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ローワー・トラッセルズはウィメンズから開幕!

 

メンズはガブリエル・メディナ(BRA)、ウィメンズはカリッサ・ムーア(HAW)がカレントリーダーで突入したワールドツアーの後半戦。
共に残り4戦、非常に重要となるカリフォルニアのローワー・トラッセルズでのイベントが現地時間9月9日からウェイティングピリオドに入り、初日はウィメンズの『Swatch Women’s Pro Trestles』が行なわれ、R1から一気にR3まで進行。

昨年まではカリフォルニアのウィメンズイベントはハンティントンでの『Vans US Open of Surfing』のみでしたが、今年は初めてローワー・トラッセルズで開催され、会場は一層華やかな雰囲気に。
南南西のグランドスウェルとハリケーン「Norbert」からの南南東スウェルとのミックスで公式3-5ftレンジ。パーフェクトなバンクで美しい女性達の素晴らしいパフォーマンスを思う存分堪能出来た一日でした。

R1は3人ヒート。1位がR3に進み、他の2名はR2へ。
ココ・ホー(HAW・写真上)とビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)が共に9ポイントをスコアして1位通過。9.43のハイエストスコアとなったココのライディングは彼女が3位に追い込まれた時、クリーンなライトの波に力強いターンを重ね、ラインナップで波の裏から見ていたサリー・フィッツギボンズ(AUS)、アラーナ・ブランチャード(HAW)を圧倒。

「スタートからビッグスコアを出す計画だったの。でも、優先権のミスを犯してしまい、自分を攻めたわ。あのセット(9.43を出した)に乗った時点で失うものは無かった。ヒート序盤にスコアを出せなかったことを悔やんだわね。バックアップは微妙だったけど、上手くやり遂げたわ」と笑顔でインタビューに答えていたココ。
9.43をマークした後もサリーを抜かしてトップに立つには6.51以上のバックアップスコアが必要でしたが、ココは終了間際にライトの波を丁寧にフィニッシュまでメイクして6.93。ココにとってはラッキーなヒート。サリーにとっては痛い敗退に...。

他にもカリッサ、ランキング3位のタイラー・ライト(AUS)、ローラ・エネヴァー(AUS)、ルーキーのディミティ・ストイル(AUS)がストレートでR3へ。

 

敗者復活戦のR2ではR1でココに逆転されたランキング2位のサリー(写真上)とワイルドカードの前田マヒナが対戦。
ハワイ在住でアメリカ国籍ながら日本人の両親を持つ彼女。R1ではカリッサを相手にバックハンド、フロントサイド共に世界で通用するアクションを披露。ルーキーのニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)を上回りながらも、カリッサには届かない。R2でもサリーには及ばない印象でしたが、今の彼女の実力を考えると妥当。つまり、ルーキー以上、しかしワールドタイトルにはまだ早いということ。
16歳の彼女は無限大の可能性を秘めており、数年後にはそのカリッサ、サリーでさえ脅かす能力を持っていることも付け加えておきましょう。

R2終了後のインタビューでは、ヒートに負けた悔しさよりもこの大舞台で戦えたことの嬉しさの方が上回るような表情で、世界トップのカリッサ、サリーとの勝負を貴重な経験と話し、16歳ながらホームを離れて世界を旅している今の状況を語っていました。

サリーの他、ステファニー・ギルモア(AUS)、アレッサ・クイゾン(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)、ポーリン・アドゥ(FRA)、ルーキーのジョアン・ディファイ(FRA)がR3へ。
一方、ベルズ戦での足首負傷で3戦欠場していたコートニー・コンローグ(USA)は復帰初戦を勝ち上がることが出来ず...。

 

R3は3人ヒート。1位がQFに進み、他の2名はR4へ。
4ヒートの内、3ヒートがクロスゲームとなり、ステファニー、ココ、サリーが1位通過でQFへ。
ルーキーのディミティ&ジョアンを抑えたサリーは、「今日は重要な一日になった。リズムに乗れて良かったわ。トリッキーで読み辛い展開だったけど、次に進めてストークしている」と初日を振り返っていました。

カリッサをトップにサリー、タイラー、4位のステファニーまで約4000ポイントの僅差で争われているタイトルレース。
特にカリッサと同じ2勝を決めているサリーは僅か200ポイントしかなく、カリッサがR4に回ったため、実質はトップに立ったことになります。
過去何度もタイトル争いに絡みながらも、2位止まりのサリー。今年こそは!という気持ちは非常に強いと思います。

前戦の『Vans US Open of Surfing』で今シーズン初優勝を決めたタイラー(写真上)は、R3の最終ヒートで8ポイント台を2本まとめてトータル17.43。2位以下を引き離して危なげない勝利。MCがミシェル・ボウレズ(PYF)と比較するほどウィメンズでは最もパワフルなサーフィンをするタイラー。
もし、タイラーが今イベントで優勝すればタイトル争いは更に面白くなりそうです。

ネクストコールは現地時間9月10日の朝7時(日本時間9月10日夜11時)
オフィシャル波予想の「Surfline」によると新しい南南西のグランドスウェルが入る見込み。
イベント期間中を通して見ると週末はサイズダウン、週明けに大きなスウェルが入る予想です。

ASP公式サイト

 



photo: ASP Covered Images

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