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『Hurley Australian Open』終了!



オーストラリア最大の都市、シドニーからフェリーで約30分。ホテルやお店が建ち並ぶ開放的なビーチタウン、マンリーを舞台にライブステージやスケートボードのボウルを設置。本場カリフォルニア・ハンティントンビーチの「US Open」をモデルとしたサーフィンコンテスト中心のお祭り的イベント『Hurley Australian Open』

今年はオーストラリア、ブラジルを筆頭にハワイ、北米、日本、南アフリカ、その他20カ国以上からサーファーが集結。
2月下旬からスタートするWCT開幕戦を前にウォーミングアップを兼ねて参加した選手も多く、オーストラリアで開催されるQSでは最も豪華かつハイレベルな戦いに!
期間中は風が悪かったものの、この時期にしてはウネリに恵まれ、現地時間2月15日に1週間に渡って行なわれた激しいバトルの決着が着きました。

悪天候だった昨年とは一転して夏らしい晴天。’ビューティフル’という表現がピッタリとなったファイナルデイ。
公式3-4ftプラス。朝は比較的風の影響少なく、日中はオンショアが強まる傾向。少ないフェイスにターンよりもエアリアルにスコアが出やすく、勝敗を左右したヒートも多くなっていました。



ファイナルは共に前日のR5で主役級の活躍をした二人、コロヘ・アンディーノ(USA・写真上)とマテイア・ヒクイリー(PYF)のカード。
一本目でエアリアルを封印してパワフルなバックサイドターンを披露したコロヘが9.73をスコア。すぐに7.33のバックアップを重ねてトータル17.06。マテイアをコンビネーションに追い込みます。一方、コロヘのペースにSFまでのリズムが崩されたマテイアは5ポイント止まり。
コロヘがそのまま逃げ切る形で優勝を決め、6,000ポイントと賞金の25,000ドルを獲得!

「素晴らしいイベントだったね。でも、次のスナッパーに向けて気は抜かないよ。僅差で危ないヒートもあったけど、勝ち上がれたことはスナッパーで戦う時のメンタル面で有効になると思う。マテイアのことはほぼ知らなかった。でも、このイベントでの彼のサーフィンはとても印象的だったね。今回のような波との相性は最高さ。彼には’次のニューキャッスルでも勢いを維持して良い結果を出せよ’って言ったんだ」とコロヘ。

R5ではジャック・フリーストーン(AUS)とのエアリアル合戦を制し、他にも9ポイントを量産して誰よりも優勝に値するサーフィンをしていたコロヘ。
今シーズンは積極的にQSに参加して1月にハンティントンで開催された『Shoe City Pro』で優勝。パイプラインでの『Volcom Pipe Pro』では並み居る強敵を相手に5位に入り、今回は早くも2勝目。QSランキングトップでスナッパーロックスでの開幕戦に挑みます。



R2でナンバー1シードのミック・ファニング(AUS)を従えてトップ通過。更にマンオンマンとなったR5でもミックに対してノープレッシャーののびのびとしたライディングで勝ち上がったマテイア(写真上)
無名だった19歳のタヒチアンが一気に世界中から注目され、ファイナルまでメイクしてしまったのは本人が一番驚いていることでしょう。

ファイナル終了後のインタビューでは、「本当に嬉しいよ!このイベントに向けてハードなトレーニングをしてきた。2週間前に肩を怪我したけど、それが逆に気を楽にしてくれて今回の結果に結びついたんだと思う。昨年はホームのタヒチでのQSで優勝したんだ。でも、1スターの小さなイベントだったし、今回のQS6,000の2位の方が遥かに自信になるよ」と笑顔でコメント。

昨年は8月にタヒチで開催されたQSとジュニアでダブル優勝。ポルトガルのワールドジュニアではQFまで進み、今シーズンはQSのシード権を得たマテイア。まだジュニア枠ですが、今回の結果でQSランキング2位となり、クオリファイの可能性も出てきました。



ウィメンズのファイナルはローラ・エネヴァー(AUS・写真上)とタイラー・ライト(AUS)のカード。
メンズとは対照的にクロスゲームとなり、最後まで気を抜けない展開の中、バックアップスコアが僅かに上回ったローラが優勝。2010年のポルトガルの6スター以来、5年振りの嬉しい一勝となりました。

「このイベントの前、ずっと行きたかった’P-Pass’(ミクロネシアのリーフブレイク)でパーフェクトな波に乗ってきたの。最近はコンテストに集中していたから、スウェルを求めて旅をして全く違う気持ちになったわ。久々の勝利でほっとしたわね。おまけにホームの皆の前だもの。最高よ」とローラ。

前日のR5ではステファニー・ギルモア(AUS)を倒し、ファイナルではタイラーに競り勝ち、昨年のワールドチャンピオンと2位を倒した形。
マンリーから少し北上したナラビーンをホームとするローラ。家族と友人全てが応援に駆けつけ、彼女の勝利を祝福していました。



2011年にツアーの仲間入りを果たし、すでにタイトル争いに絡む実力を持つタイラー。
今イベントでは何度もエアリアル(写真上)をメイクして十八番のパワフルなターンとのコンビネーションで勝ち上がっていました。

「最高のウォーミングアップになったわ。まだスナッパーロックスでの開幕戦に向かう前だけど準備は万全よ。オージー同士のファイナルに素晴らしい大観衆。楽しかったわね。マンリーには沢山のファンがいたし、ローラは1週間を通して優勝に値するサーフィンをしていたわ」

スタートラインに立ったのが早く、すでにワールドツアーで5度の優勝経験があるタイラー。
プロらしく堂々とインタビューに答えていましたが、まだ20歳という若さということを付け加えておきましょう。



なお、今イベントにはメンズ・ウィメンズ共に多くの日本人選手がエントリー。R4まで進出した庵原美穂の17位が最高位でした。

オーストラリアレッグのネクストストップは2月16日〜22日にニューキャッスルで開催されるQS6,000『Burton Automotive Pro』
ウィメンズ併催の今イベントにもジョエル・パーキンソン(AUS)を始め、ワールドツアーからのエントリーがあり、日本からは仲村拓久未、大原洋人、大橋海人、安井拓海、村上舜、新井洋人、大野修聖、田中海周。ウィメンズには武知実波、橋本恋、田代凪沙、須田那月が参加します。

『Hurley Australian Open』結果
1位 コロヘ・アンディーノ(USA)
2位 マテイア・ヒクイリー(PYF)
3位 ライアン・カリナン(AUS)、スチュアート・ケネディー(AUS)

ウィメンズ
1位 ローラ・エネヴァー(AUS)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)

『Hurley Australian Open』公式サイト



photo: WSL Covered Images

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