたりして、ついついグーグル先生にお世話になって、ついでにいろんなわき道にそれちゃうんだけど、アメリカのサーファー誌がケリーとオリンピックに関して、NBCスポーツでのケリーのコメントを引用して面白いこと書いてた……というか、ケリーが面白いこと言ってた。

エフプラス - ケリー・スレーター

ジョン様がひざの手術をして、今シーズン絶望的ということになると、アメリカの2枠は現在ポイントリーダーのコロヘ、そして次につくトップ10はケリーということになっていくはずだ。そうなると2020年には48歳のオリンピック選手の誕生ということになる。オリンピックサーフィン競技の初代アメリカ代表選手決定。ここを記事の筆者は、ラルフ・ローレンデザインのチームUSAオープニングセレモニーキットが手に入る、と書いていて、これはこれで、笑えたわけだけど。
ただし、その前にクオリファイしなくてはいけない条件がある。それは9月の宮崎のワールドサーフィンゲームスに出場することだ。あれに出ないとオリンピックには出れない。出なくても、たぶん2020年のワールドサーフィンゲームスに出て、そのリージョンで1位になればいいような気もするけど、CTからの選出条件は2019の宮崎出場マストだ。
この、オリンピックにどうすれば出られるのか、という条件は本当に難解で、私なんかすでにすっかり理解することをあきらめていて、どうでもいいかなぁ、決まったら教えて、みたいになっちゃってる。でもそれは私だけではないようで、サーファー誌の記事を書いた人も、信じられないぐらい難解で、率直に言って不条理とも思える云々と書いていて、あぁ、よかった、私だけじゃないんだ、とほっと一息。でも、最もシンプルでダイレクトなのはCTのトップ10(女子トップ8)からのクオリファイと彼も言っている。私もその枠に関しては理解できている(笑)。

エフプラス - ケリー・スレーター

でまぁ、そこからが面白いんだけど、NBCスポーツのインタビューに答えてケリーは、たぶん宮崎の試合に出なくちゃいけないんだと思うけど、現状では行くのかどうか決めかねている。何より今現在、オリンピックに出たいのかどうか、自分でもわからない、と述べた。昨シーズンの時点ではオリンピックに関しては50/50かなぁ、というスタンスだったが、いざ現実に出れるとなるとこれだ。ケリーらしいかなぁ、と思う。引っ張るなぁ、アマノジャク(笑)。
そして現時点ではオリンピックより、CTツアーで自分の流れを取り戻すことに集中しているという。今シーズン初めにはオリンピックにクオリファイする、ということ、そしてそこを引退の花道にする、と考えてプレッシャーをかけすぎた、とも。
だから今は何も考えないで試合に集中する……。

ま、そう言うけど、宮崎に行ってゼッケン取ればいいわけだから、出るんだと思うけどね。出なきゃ出ないでまたニュースだろうし。オリンピック考えてないと口では言え、絶対出たいだろうし、出ればそこで引退なんだろうし。ま、別の花道としてはV12だろうけど、そっちは後半相当コンスタントにセミ、ファイナルって行かないとねぇ。
結局人気者のお騒がせコメント、みたいな着地点なんだろうけど、カノアのアメリカから日本へのリージョン変更とジョンジンの膝の手術は、回りまわってケリーに福をもたらす、って話。ま、現在ケリーより下のコナー・コフィンが後半頑張ってケリーを抜いてトップ10入りすれば、とらぬ狸の皮算用って話なわけだけど。

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