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ウィメンズCT第9戦『Roxy Pro France』開幕!



PHOTO: © WSL/Poullenot

ポルトガル、フランス(メンズは逆)と続くウィメンズCTのヨーロッパレッグのセカンドイベント、第9戦『Roxy Pro France』がウェイティングピリオド初日の現地時間10月7日に開幕。

フランス南西部の美しいビーチ、ホセゴー。クリーンなグッドコンディションでR2まで進行し、R3を戦う12名が決定。
ポルトガルでリードを広げたカレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真最上部・写真下)を始め、ランキング2位のコートニー・コンローグ(USA)、3位のタイラー・ライト(AUS)が勝ち上がった一方、ポルトガルでCT初優勝を決めたニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)がR2で早くも敗退...。

R1ではシルヴァナ・リマ(BRA)に抑えられたものの、R2でワイルドカードのキャロライン・マークス(USA)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝したサリーは、「潮の上げ込みで10分毎にコンディションが変わるのが面白いわね。キャロラインはQSでも強い選手だし、簡単な相手ではないと思ったわ。来年はツアーを一緒に回ることになるだろうしね。だから、気合いを入れて挑んだ。勝てて嬉しいわ。フランスでの滞在は長いから、マイペースを維持し、エネルギーも管理しないといけない。難しいけど、楽しんでいるわ」とコメント。


PHOTO: © WSL/Poullenot

シーズン後半にイエロージャージを獲得して初のワールドタイトルが現実的になってきた今、’サリースマイル’と呼ばれるさわやかな笑顔の裏には想像も出来ない大きなプレッシャーがかかっていることでしょう。

ちなみにワイルドカードのキャロラインは、2015年のトラッセルズ、13歳最年少でワイルドカードを得て話題になった人物。
周囲の期待通り実力を伸ばして2017年のQSカレントランキング3位。
15歳にしてクオリファイほぼ確実の注目選手、来年はトップ17としてワールドツアーを回ることになりそうです。


PHOTO: © WSL/Poullenot

ポルトガル戦ではイベント開始2日前にMCL(膝の内側側副靭帯)の70%が骨から剥がれるという状態で出場し、R2敗退。
今シーズン初の最下位に終わり、このフランス戦、最終戦のハワイまで出場を危ぶまれていたタイラー(写真上・下)でしたが、超人のような回復力で登場。
やや右膝をかばうような場面もあったものの、クロスゲームとなったタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ブロンテ・マコーレー(AUS)とのR1を制してR3進出。

「怪我から一週間経過して状態は大分良くなっているわ。この一週間、骨の治療のために出来る限りのことをしたの。幸運にも優秀な医療チームが側にいるおかげでこの場所に戻ることが出来た」


PHOTO: © WSL/Masurel

全10戦の内、上位8戦のポイントによって争われるウィメンズのワールドタイトル。
昨年は優勝5回、2位が2回と3位が1回。5位を捨て試合にするほどの圧倒的な成績で初のタイトル獲得に成功したタイラー。
今年は優勝こそ1回ありますが、すでに9位と13位があり、トップのサリーの成績を考慮しても残り2戦は大きな結果を残す必要があります。

「本音を言うとこのイベントに出場するチャンスは低かった。でも、ここで諦めたらどんな気持ちだろうと思い、出場を決めたの。私は勝つためにここにいる。2度目のワールドタイトル獲得に挑戦するわ。先週はそのために尽くし、今この舞台に立てた」


PHOTO: © WSL/Masurel

今年のタイトル争いのもう一人の主役、 コートニー(写真上)もポルトガルでの悪夢を取り戻すためにフランスでの結果を求められています。
R1ではキーリー・アンドリュー(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)を相手に7.50を含むトータル14.20でラウンドアップ。
まずはサリー、タイラーと並ぶことに成功。

「前回のポルトガルでのイベントから一週間経って気を取り直したわ。フランスには10年以上も通っている。私にとってとても大切な場所よ。タイトル争いについては、興奮していると同時に楽観的でもあるの。昨年のフランスは大きな出来事があったし、今年も楽しみにしているの」


PHOTO: © WSL/Masurel

タイラーとタイトル争いをしていた昨年、フランスの時点で僅かな可能性を残していたコートニーでしたが、SFでタイラーが勝ち上がり、自らが敗退した時点で最終戦を待たずにタイラーのワールドタイトルが確定。
華やかな舞台に立ったタイラーの影でコートニーはここ何年も続いた敗北を再び味わうことに...。

昨年、ステファニーとカリッサの牙城を崩したタイラー。
今年は無冠の女王と言われ続けてきたサリーとコートニーにチャンスが巡ってきましたが、誰かが笑う一方、誰かが代わりに泣くことになります。

ネクストコールは現地時間10月8日の午前8時(日本時間の同日午後3時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリが続く予報。
翌日以降はサイズダウンが進み、次のウネリは来週の水曜〜木曜になる見込みなので、その前にコンテストが進行する可能性が高そうです。

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