『Volcom Pipe Pro』ファイナルはJOBとジョシュア・モニーツの熾烈な戦いに! | サーフィンニュース BCM | コンテスト

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『Volcom Pipe Pro』ファイナルはJOBとジョシュア・モニーツの熾烈な戦いに!


PHOTO:© WSL/Saguibo

2010年から始まり、今年で9年目となるオアフ島・ノースショアのパイプラインを舞台とした『Volcom Pipe Pro』
初代チャンピオンのJOBことジェイミー・オブライエン、翌年から3年連続でタイトルを獲得したジョン・ジョン・フローレンスとパイプラインが裏庭の二人がトロフィーを独占し、2014年にはパイプマスターの最多優勝記録を持つケリー・スレーター(USA)がその二人との争いに加わって通算2度の優勝とQSとは思えない特別なイベントが今年も開催され、現地時間2月4日に終了。

ファイナルデイの前日は巨大な西〜北西ウネリによって危険で難しいコンディションとなり、トップシードとしてR4から登場したジョン・ジョンがあっけなく敗退。
その大波乱の一日から一夜明けたこの日はウネリが落ち着いてパイプライン、バックドア共に開いたまさに最高の舞台が用意され、特にファイナルは『Volcom Pipe Pro』の歴史に残るような素晴らしい勝負になり、モニーツ兄弟の三男、ジョシュア(写真最上部)がJOBを相手に見事な逆転劇。
2015年以来のQS優勝を決め、ランキングでもトップに立ちました。

「自分のプロキャリアの中で間違いなくベストな優勝だよ。もし、これ以上の優勝があるとすればそれは’パイプマスター’だね。もちろん狙っているけど、今はこの優勝が最高さ。一生忘れないよ」


(勢揃いしたモニーツファミリー)
PHOTO:© WSL/Heff

兄二人に加え、姉は2度もロングボードのワールドタイトルを獲得しているケリア・モニーツ。
そして、父はプロサーフィン創設期のメンバーであり、パイプラインのレジェンド、トニー・モニーツとハワイを代表するサーフィンファミリー、サラブレットであるジョシュア。

彼にとってヒーローのような存在であるJOBとの勝負(実際はウェスレー・ダンタス(BRA)、カム・リチャーズ(USA)もいたが、ファイナルはジョシュアとJOBの戦いだった)は、シーソーゲームで後半にはJOBがパイプラインでダブルバレル、イベント4本目のパーフェクト10をマークしてリード。
しかし、ジョシュアが土壇場でパイプラインのバレルに包まれ、スピットと共に飛び出してきた瞬間に形勢は明らかに変わり、ジョシュアが逆転するというドラマのような展開に。
この日は「スーパーボウルサンデー」と呼ばれ、全米がテレビの前に釘つけになる特別な日曜日でしたが、サーファーにとってはそのスーパーボウルさえ上回る最高のショーでした。

「パイプラインで最後に勝った?信じられないね。長い一日だったけど、今朝目覚めた時、’いける気’がしたんだ。今までこのイベントで上手くやったことは無かったし、セミファイナルまではロースコアのヒートも多かった。今回はファイナルの前に自分に言い聞かせたんだ。’これが最後、自分は勝てる、良い流れだ’とね。久々の優勝にストークしているよ」

ビーチにはモニーツファミリー、彼の叔父であるカービー福永などが勢揃いでジョシュアの晴れ舞台に立ち会っていました。
目標はCT入りとも公言しており、その一歩をまずは踏み出したと言えるでしょう。
ちなみに翌日の2月5日は姉ケリアの25歳の誕生日。弟として最高のプレゼントを贈ることに成功しました。


PHOTO:© WSL/Saguibo

『Volcom Pipe Pro』のファーストイベントで優勝、2004年にはパイプマスターで優勝。
今年は究極のローカルコンテスト『Da Hui Backdoor Shootout』で優勝とケリーやジョン・ジョンさえも成し遂げていないパイプラインの全てのタイトルを持っているJOB(写真上)

今回はエントリーを忘れて急遽「Volcom」が選出した8人によるトライアルに参加。そこで1位になり、滑り込みで出場という彼らしいエピソードも。
ファイナルでは実質、ジョシュアと二人でのハワイアン対決、彼にしか出来ないようなバレルのスキルを見せつけていました。

「最後の5分で負けたことは何回もあるし、時には最後の10秒で逆転されたこともある。試合は終了するまで分からないのさ。最初に彼はリードを奪い、自分はパーフェクトライドをして逆転した。7ポイントのバックアップを伸ばせば優勝のチャンスは広がると感じたね。ファイナルでパーフェクト10を出してリードをした時はストークしたけど、今は彼の優勝を嬉しく思っている」


PHOTO:© WSL/Heff

なお、オルタネイト(補欠)として出番を待っていた大野修聖、脇田貴之(写真上)の二人が幸運にもR4から出場権を得て共にR5進出を果たしましたが、次のQFには届かず、25位でフィニッシュしていました。

QSはオーストラリアレッグが進行中で、次はNSW州のブーメランビーチで2月7日〜11日に開催される1,000『Vissla Great Lakes Pro pres by D’Blanc』
その後、ニューキャッスル、マンリー、アヴォカビーチと続きます。
日本人選手も多数エントリーしているので、要チェック!

『Volcom Pipe Pro』結果
1位 ジョシュア・モニーツ(HAW)
2位 ジェイミー・オブライエン(HAW)
3位 ウェスレー・ダンタス(BRA)
4位 カム・リチャーズ(USA)

WSL公式サイト

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