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コロヘ・アンディーノの心境の変化



ウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)の優勝で開幕した2016年のワールドツアー。
ウィルコの他にもイベントを盛り上げた選手が多数いましたが、その中でもファイナルでウィルコと戦ったコロヘ・アンディーノ(USA)のマニューバーをベースとしたサーフィンは明らかに昨年と変わり、表情にも自信が満ち溢れていました。

2012年からツアーを回り、2014年には自己ベストの11位でフィニッシュ。しかし、2015年はCTからのリクオリファイを逃し、QSのランキングからツアーに留まることに...。

今回はWSLが開幕戦前にコロヘとコーチのマイク・パーソンズに行なったインタビューを翻訳。
コロヘ・アンディーノの心境の変化とは?


「敗退を無駄にしてはいけないと考えたんだ。そのために全ての心構えを変えた。例えば、悪いサーフィン、悪いターン。自分自身をかなり厳しい視線で見つめ直す時間を作ったんだ」

2015年にハマった負のサイクルを克服したコロヘはまず一言。



「ツアーに入ったばかりの頃は、誰の意見にも聞く耳を持たなかった。自分のやりたいようにやっていたのさ。本当に自分勝手だったし、自分の中で全てを理解してしまい、批判なんて知るもんかと考えていた」

この考えと対立したのは、コーチであるマイク・パーソンズ。
そして、二人は一旦距離を置くことに...。

「ルーキーにとってツアーは本当に厳しい場所。ここでは勝つことだけを求められる。評価されるターンが出来なければ、ファイナルまでの5ヒートを残して簡単に追い払われてしまうんだ。若い選手にとって、それは拷問さ。そして、彼らは全てに疑問を持ち始める。そこで私達は一息入れることにしたんだよ」

2014年の11位から25位に転落した2015年。コロヘは再び謙虚な姿勢に戻ることに...。

「以前より成長した気持ちがする。今は他の人の意見も聞くし、もっと学びたい。スポンジのように吸収する準備は出来ているよ。まずはマイクに戻ってきてと頼んだんだ」

2016年の開幕戦では再びコロヘの側にマイクの姿があり、一度離れた気持ちが以前よりも強く結び付いていたようです。

「今はとても良い気分さ。全てのハードワークがここで報われた。それにとても楽しいんだ。まるでコンテストではないようさ。サーフィン以外も充実している。最高のガールフレンド、健康的な食事。それに十分な睡眠」



一部の選手は例外として多くのルーキーはワールドツアーの舞台に立ったその年から夢と現実とのギャップに悩まされることになります。
CTとQSの違いは大きく、今までQSで通用していたターンがCTではスコアに結び付かず、僅か1年でツアーを脱落する選手も少なくありません。
ワールドツアーで活躍するには、クオリファイを1ステップとしてそこからルーキーイヤー、もしくは数年でCTに合わせるための2ステップが必要。
それが出来なければ通用しない厳しい世界であり、達成出来た選手だけが初めて真のトップ34として夢の舞台に立ち続けることが可能になるのです。

スナッパーロックスの開幕戦で強いサーファーへと変貌したコロヘの目は冷静であり、勝つために何をするべきかが明確になっていた印象でした。
キャリア2度目の2位を経て初優勝を成し遂げる日も近そうです。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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