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WSLがケリー・スレーターのウェーブプールを買収!?



ケリー・スレーターが約10年の歳月を費やしたウェーブプール。
先日は五十嵐カノア、ナット・ヤング、カリッサ・ムーアがテストライドを行なったとニュースでお伝えしましたが、その後はステファニー・ギルモア、ジョシュ・カーによるセッションが公開され、話題になっていました。

この場にはキーレン・ペローを始めとしたWSL関係者も視察で訪れており、噂になっていたワールドツアーの舞台になる可能性が高まっていました。
そして、5月24日にWSLから公表されたニュースによるとカリフォルニアのサンタモニカが拠点のWSLの親会社、WSLホールディングスが『Kelly Slater Wave Company』の株式の過半数を取得することに合意。
これによって『Kelly Slater Wave Company』が子会社になり、今後の発展にも大きな影響を与えそうです。

このパートナーシップと技術が世界のトップ選手のトレーニングの向上、全てのレベルのサーファーの上達の加速を可能とし、サーフィンの将来に役立つと想定。

「自分にとってサーフィンとは冒険。旅と海。この波はサーフィンのソウルを奪うことなく、このスポーツに新たな機会をもたらしてくれる。管理された環境で素晴らしい波に乗れる新しい次元。他のサーファーとの波の取り合いがなく、ストレスとは無縁の世界で最高の波に乗ることが出来るのさ。みんながリラックスして自らのサーフィンの技術を向上することだけに集中して楽しめるなんて最高でしょ」

「WSLと協力してこの偉大なスポーツの世界的な進歩のためのキャンパスになることは自分の夢を越えている。例えば波が無い国の人、向上心があるサーファーにも、このウェーブプールがあれば実に有効なトレーングの機会を与えることが可能になる。それはサーフィンをもっと一般的にすることにも繋がると考えている」

今回のニュースについて以上のコメントを発表したケリー。

25年以上のキャリアで数々の記録を更新してコンペティションの世界では全てをやり尽くした感がある彼ですが、このウェーブプールによって新たな夢を追い求めることになりそうです。

WSLのCEO、ポール・スピーカーは、以下の声明を発表。

「WSLは男女共にコンテストの世界で最高と誇れる代表。ケリー・スレーターと彼のチームによって開発された驚くべきウェーブプールの画期的な技術は、このスポーツのあらゆる側面を飛躍的に向上させる力を持っている。私達はハイパフォーマンスなサーフィンの成長という同じビジョン、情熱を分かち合い、一つの屋根の下で今までのレベルを越えようとしている。これ以上の興奮はないよ」

いよいよ現実的になってきたウェーブプールでのイベント開催。自然に左右されないことの利点としては、スケジュールが時期に関係無く短期間で確実に組めることや、都市部にウェーブプールを建設することによって見込める集客力があげられます。
しかし、サーフィンの本質はあくまでも海であることに変わりはありません。

「全ての出資者、アスリート、ファン、放送、企業パートナーを信じている。CTの開催が可能なウェーブプールが出現したとはいえ、私達のホームは海なんだ。そして、コンテストのスケジュールの中心も海であることに変わりはない。ウェーブプールでの開催はまだ具体的な計画がない。今後数ヶ月で関係者と協議する予定だよ」

WSLのコミッショナー、キーレンは、「数週間前にこのプールで波に乗り、とても驚いたよ。この波で可能なアクションは常識を越えているね。予想していた以上のエネルギーとパワーがあり、この技術はサーファーの将来の発展のために多くの可能性を秘めている。それは私達の舞台であるCTにも繋がるよ」

すでに公開されている動画を見ると長いバレルがこのウェーブプールの特徴ですが、技術的にはビギナーや中級者が楽しめるような波に変えることも可能ということ。
賛否両論はあるものの、全てのサーファーにとって画期的な技術であることは間違いないケリーのウェーブプール。
新しいニュースが入り次第、お伝えします。

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WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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