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■ワイプアウトを恐れない!
サーフィンのキャリアが浅いときは、テイクオフできる波のタイプやサイズに限界がある。だが乗れる波の許容範囲を拡げていくことは、サーフィンの上達に欠かせない。失敗を恐れずに、自ら波をキャッチしに行く姿勢が大切だ。

■乗る本数を意識する
ワイプアウトを一度も経験したことの無いサーファーは、世界中を探しても一人もいない。何度もパーリングしたり醜いワイプアウトをした経験から、立つタイミングやボードを落とす角度といったスキルを身体で覚えていくのだ。

もちろん理想的なフォームやスタイルを研究することも大切だが、サーフィンの上達を願うなら、とにかく何本も波に乗ることが上達の近道と言える。

特にビギナーの場合は、ワイプアウトを恐れるがあまり乗れそうな波をスルーしてしまいがちだ。テイクオフを躊躇していると、それだけ上達のチャンスも逃していることになる。例えば1時間に何本の波に乗れるかを意識しながら海に入るだけで、サーフィンのリズムにメリハリが付く様になるはずだ。
無理に自分の限界をプッシュしてまでテイクオフするのは禁物だが、できるだけ多くの波を掴まえる様にしたい。

また、悪いコンディションでもテーマを持って練習するのが効果的だ。例え波のブレイクが速くても、実際に乗ろうとすることで速い波でのテイクオフがマスターできたり、ブレイクの癖を読む目が養われ、スキルに幅が生まれる。

また、テイクオフの段階で行けそうか行けなそうか迷った場合は、躊躇せずに「行く」と決めて乗るように心掛けてみよう。迷いの無いテイクオフの方がワイプアウトの確率も下がり、ステップアップにつながる可能性が高いと言える。

■乗るポジションを意識する
波に乗れる本数を増やすことと同時に、良いポジションからテイクオフすることも大切だ。
ボードに乗ってからの体重移動も大切だが、いかに「良いポジション」からテイクオフするかを意識することも重要だ。
基本的には波のピークから乗ることで、波の力を最大限に利用することができ、スピードに乗ったライディングが可能になる。また、ピーク側から乗ろうとすることで、自分が波に対する優先権を持つことにも繋がる。

反対にいくら良い波を見つけたとしても、パワーが消えかけたショルダーから乗ってしまうと、スピードが出せず良いライディングに繋がらない結果になる。

また時には、ピークから乗ったとしても波のブレイクが速く、ショルダーへ抜けられないこともあるだろう。だからこそ何本もの波にテイクオフして、波に対する深い知識を養うことも肝心になってくるのだ。

つまり、「良い波」の「良いポジション」から乗ることは、小手先のテクニックよりもはるかにライディングの質を左右することになる。

海で過ごせるのは限られた時間だからこそ、波の本数と質にはこだわってみよう。そして積極的に波に“GO FO IT”する気持ちを常に保ちたい。

2006-12-01 18:57:17