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ケリーが娘、サメ、死、母などについて語る



20年以上のキャリアで次々と記録を塗り替え、11度のワールドチャンピオンや最近ではシーズン終了後に約10年間費やしてきたウェーブプールを披露して改めてサーフィン界のキングの凄さを認識させたケリー・スレーター。

彼の活躍はサーフィン業界だけではなく、一般のメディアにも注目されています。
今回はイギリスの大手新聞、「The Guardian」がケリーに行なったインタビューを翻訳。

娘のテイラーとの関係を始め、サメに対する見解、43歳という年齢、母親の話など。
そこには普段のインタビューとは違う暗い影の部分も...。

■娘
クリス・ヘムズワース(マイティー・ソーの主演を務めたオーストラリアの俳優)を知っている時点でクールだよね。
彼女は19歳になり、大学を卒業したんだ。
彼女とは良い関係にあるけど、一緒にいる時間は少ない。
父親という立場に変わりはなく、彼女の成長にも関わってきた。
でも、99%は母親のおかげさ。

■年齢
自分でも年をとったと思うよ。それは精神的ではなく、肉体的にね。
今は来年のワールドツアーに向けて怪我の克服に重点を置いてトレーニングしている。
まだ引退はしないよ。
90歳になってもパイプラインとバックドアでサーフィンするつもりさ。

■恐怖
子供の頃、溺死することを恐れていた。それは6歳の時、スイミングスクールでインストラクターの一人がオレの頭を掴んで頭を沈めたのがきっかけさ。奴は息が出来なくなるのを面白がっていたんだ。
あれから何年も引きずったし、大人になってからフラッシュバックしたのさ。
ハワイで大きな波の日に彼の記憶が甦ったんだよ。

■モチベーション
凄く安全なスポーツで偉業は達成出来ない。生活の中で必要なものを全て手に入れた人はアスリートとして自分自身を押し上げることが難しいと思う。
今の自分があるのは生い立ちも関係しているんだ。

■死
今までの人生で多くの人を失った。多分、40人前後かな。
多くの悲しみを経験すると死に対して鈍感になるのが怖い。
今までで一番悲しく、未だに思い出すと泣いてしまうのは、ベギーという女性の死。
彼女はカリフォルニアの人で、オレが15歳の時に継母に殺されたのさ。
癌でも無く、車の事故でも無く、誰かが命を奪ったのは特別だよ。

■サメ
サメを攻めることは出来ない。それは空腹時でもか?
この件についての自分の考えは、約460種類のサメの中であなたを襲う可能性がある種類は僅かだってことさ。

■野心
若い頃の野心は色々な場所に家を建てることだった。
20歳の時にオーストラリアで初めてアパートを購入したんだ。
今はハワイ、カリフォルニア、フロリダに家を持っている。
でも、どこにいてもフィジーで過ごす6週間が心にあるんだ。

■家族との関係
両親から学んだものは、教育よりも普段の生活のことだった。
自分が年を重ねてから両親が愛し合っていたことに気付いたんだ。
両親は欲しい物を得るのが得意では無かった。それか、意欲がなかったのかも。
そのことが逆に今の努力を惜しまない自分を作ったんだ。

■OuterKnown
今は自分のレーベルを持っているし、ファッションを軽視することは出来ない。
Quiksilverとの20年間の後、それに関係する製品を作る責任を感じたんだ。

■海を感じる
自分の心がサーフィンにある時、本当に集中出来る。ビーチから波を見ているだけでも身体の動きを感じることが出来るんだ。とても役立っているよ。

■後悔
昔、コーンウォールでのコンテストに行くために母親は自分のバンジョー(楽器)を売ったんだ。
その時、助けることが出来なかったのが今でも悪いと感じているよ。

photo: WSL Covered Images

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