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ステファニー・ギルモア 5X達成!



全7戦で争われる2012年ASPウィメンズワールドツアー。
昨年の不調を吹き飛ばすように初戦で優勝、第3戦に2勝目を決めたステファニー・ギルモア(AUS)がワールドタイトルに王手をかけて行なわれたフランス・ビアリッツでの第6戦『Roxy Pro』が現地時間7月14日に終了。

2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)がQFで敗退し、ステファニーが優勝を決めた時点でタイトルが確定!
タイラー・ライト(AUS)とのファイナルでは9.53を含むトータル18.53という驚異的なスコアで5回目のタイトルに花を添えていました。
「今朝目覚めた時、今日はタイトルが確定するとは思わなかったわ。でも、ヒートが進むに従って、’もしかしたら’の気持ちが、徐々に確信へと変わってきたの。フランスは特別な場所。今日は沢山のギャラリーがビーチに集まってくれて、とても感情的になっている。もう、泣いてしまいそうよ」と嬉しさの余り目に涙を浮かべていたステファニー。



2007年、19歳の時にルーキーイヤーにして初タイトルを手にし、4年連続トップに立ち続けていたステファニー。
ケリー・スレーター(USA)がキングなら、ステファニーは女王。コンペティションを歩む者なら誰もが羨むような花道を進んでいたものの、2011年のシーズン前に事件に巻き込まれ、手首を骨折するなど全治6週間の怪我と精神的なショックを受け、シーズンに入ってからも女王らしくない戦いが目立っていました。
カリッサ・ムーア(HAW)の強さも際立ち、結局その年は3位というキャリア最悪の成績でフィニッシュ。

今シーズンは地元ゴールドコーストでの開幕戦から何かが吹っ切れた印象で、顔つきが変わり、強いステファニーがカムバック!
フランス戦を含めて3回の優勝、他のイベントでも全てQFまで進み、ワールドタイトル獲得には絶対条件となる浮き沈みが無い一年でした。
「今年の勝因はコンスタントな強さに思いっきりサーフィンを楽しんだことかな。5年前、私がスタートしてからウィメンズのサーフィンは進化を続けたわ。その成長振りは驚くべきものだと思う。素晴らしいサーファー達と日々プッシュし合い、この場所に立てたのは光栄ね」と話していたステファニーには女王の風格が漂っていました。



ちなみにウィメンズのタイトル最高記録はレイン・ビーチェリーの7回。
すでにリサ・アンダーソン(USA)などの4回の記録は追い越し、まだ24歳という年齢を考えても、記録更新の可能性は十分にあると言えるでしょう。

ただ、ステファニーにとってタイトルの数は大きな問題では無く、サーフィンという素晴らしいスポーツを軸に送っている人生をいかに満喫するかの方が大事なのかもしれません。
インタビュー後半では、「家族、友人、シェイパーのダレン・ハンドレー、クイックシルバーを始めとしたスポンサーには、これ以上ない大きなサポートを受けているわ。サーフィンと共に人生を送れるのは本当に幸せなこと。サーフィンがあるからこそ、毎朝起きた時にこれから始まる一日がワクワクするの」といつものステファニースマイルで話していました。



ウィメンズワールドツアー最終戦は7月30日〜8月5日に開催される『Nike US Open of Surfing』です。

ウィメンズワールドツアー第6戦
『Roxy Pro』結果
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 ココ・ホー(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)

2012年ASPウィメンズワールドツアー
『Roxy Pro』終了後のランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)48,400pt
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)42,100pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW)36,700pt
3位 タイラー・ライト(AUS)36,700pt
5位 コートニー・コンローグ(USA)34,800pt

『Roxy Pro』公式サイト

Final Day Highlights - 2012 Roxy Pro Biarritz


photo: ASP Covered Images

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