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『Hurley Pro at Trestles』初日はワイルドカードが世界の1・2を倒す!

 

現地時間9月11日、一足先にスタートしたウィメンズワールドツアー第7戦『Swatch Women’s Pro Trestles』から1日のレイデイを経てワールドツアー第8戦『Hurley Pro at Trestles』が開幕!
カリフォルニアらしい美しい晴天に星条旗が舞っていたこの日は「9.11」、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロから13年。特に北米の選手にとっては何年経っても忘れられない特別な一日にR1の12ヒートが進行。

会場のカリフォルニア、ローワー・トラッセルズは新しい南南西のグランドスウェルで公式3-5ftレンジから6ftのセットが入る「A-frame」のパーフェクトコンディション。
玉石の上で規則正しく割れる形良いフェイスは「スケートパーク」と称されるほどで、フィジー、ジェフリーズベイ、タヒチとは違い、アクション主体のジャッジクライテリア。スピード、パワー、フローの三拍子をスタイリッシュに揃えた選手が勝ち上がる展開でした。

ランキング上位のミック・ファニング(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジョエル・パーキンソン(AUS)が勝ち上がる中、H5に登場したケリー・スレーター(USA)は過去6勝も上げているこの得意のブレイクで順調にスコアを重ね、序盤に8.00、中盤には6.80のバックアップスコアでローカルワイルドカードのタナー・グダスカス(USA)、マット・ウィルキンソン(AUS)に大差を付けていましたが、両者共に後半に追い上げ、残り5分にはライトの波にバックハンドでパワフルなトップアクションを連発して8.50をスコアしたタナー(写真最上部)が逆転勝利!

「ラッキーな部分もあったよ。最初は待ってばかりで悪い波しか乗れなかったよね。リズムが掴めなかったのさ。最後の波は小さなセットながら長く乗れることが出来た。ここでは余りライトの波に乗らないんだ。まるで’ズーランダー’(アメリカのコメディ映画)サーファーのようにレフトばかりに乗っていたけど、今日は楽しかったよ」とタナー。昨年のパトリック同様、熱狂的な地元応援団にプレッシャーを感じていたか?の質問については、「彼らは素晴らしい。心強く感じていたし、凄いサポートになる。ヒート前もリラックスしていたさ」と笑顔でインタビューに答えていたタナー。

昨年は兄のパトリックがR3でケリーを倒して話題になっていましたが、今年はグダスカス3兄弟の末っ子、タナーがケリーを敗ったことで会場は大騒ぎでした。

 

ケリー敗退の次のヒートに登場したカレントリーダーのガブリエル・メディナ(BRA・写真上)はタヒチでのバレル勝負から完全にシフトチェンジ。試合巧者そのままにライト、レフト共にスコアが伸びるセットを掴み、主導権を握ります。
ケリーのヒート同様に試合が動いたのは後半。ワイルドカードのカルロス・ムニョス(CRI)、アダム・メリング(AUS)共にスコアを伸ばし始め、流れが変わったと共にコスタリカからTシャツまで作成して集まった応援団がまるでワールドカップの試合のように会場を盛り上げ、最後はカルロスがフロントサイドで見事なパフォーマンスを披露。
ヒートが終わってからもスコアのコールには時間がかかりましたが、逆転に7.53が必要だったシチュエーションで7.73がジャッジから告げられ、この瞬間ガブリエルを追い抜いてトップ通過!

「凄いことだね。信じられないよ。’Volcom’や友人など沢山の人のサポートを受けた。今回のチャンスを得てメンタル面の準備はしてきた。みんなが夢見ている場所でベストを尽くしたさ。最後のスコアを聞いた時は涙が出たよ。とてもハッピーだね」と世界トップのビッグステージに上がり、勝利した感想を語っていたカルロス。
逆転を決めた最後の波に関しては、「みんなが叫んでいたのは聞こえていたし、スコアが必要なのも分かっていた。ジャッジが評価してくれたことが嬉しいね」と興奮気味に話していました。

イベント前に行なわれたビデオトライアルを勝ち上がってワイルドカードを得たカルロスはまだ21歳。コスタリカ人として初めてワールドツアーの舞台に上がり、初戦でカレントリーダーを倒す活躍ぶりは期待以上と言えるでしょう。
僅か400万人余りの人口の小さな国で今回のワールドツアー参加はニュースなどで伝えられているため、次のR3のヒートには更に応援団が増える可能性もありそうです。

 

タナーと同じくローカルのコロヘ・アンディーノ(USA)は乗り馴れたローワー・トラッセルズのフェイスに美しいマニューバーを描いていましたが、フレッド・パターチア(HAW)、ジャドソン・アンドレ(BRA)を相手に3位敗退。
しかし、同じ「Hurley」ライダーのナット・ヤング(HAW・写真上)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は共に8ポイント台をスコアして1位通過でR3へ。

「一年を通して同じような自信を持ってイベントに挑んでいる。前半は良い結果が重なったけど、ラスト2戦は苦戦したね。調子が良かった前半のように戻りたいよ」とナットはコメント。

昨年はランキング8位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。今年はフィジー戦での2位を筆頭に2つの5位でトータル9位。ジェフリーズベイ、タヒチと2戦連続で13位が続いただけに残り4戦は踏ん張りどころと言えるでしょう。

その他にR1を1位通過したのは、エイドリアン・バッカン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)
オーウェン・ライト(AUS)は初日のハイエストスコア9.43を目の覚めるようなバックハンドアクションで叩き出してアレホ・ムニーツ(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)を下していました。

 

R1の12ヒート終了後は同時開催のウィメンズ『Swatch Women’s Pro Trestles』のR4が4ヒート進行。
ローラ・エネヴァー(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA・写真上)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、ジョアン・ディファイ(FRA)がQF進出を決めた一方、カレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW)が敗退。
カリッサの対戦相手となったレイキーはフロントサイドでエアーリバースをメイク。ウィメンズのワールドツアーでエアーリバースを完璧に決めたのは恐らく彼女が初。他にもメンズのイベントに刺激され、この日のウィメンズはハードルが上がったような印象でした。

「ベストを尽くさないと彼女は倒せない。全力を出し切り、自分のゲームに専念した一方、彼女のことを気にしないようにしていたわ」とレイキー。

同じ「Hurley」ライダーでもレイキーはマイク・パーソンズ、カリッサはシェーン・ベシェンがコーチに付いており、ヒートが始まれば敵同士。ライブ中継を通して流れていた姿もマイクは終始笑顔だったのに対し、シェーンは両手を上げてうなだれていました。
ちなみにマイクの横にはブラッド・ガーラック、ディノ・アンディーノとカリフォルニアの重鎮が揃い、談笑するシーンも...。
ガーラック(写真下)はASPのMCを務めるマーティン・ポッターとASPヘリテージシリーズのスペシャルヒートを行なう予定。

タイトル争いでは、カリッサを追うサリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)が全てQFに進出しているため、ランキングに変化が出てきそうです。

ネクストコールは現地時間9月12日の朝7時(日本時間9月12日夜11時)
オフィシャル波予想の「Suefline」によると新しく入った南南西のグランドスウェルが弱まりながらも続く見込み。

 



ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/

photo: ASP Covered Images








Hurley Japan
tel: 03-5412-1781
web: hurley.jp/
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